CRYSTAL PALACE
クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会 / ©Ken + Julia Yonetani, Courtersy of the Artists and Mizuma Art Gallery | |
クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会 / ©Ken + Julia Yonetani, Courtersy of the Artists and Mizuma Art Gallery | |

東京、2月に行くべき無料のアート展8選

写真、陶芸、ペインティングなど、注目の展示を紹介

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タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、2月に行くべき無料のアート展8選

アートにあふれる街、東京。本記事では、2025月2月に行きたい無料のアートイベントを紹介する。

スクリプカリウ落合安奈ら若手アーティスト6人によるグループ展や、アーティストユニット・米谷健ジュリアの個展トレヴァー・ヤンと毛利悠子による二人展など、入場無料で楽しめるアート展を揃えた。参考にしてみてほしい。

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  • アート
  • 銀座

「ポーラ ミュージアム アネックス」で、若手アーティスト6人によるグループ展が開催。ポーラ美術振興財団の若手芸術家の在外研修に対する助成事業において、過去に研修を修了したアーティストを紹介する。

前期展「軌跡(ルーツ)を辿る」では、鎌田友介、武田竜真、スクリプカリウ落合安奈らの作品を展示。さまざまな文化的背景を持つアーティストが自身の内面や感情、価値観などを掘り起こし、表現の原点を見いだしていく。

後期展「マテリアルの可能性」では、入江早耶、安西剛、多田佳那子の作品が登場。素材の特性を深く理解することで、その魅力を引き出しながら、ユニークな表現創出を追求している。

また、会期中の2025年3月7日(金)〜9日(日)に開催される「アートフェア東京」にも出展・販売を予定している。今気鋭のアーティスト作品を見逃さないように。

  • アート
  • 虎ノ門

日本人とオーストラリア人によるアーティストユニット・米谷健ジュリアの個展が、「アート クルーズ ギャラリー バイ ベイクルーズ」で開催。ウランガラスで作られたシャンデリアのインスタレーション作品『クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会』を展示する。

米谷健+ジュリアは、さまざまな表現方法で、環境問題や社会問題を美的かつユーモアあふれる作品に変換し、国際的に高い評価を受ける。代表作である本作は、一点一点に原発保有国の名前が付けられており、作品のサイズは、その国の原発から作り出される電力の総出力規模に比例している。

ウランガラス特有の妖しくも美しい緑の光を、放ちながら照らし出す本作。世界中の産業政策と経済発展の影に存在する問題を鑑賞者に問いかけるだろう。

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  • アート
  • 恵比寿

恵比寿の「MEM」で、パリ在住のアーティスト・糟谷恭子の新作個展「Diary of Eve’s Land」が開かれる。

糟谷は、人間の経験に対する普遍的な理解を目指し、時間性や歴史、社会学的な題材を扱い、作品を発表し続けている。今回は、サウジアラビアの女性たちにインタビューを行い、彼女たちの社会問題や個々の人生観から、今を生きるサウジアラビアの女性像を捉えた新作映像を展示する。

2025211日(火・祝)には、糟谷とインディペンデントキュレーターの山崎みず穂が登壇するトークイベント(税込み1,200円、定員20人、要予約)も行われる。なお、本展は恵比寿映像祭」の地域連携プログラム参加企画展だ。

  • アート
  • 京橋

「ユタカ キクタケ ギャラリー 京橋」で、香港を拠点に活動するトレヴァー・ヤン(Trevor Yeung)と、東京を拠点にする毛利悠子による二人展が開かれる。

ヤンと毛利は、それぞれが「第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」の日本と香港の代表としてパビリオンの展示を手がけ、東アジアを代表するアーティストとして活動の場を広げている。コスモポリタン的な感性を同じくする2人は本展に向け、ベネチアと東京での滞在を通し親睦を深めた。

その間に交わした会話や目にした情景は、日常におけるささいな事象をすくい上げる共通のプロセスの起点となり、本展での作品に反映されている。

やまびこが音を反響するように、ベネチアと東京、過去と現在の間で呼応し合う、双方の新たな実践とコラボレーションの成果を目撃してほしい。

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  • アート
  • 代官山

代官山の「アートフロントギャラリー」で、表層の違和感に対するアプローチを軸に絵画、写真、立体、インスタレーション作品を制作する石黒昭の個展が開かれる。

石黒は、石灰岩でできている台地で、日本最大のカルスト地形として知られている山口県の秋吉台を訪れた。地表に現れているいくつもの石灰岩柱が、地下では大きな一つの石灰岩の塊であることに関心を持つ。

展示空間では、作家が月明かりの下、現地で撮影した映像作品を床や壁をスクリーンとして投影し、それに重ねるように石灰石を模した立体物を展示する。

会場のプロジェクターの光は月の光となり、鑑賞者は作家の現地での気付きを追体験するだろう。

  • アート
  • 青山

Akio Nagasawa Gallery Aoyama」で、窪塚洋介の個展「身土不二」が開催。窪塚の初の東京での個展となる。

これまで大阪で2回の陶芸作品展を開催した窪塚。今回は陶芸作品に加え、自己の表現の幅をさらに広げ、ペインティングによる平面作品にも挑戦した。

会期中は、窪塚本人が参加するオープニングレセプション、トークイベント、クロージングレセプションといった計4回のイベントも開かれる。チケットは同ギャラリーの公式ウェブサイトから販売中だ。また、開催に併せて、作品集も刊⾏する。

アーティスト・窪塚の創造的探求がどのように展開されるかを心待ちにしたい。なお、開館・休館日と開館時間は週ごとに異なるため、詳細については公式ウェブサイトのカレンダーを確認してほしい。

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  • アート
  • 渋谷

国内最大規模となるアーティスト・フェロー制度「CCBTアーティスト・フェロー」の2024年度に選ばれたアーティストによる成果発表がスタート。会期中には、5つの展覧会、上映会やパフォーマンスといった計32のイベントが「シビック クリエイティブ ベース東京葛西臨海公園」「コスモプラネタリウム渋谷」などの都内各所で展開する。

選ばれたアーティストは、布施琳太郎、HUMAN AWESOME ERROR、柴田祐輔+Token Art CenterMVMNT、市原えつこの5組。「XRによるツアー型展示」「細胞の所有と倫理」「渋谷特産代替食」「ライフスタイルの3Dアーカイブ」「未来のディストピア像」といったそれぞれのアーティストの活動から「これからの人間らしさ」を探る。

アートとテクノロジーによる創造性を楽しんでほしい。

  • アート
  • 渋谷

「パルコミュージアムトーキョー」で、ミューラル、ペインティング、立体作品などと多様な芸術表現を行うKeeenueの個展が開催。色鮮やかな新作のほか、コラージュや大型作品などを紹介する。

1992年、神奈川県生まれのKeeenueは、具象と抽象のはざまを色彩豊かに表現した作品を制作し、スタイルやジャンルに捉われずに変化し続ける独創的な世界観で評価されている。ロンドン、台湾、バンコクなどでの展示や、NikeFacebookStarbucks、サッポロビールなど数多くのコラボレーションでも注目を集める。

また、展覧会記念商品やコラボグッズの販売なども予定している。見逃さないように。

2月の予定を立てるなら……

  • ナイトライフ
  • ナイトライフ

2月も熱い音楽とともに、最高のパーティーを楽しめる場所が待っている。代官山のミュージックヴェニューを回遊できるサーキットイベントや、アジアのテクノキングが「晴れたら空に豆まいて」をジャックする特別なイベントまで、多彩なジャンルのアーティストたちが繰り広げる、卓越したプレイを堪能してほしい。

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