1.スタジアムのこだわりを知る。
釜石鵜住居復興スタジアム
スタジアムは震災で甚大な被害を受けた地元の小中学校の跡地に建てられた。反り上がった屋根は、復興後の「羽ばたき」や「船出」をイメージしており、周囲の自然と美しく調和したデザインは見事だ。
震災では「津波てんでんこ」という、「津波が来たら各自が最適なルートで逃げる」という三陸に伝わる教えと避難訓練が功を奏し、登校していた子どもたちは全員無事。後に「釜石の奇跡」として広く知られた。
新設のスタジマムも、避難ルートや耐震性貯水槽が配備されるなど防災対策を強化。丈夫で選手にも好評のハイブリット芝『AirFibr』を導入し、木材はほぼ全て地元周辺の森林火災で出た廃材を利用して地域資源を生かすなど、随所に工夫が見られる。
選手との距離が近く、臨場感あふれる観戦が楽しめるシートも、うれしいポイントだ。
ゲーム当日の準備
スタジアムでは一部シートを除き、ほとんどの席に屋根がない。日差しを浴びながらの観戦となるため、帽子やサングラスなどの日除け対策のほか、雨天の場合はレインコートなどが必須だ。また、スタジアムから最寄りのATMまでは徒歩20分以上かかるため、財布の中も確認しておこう。
スタジアムの飲料の持ち込みは禁止されおり、無料の給水所が設置される。紙コップもあるが持ち運びに不便のため、大きめの空容器を持参すれば、何度も給水所に足を運ぶ手間が省ける。
会場で楽しむ釜石グルメ
試合日は、釜石の人気店などから公募で選ばれた20店舗が出店予定。スポンサーのビールも良いが、ここは地元店がふるまうプリプリのホタテ焼きや、釜石特産の日本酒『浜千鳥』などを味わいたい。とはいえ、暑いと脱水症状になりやすいので、飲み過ぎには注意が必要だ。
スタジアムまでのアクセス
試合日は、スタジアムへの車での乗り入れは禁止。公共の交通機関かシャトルバスなどを利用しよう。
【釜石駅から】
公共交通機関は試合当日、本数を増やして運行予定。
①三陸鉄道リアス線 :『鵜住居』駅 下車、スタジアムまで徒歩約10分
②岩手県交通バス:『赤浜線』または『浪板線』乗車→『鵜住居駅』バス停下車、スタジアムまで徒歩約10分
③直行便シャトルバス:駅隣接の『シープラザ釜石』と駅から徒歩11分のファンゾーン『釜石市民ホール』から随時運行
※市街はタクシーは試合当日の予約不可。混雑のため大変つかまりにくいので注意
【市街から】
ライナーバス:盛岡駅、岩手花巻駅、新花巻駅などから、直行バスが運行。当日に市街からスタジアムに行く際は便利