朝(1日目)
壱岐への移動は、福岡県の博多港か佐賀県の唐津港から高速船(ジェットフォイル)かカーフェリーを使い、1時間〜1時間半でたどり着ける。島内は電車がなくバスも本数が少ないので、移動はレンタカーが必須だ。
壱岐への移動は、福岡県の博多港か佐賀県の唐津港から高速船(ジェットフォイル)かカーフェリーを使い、1時間〜1時間半でたどり着ける。島内は電車がなくバスも本数が少ないので、移動はレンタカーが必須だ。
まずは、ベストオブパワースポットである月讀神社に足を運ぼう。ここは、全国に点在する月讀神社の総本社。霊感のある人は壱岐に来たら必ず訪れるという。御祭神は月讀命(つくよみのみこと)で、暦や潮の干満など月にまつわる全ての行い、安産や航海、交通安全などに縁の深い神で知られている。
風情ある壱岐オリジナルの御朱印帳(Photo: TimeOutTokyo)
昼食は、『魏志倭人伝』の時代に古代船が往来した海の玄関口こと内海湾を見下ろす高台にある海鮮レストラン、カキハウス内海湾で炭火で焼いた焼き牡蠣バーベキューを楽しもう。
牡蠣のバーベキュー(Photo: TimeOutTokyo)
同湾で養殖された『長寿牡蠣』は大ぶりでジューシーなので、一人前(1,000円)でたらふく食べられる。炭水化物が欲しければ、珍しい真珠の貝柱が入った『長寿牡蠣だし内海うどん』で締めるのがおすすめ。
内海湾内にある小島神社は欠かせないスポットだ。ここは干潮時の前後、数時間だけ海から参道が現れることでも有名。日によって参道の出現時間は変わるが、満潮時はボート『小島伝馬船』で鳥居をくぐる遊覧ツアーもある。
壱岐市立一支国博物館(Photo: TimeOutTokyo)
自然が生み出す神秘を感じたら、次は、壱岐市立一支国博物館で歴史を知ろう。国指定特別史跡、原の辻(はるのつじ)遺跡から出土した弥生時代の土器や石器などから、当時の暮らしを知ることができる。弥生時代の世界をジオラマ模型で再現した空間は圧巻なので、ぜひ訪れてみてほしい。当時と変わらぬ景色が広がる展覧室など、魅力豊かな施設である。
宿泊は、郷土料理のフルコースが楽しめる西岡屋旅館がおすすめだ。港町の風情漂う郷ノ浦の中心部にあり、壱州の特産品を詰め込んだディナーが人気。なかでも、家庭で客をもてなすために出されていたという伝統的な鶏肉鍋『ひきとおし』は壱岐を代表するソウルフードだ。
壱岐豆腐とそうめんが添えられた甘めの味わいが疲れた体に染みる。また、金額に合わせた『おまかせプラン』なら、漁港で捕れた新鮮な魚介料理や壱岐牛なども付けてくれるので、ぜひ予約して壱岐グルメを堪能してほしい。各部屋にWi-Fiも完備しており、ワーケーションにも最適である。
塞神社(Photo: TimeOutTokyo)
街をふらりと散歩するなら、生ウニが販売されている長田商店や、ちょっとアダルトな神様をまつっている塞神社などを見て回るといいだろう。
郷ノ浦は漁港として栄えており、スナックや小料理屋、ラーメンがうまい居酒屋などが並ぶ300メートルほどの飲食店街がある。24時ごろまで開店している店も多く、ゆったりと羽を伸ばせるだろう。ほどよくぶらついたら、スナック心へ行ってみよう。
若き姉妹がママを務める肩肘張らない空間で、現地の若者たちと杯を交わすことができる。焼酎が好きならご当地焼酎の『海鴉』がおすすめ。ほのぼのとした姉妹ママの接客は、女性一人でも入りやすい。ノーチャージなので、ふらっと立ち寄るにも最適だ。
スナック心
長崎県壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦93
21時00分〜25時00分
0920-47-6646
美しい景色を楽しみたい人は、無人島の辰ノ島へ行こう。エメラルドグリーンの海と群島が作る奇岩を巡るクルーズツアーが開催されている。個人参加なら上陸して、ビーチを独り占めすることも可能だ。ただし夏は大人気なので、予約必須である。
島巡りを満喫したらレトロなカフェレストラン、モカジャバカフェ大久保本店で腹ごなしをしよう。築140年以上の元海産物問屋を改装した内観は雰囲気抜群。
ここでのいちおしメニューは、『壱岐牛』を100%の『壱岐牛バーガー』。つなぎをほとんど使っていない肉のうま味とショウガがきいたジャポネソースが絶妙なバランスで、さっぱりとした味わいに、あっという間に完食してしまう。スイーツやドリンクのカフェメニューも豊富なので、小休止にもいいだろう。
ユニークな石像であふれた男獄神社にお参りしよう。ここは、祓(はら)いと導きの神である猿田彦命(さるたひこのかみ)をまつっており、境内のあちこちに願掛けがかなったお礼参りで奉納された猿の石像が、250体近く並んでいるのが特徴だ。一体一体全て違うので、お気に入りの石像を見つけてみよう。
