アーティゾン美術館

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  • 京橋
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タイムアウトレビュー

1952年に開館した「ブリヂストン美術館」が、改称して2020年1月に開館した。故・石橋正二郎が収集した作品をコレクションの母体としている。

ルノワールやコローといったヨーロッパの絵画のほかに、雪舟や青木繁といった日本美術史上重要な作品も収蔵。新築された建物は、横15メートルの継ぎ目のない展示用ガラスケースなどが特徴だ。

詳細

住所
東京都中央区京橋1-7-2
Tokyo
アクセス
JR『東京』駅(八重洲中央口)徒歩5分/東京メトロ銀座線『京橋』駅(出口6・7) 徒歩5分/東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線『日本橋』駅(B1出口) 徒歩5分
営業時間
10〜18時(金曜は20時まで) /入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(休館日は異なる可能性あり)

開催中

ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ

「アーティゾン美術館」で、20世紀前半を代表するアーティストカップル、ゾフィー・トイバー=アルプ(Sophie Taeuber-Arp、1889~1943年)とジャン・アルプ(Hans Arp、1886~1966年)を紹介する展示が開催。個々の作品を紹介するとともに、2人がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協働制作の試みに注目し、カップルというパートナーシップの上にどれほどの創作の可能性を見いだせるかを再考する。 幾何学的抽象と色彩理論の研究を基盤に、テキスタイル、家具デザイン、建築設計、絵画など多方面で創作に取り組んだゾフィー。ジャンは、シュルレアリスムと抽象の間を行き来しながら、主にコラージュやレリーフ、彫刻の領域で創作を行った。 2人はそれぞれ前衛芸術の前線で活動しながら、コラボレーションによる作品も残している。ゾフィーが逝去して以降も、その残された作品はジャンの創作を刺激し続けるなど、彼らの創作は絶えず密接な関係にあった。この関係は、カップルにおける創作の可能性をはじめ、この時代の女性アーティストの立場や、芸術ジャンルのヒエラルキーに関する考え方など、20世紀の美術を考察する上で普遍的なテーマを映し出している。  ゾフィーの作品45点、ジャンの作品40点のほか、コラボレーション作品14点の計99点を出品する本展。貴重な機会を見逃さないでほしい。 なお、同展チケットの料金で、同時開催の展覧会「硲伊之助展」「石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト」を全て鑑賞できる。予約枠に空きがあれば美術館窓口でもチケットが購入可能だ。 ※10〜18時(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(5月5日は開館)、5月7日/料金はウェブ予約1,800円、窓口販売2,000円、学生無料(要ウェブ予約、中学生以下はウェブ予約不要)

硲伊之助展

「アーティゾン美術館」で、画家・硲伊之助(はざま・いのすけ、1895~1977年)の東京で初となる回顧展が開催。油彩画、版画、磁器など約60点の作品と資料をはじめ、硲と関わりのある同館の西洋絵画コレクション約15点を展示し、初期から晩年までの多様な側面を紹介する。 硲は17歳で画壇にデビューし、二科賞を二度受賞するなどで活躍。1921年の渡欧でアンリ・マティス(Henri Matisse)と出会い、教えを受ける。また、制作活動の傍ら、ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet)、ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)、ヴィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)などの画集編集や翻訳に携わるなど、西洋美術の紹介にも力を尽くした。1951年、師・マティスの日本初の展覧会実現においては、作家との交渉に携わる。 さらに、同館の収蔵作品であるマティスの『コリウール』やアンリ・ルソー(Henri Rousseau)の『イヴリー河岸』は、硲が自身の研究のために収集したものだ。 本展を通して、硲のさまざまな多才な姿を垣間見てほしい。 なお、同展チケットの料金で、同時開催の展覧会「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」「石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト」を全て鑑賞できる。予約枠に空きがあれば美術館窓口でもチケットが購入可能だ。 ※10〜18時(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(5月5日は開館)、5月7日/料金はウェブ予約1,800円、窓口販売2,000円、学生無料(要ウェブ予約、中学生以下はウェブ予約不要)
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