Kozushima Izu
Photo: Yoshi Sorafune/Photo AC Akasaki Promenade, Kozushima
Photo: Yoshi Sorafune/Photo AC

一度は行ってみたい東京の離島5選

大島や神津島など、東京にある島々で気軽に南国バケーション

Kaila Imada
翻訳:: Hanako Suga
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東京にも豊かな自然を感じられる場所はたくさんある。特に奥多摩の森林や高尾山、等々力渓谷などのスポットが人気だが、東京に位置しながら亜熱帯気候に属している島々があることはあまり知られていない。

伊豆諸島は9つの小さな島から成り、火山列島特有の景観と美しいビーチで人気を博している。24時間の船旅を要する小笠原諸島を訪れるのは少し難しいかもしれないが、伊豆諸島へはフェリーや小型飛行機を使ってアクセスできるので、首都圏からも行きやすい。

ここでは、2022年に巡ってみたい東京の島々の魅力を紹介する。

大島

見どころ:東京から最も近い島である大島は、都心から2時間ほどで行ける自然豊かなリゾート地だ。島には三原山と呼ばれる活火山があり、その火口の周りをトレッキングや見学をすることができる。

大島には日本で地図に唯一「砂漠」と表記された場所がある。この「裏砂漠」と呼ばれる珍しい地域は、火山灰が積み重なってできた黒い砂漠。辺り一面にはSF映画のシーンのような神秘的な景色が広がっており、訪れる人を圧巻する。近辺には2万年以上前の地層がそのまま残っており、バウムクーヘンのような不思議なしま模様が見られる。

ビーチも行っておきたいところだが、大海原を望む浜の湯に立ち寄るのも忘れずに。混浴なので水着着用がルールだ。

行き方:伊豆大島まではフェリーを利用するのが一般的。竹芝客船ターミナルから出航しているジェット船を使えば1時間45分で島に到着する。料金はシーズンによって変動するが、3〜5月は片道7,730円から8,020円ほどだ。予約の詳細はこちらから確認してほしい。

大型客船の場合は、6時間ほどのゆっくりとした船旅になるが片道4,770円から利用ができる(料金は3月現在のもの)。

調布飛行場から直行便も出ており、小型飛行機でのフライトは25分ほど。大島までのフライトの詳細はこちらから。

利島

見どころ:大島の次に首都圏から近い島が利島だ。この島は小さいながらも美しい自然があり、ツバキ油の生産地として知られている。島の至る所に生えているツバキの木の数は20万本。冬になると島中で咲き誇るツバキの花を楽しめる。

利島の人口は約300人と非常に少なく、人混みを避けたリラックスしたバケーションには最適だろう。宮塚山にある南ヶ山公園からは近隣の諸島を望める絶景が広がっており、展望台からはさらに見晴らしの良い景色に出会うことができる。

島にあるのは必要最低限の商店と宿泊施設。食事をしたい場合は、民宿内の食堂か島に唯一ある2軒の食事処を利用しよう。新鮮なイセエビやサザエなどの郷土料理を堪能できる。

利島の息をのむほど美しい透き通った海には、イルカたちが住んでいる。この「東京のイルカ」たちと一緒に泳いだり、ダイビングに挑戦してみるのもいいだろう。

行き方:利島へのアクセスは隣の大島からフェリーに乗るか、ヘリコプターの利用が便利。東京竹芝桟橋からも利島行きのフェリーは毎日出航しているが、大型客船を利用した場合の所要時間は9時間ほどで、3月時点の料金は5,310円から。

時刻表と運賃、フェリーの予約はこちらから確認してほしい。大島からヘリコプターを利用した場合の所要時間は10分ほど。ヘリコプターの詳細はこちらから。 

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新島

見どころ: 新島はサーファーの聖地としても知られる島。初心者から上級者まで波を追うサーファ-たちの欲求を常に満たしてきた。島で最も有名なサーフスポットの一つである羽伏浦ビーチには、6.5キロメートルの広大な白砂のビーチがあり、海の透明度は圧巻だ。近くにある羽伏浦公園では、サイクリングやキャンプを楽しむことができる。