おみやカフェ(Photo: TimeOutTokyo)
境内にあるおみやカフェはWi-Fiも完備されており、ワーケーションスポットとしてもぴったり。自家製『神社エール』や、裏メニューである占いを注文すれば、120%満喫できることを約束しよう。
壱岐神楽(Photo: TimeOutTokyo)
壱岐には、室町時代より受け継がれている神楽があるのをご存じだろうか。祭りなど、各所で年間100回以上舞うという土地に根付いている神事だ。神職のみしか舞うことが許されず、国指定重要無形民俗文化財にも登録されている。全33の舞があり、人気は神相撲などアクロバティックな技舞。秋から冬にかけて、島内の各神社では毎日のように神楽が奉納される。見てみたい人は、壱岐市観光連盟に連絡してみよう。運が良ければ飛び入りで見学することが可能だ。
壱岐市観光連盟
0920-47-3700
地元の人に聞くと、行ってほしい場所の一つに猿岩を挙げる人も多い。海に浮かぶ巨石が猿の横顔に似ているというシンプルな名所だが、侮っていると、その大きさと生きた猿が石化したかのような造形に驚くだろう。夕方の時間帯なら、写真映え間違いなしの景色が広がっている。また、駐車場に併設された土産店、お猿のかご屋にはWi-Fiが完備されているので、ちょっとした作業ならここのテラス席でも可能だ。
夜は、イルカの保護を目的とした市営の自然共生施設、壱岐イルカパーク&リゾートでキャンプしよう。ここは天然の入江の中に作れらた「日本一イルカと近い距離で触れ合える施設」だ。ここには、1日1組のみ貸し切りするグランピングテントがあり、なんとイルカの住む入江と満点の星空を独り占めすることができる。人里を離れ、自然との対話を堪能してほしい。バーベキューセットも提供している。
3日目の午前中は、本格的にイルカパーク内にあるカフェで仕事に専念してみよう。電源やWi-Fiが使えるのはもちろん、仕事しやすいコワーキングスペースになっている。ハンモックやベンチのある屋外ウッドデッキで、おいしいコーヒーや自慢のパンケーキを片手に作業すれば、思わぬアイデアがひらめくかも。
休憩するなら、『いるかにゴハン』プログラム(1人1,000円から)がおすすめだ。ここは柵もなく、入江を泳ぐイルカの鼻先まで手を伸ばして触れ合うことができる。ボールを持って来て遊びを催促するほど、人懐こいイルカたちと心通わせれば、贅沢な安らぎのひとときになるだろう。
うめしまの『オリジナルステーキ』を食べずして、壱岐から去ってはいけない。名産である『壱岐牛』を贅沢に使い、その日にさばいたものだけを提供している人気店。部位は日によって異なるが、ランプやミスジなどの赤身肉が多く、ミララルなどの栄養満点ながら、あっさりした食べ口が特徴だ。おかみが作る秘伝の甘辛ソースを付けて食べれば、箸を置くことなく完食してしまうだろう。
隣接しているショップアンドカフェ壱膳では、土産を販売しているので、時間があればのぞいてみよう。
秋から冬への気配が近く今、野生のクマはクリやドングリをたくさん食べ、11月中旬に冬眠に入る準備に備えている。もし、1年の中で一番長い眠りにつくために、腹いっぱい食べて、のんびりできるこの生き物がうらやましいなら、軽井沢にある星野リゾートの「ぬくぬく冬眠ハンモック」で過ごしてみるのはどうだろう。
この1年で何かを学んだことがあるとすれば、在宅勤務が定着したということだ。オフィスでの仕事がはじまっていても、まだリモートワークをしていても、好きな場所で仕事ができる自由さが気に入っている人は多いだろう。
都内の機能的なホテルもリモートワークに対応している。オフィスへも徒歩圏内でアクセスでき、仕事に集中できる環境ということで、平日だけ滞在するパターンも増えているのだとか。しかも仕事以外の時間も楽しめる設備があるビジネスホテルも多く、気分転換としてのプチワーケーションに最適。1カ月の長期滞在を試みるもよし、隙間時間に立ち寄るもよし、毎日をより心地よく過ごす選択肢として、知っておくと便利な施設をピックアップした。
コロナ禍において広がりつつある、ワーケーション(Workation)という言葉を知っているだろうか。「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、オフィスを離れて普段とは違う環境で働くという新しい働き方の一つだ。
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