日本のサウナにビックリ、テルマー湯はトップ
ー自己紹介をさせていただくと、 僕は本当にサウナが好きで、サウナに関係する仕事をしています。なので今日お会いできるのを楽しみにしていました。早速、新宿のテルマー湯に行ったそうですがいかがでしたか。
ミカ:とても素晴らしかったです。特にサウナの部屋がとてもきれいなことは衝撃的でした。この41年間、フィンランドだけでなくさまざまなサウナに入りましたが、テルマー湯は本当に、トップに入るものでした。 サウナ内にテレビがあること(※1)にも大変驚きましたね。
(※1)テレビがあるサウナ室は、他国にはない。日本のサウナの特徴
ーまず、お聞きしたいのですが、なぜサウナを舞台にした映画を製作しようと思ったのでしょうか。フィンランドは自然が豊かで、お酒が好きな人も多い国だと思うんです。なので、サウナ以外でも本音を語れるような場所ってたくさんあるんじゃないかなと思いまして。
ミカ:次の映画のテーマを考えている時に、いつも行く公衆サウナ(ラヤポルッティ・サウナ)で気づいたことがあったんです。そこで20代の若者や60代の男性がとてもプライベートな話をしていました。この時、サウナは男性にとって特別な場所であると改めて気づかされたんです。それが大きなきっかけですね。
女性はカフェなど外で会話をして発散できるから、サウナでは以外と静かで、男性は外では話せないからサウナみたいなプライベートな場所で会話をすることに気付かされたんです。
ーテント式や電話ボックス、トラクターを改造したサウナなど、さまざまなサウナが作中に登場します。このような個性的なサウナで撮影したのはなぜでしょう。
ヨーナス:映画の中で撮影したサウナは、登場する本人たちが決めました。ここじゃなきゃダメだとか、一人一人こだわりがあって。フィンランド人にとってサウナは、それほど特別な存在なんです。お気に入りの場所となると、実家のサウナやおじいちゃん、おばあちゃんの家のサウナだったりします。