東洋のイースター島と呼ばれる石山展望台からは近隣の式根島が一望でき、島の最高峰にある富士見峠展望台からは新島の集落の全景が見渡せる。

また新島はガラスの産地としても有名。新島ガラスアートセンターでは、新島を訪れた作家たちの作品を中心に、ガラスアートの数々が展示されている。

行き方 :竹芝客船ターミナルから大型客船が出ており、所要時間は約時間30分。料金は月によって異なるが、3月は片道6,420円からだ。時刻表と運賃、フェリーの予約はこちらから確認してほしい。

調布飛行場から小型飛行機で島に行くこともできる。新島までのフライト情報はこちらから。

神津島

見どころ:伊豆諸島の中ほどにある美しい神津島では、海と山のレジャー両方を満喫することができる。ビーチはないが、神津島の透き通った海はシュノーケリングをするには最適だろう。

サンゴ礁には美しい海の生物が生息しており、海中をのぞけばまるで天然の水族館を訪れたかのような世界が広がっている。赤崎遊歩道もシュノーケリングにはベストなスポットだ。クリスタルブルーの海に囲まれた崖と海岸沿いには海へのアクセスがしやすいように木造の遊歩道が設置されており、飛び込み台から海へとジャンプすることもできる。

島を巡るハイキングコースもたくさんあり、中でもパワースポットとして知られている天上山のトレッキングコースはおすすめ。火口の周りを一周するのにかかる時間は約3時間ほど。道中には漁師たちの信仰の対象にもなったハート型の不動池や、神様が水を配ったと信じられている不入ヶ沢(はいらないがさわ)など、たくさんの名所がある。

神津島は日本の中でも有数の星空に出合える場所であり、タイミングが良ければ、天の川を見ることができるかもしれない。

行き方:夏の間は、竹芝客船ターミナルから高速フェリーが運行されており、所要時間は4時間ほど。運賃は月によって変動するが、3月は片道6,800円からだ。時刻表と料金の詳細はこちらから確認してほしい。

調布空港から飛行機で島に行くこともできる。フライトの詳細はこちらから。

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八丈島

見どころ:  本土から最も離れた島の一つ、八丈島はその素晴らしい景色と緑豊かなハイキングコース、スキューバダイビングなど遠出する価値が十分にある島だ。ここ最近ではリモートワークが普及する中、八丈島にオフィスを構えるという夢のようなプランも実現されている。

地元の人たちには「八丈富士」として親しまれている西山からは、島の街並みや三原山を一望できる。約1時間ほどかけて頂上にたどり着いたらカルデラ(噴火によって形成された地形)の周りをトレッキングしてみよう。島の中央に位置する三原山は緩やかな傾斜になっているので、初心者にもチャレンジしやすいだろう。

海を満喫するなら、シュノーケリングやスキューバダイビングがおすすめ。海中に生息するウミガメやサンゴ、溶岩などを間近で見ることができる。

行き方:  八丈島へのアクセスは飛行機とフェリーのどちらかとなる。飛行機を利用した場合、羽田空港から55分のフライトで、ANAを通じてチケット予約できる。

フェリーでの所要時間は10時間20分ほど。八丈島行きの高速船の運航はないので注意が必要だ。運賃は月によって異なるが、3月は片道8,990円から。時刻表と料金の詳細はこちらを確認してほしい。

東京近郊を旅するなら……

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近年、アウトドアアクティビティに注目が集まっている。しかしアウトドア初心者には、移動手段が限られたりテントやウエアなど専用ギアを集めたりと、少々ハードルが高いのが難点。大自然の中での宿泊には抵抗もある人も多いだろう。

そこで注目したいのがグランピングだ。「グラマラス」と「キャンプ」を掛け合わせた造語からできた、近年注目を浴びるこのスタイルでは、設備が整っているためホテル感覚でアウトドアを楽しむことができる。ここでは、ギア収集も技術習得も必要のないグランピングを楽しめる都内近郊のスポットを紹介。家族や友人、恋人との旅行計画にも、グランピングを提案してみては。

※営業状況に関して変更となる施設もあるので、詳細は公式ウェブサイトをチェックしてほしい。

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近年ではニューオープンのショップやホテル、旅館も増える一方で、昭和の面影を残し当時のままの街並みや、喫茶店が今でもたくさんある。そんな熱海で見つけた、昭和レトロ好きにはたまらないおすすめスポットを厳選して紹介。温泉や海鮮だけではない熱海の魅力を発見しよう。

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