「ベッドアンドブレックファスト」は一旦忘れよう。日本はB ‘n’ Bの新たなスタイルを生み出した。「ブックアンドベッド」はあらゆる愛書家の夢の実現だ。「泊まれる本屋」と自称しているこのホステルは質の高い書籍を揃えており、滞在客は徹夜での読書をしてしまいがち。結果、1晩ぐっすり良い睡眠を得られるかどうかは保証しかねると主張しているほど。棚いっぱいの本を自由に手に取り、滞在期間中に存分に読み耽(ふけ)られることに加えて、宿泊客は、コンパクト、スタンダード、ダブルの3つの宿泊オプションからいずれかを選択できる。トイレとシャワーは共用設備となっている。施設内にはバーもあり、無料WiFiも用意されている。
ホテルの役割は、旅行先での睡眠場所。東京はそんな常識を壊しつつある。泊まりながら楽しめる設備やサービスを兼ね備えた宿泊施設が目立ってきた。ホテル・ホステル自体が旅行の目的のひとつになるような、個性的なヴェニューを紹介する。