オタケ・インパクト
尾竹越堂 《役者見立 壇浦兜軍記す・ 阿古屋琴セメの段》 富山市売薬資料館 【後期展示】
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東京、11月開催中の新しい日本画に出合える展示3選

美術史からこぼれ落ちた尾竹三兄弟、横山大観、歌川広重

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ここでは、2024年11月に東京で開催する注目の日本画展を紹介したい。「泉屋博古館分館」で日本画家・尾竹三兄弟を東京で初めて紹介する「オタケ・インパクト」や、「山種美術館」でのおめでたい日本美術が大集合した「HAPPYな日本美術 ―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―」など、特定の視点で読みとく日本画展をセレクトした。多彩な日本画の世界を楽しんでほしい。

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  • アート
  • 広尾

「山種美術館」で、長寿や子宝、富や繁栄など、人々の願いが込められた美術に焦点を当てた特別展「HAPPYな日本美術 ―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―」が開催。古墳時代から近代・現代まで、幅広いテーマの「HAPPY感」にあふれた日本美術を展示する。

会場では、七福神と唐子の生き生きとした表情が楽しい狩野常信の『七福神図』や、富士山の堂々たる姿を描いた横山大観の『心神』など、吉祥画題の優品が並ぶ。

また、狩猟の成功を象徴するような『埴輪(猪を抱える猟師)』(個人蔵)、極楽浄土に住むという鳥『迦陵頻伽像』(個人蔵)など、貴重なはにわや迦陵頻伽(かりょうびんが)も登場。伊藤若冲による素朴で愛らしい風情の『伏見人形図』や、カエルの表情がユーモラスな柴田是真の『墨林筆哥』など、思わず笑みがこぼれる作品にも注目だ。

おめでたい作品が大集合の本展を見れば、心がハッピーになるだろう。

  • アート
  • 六本木

六本木の「泉屋博古館分館」で、 美術史からこぼれ落ちた規格外の日本画家・尾竹三兄弟を東京で初めて紹介する。重要作のほか、新出作品や未公開資料を通して既存の枠組みには収まりきらなかった知られざる3人の全貌に迫る。

新潟県に生まれた尾竹越堂(おたけ・えつどう、1868〜1931年)、竹坡(ちくは、1878〜1936年)、国観 (こっかん、1880〜1945年)の兄弟は、明治に到来した展覧会システムを最大限に利用し、文部省美術展覧会をはじめとしたさまざまな展覧会で成功を収めた。しかし、実験的でラディカルな表現を試み、また時にエキセントリックな生き方を貫いた三兄弟は賛否両論の対象となり、美術史から外れていった。

彼らは従来のシステムに反発し、落選作を集めた展示の開催や、衆議院議員の総選挙に立候補するなど、美術行政制度の改革を社会へ主張していった。その後は展覧会から距離を置き、地元の注文に応じながら「東京都美術館」の設立でリーダーシップを発揮するなど、美術界の発展に力を尽くしている。

展覧会制度の光と影の中で、革新性と奔放な魅力にあふれた彼らの日本画。見逃さないでほしい。

11月の予定を立てるのなら……

  • 音楽
  • ジャズ

日暮れの早い11月。秋の夜長はジャズに耳を傾けるのに絶好の季節だ。今月も都内各地で開催される4つのジャズイベントを紹介する。

ジャズとひと口に言っても、掛け合いが楽しいジャムセッションから、ラッパーでありウッドベーシストであるナガン・サーバー(NAGAN SERVER)が手がけるパーティーまでさまざま。独特の音色が国内外の注目を集める類家心平、ボーカリストのエマ(Ema)の歌声も聴き逃せない。

老舗ライブからクリエーターズスタジオまで会場もそれぞれに、アーティストが奏でる生の響きを楽しんでほしい。

  • アート

ここでは、2024年11月に都内で開催されるアートフェスティバルを紹介。東京を代表する53の美術館とギャラリーを巡る現代アートの祭典「アートウィーク東京」や、アートブックやZINEの魅力を伝える「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」など、見逃せないフェスティバルをセレクトした。デザイン、本、パフォーマンスと、新たなお気に入りのアートに出合う秋を過ごしてほしい。

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  • Things to do

黄色や橙色、朱色に染まった木々をさらに美しく照らす、紅葉ライトアップ。ここでは定番の「六義園」「昭和記念公園」や「国営武蔵丘陵森林公園」の特別夜間開園など、東京都内近郊で絶景が堪能できる自然あふれるスポットを選りすぐって紹介する。夜ならではの神秘的な空気を感じながら、光と影のコントラストを堪能しよう。

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