Camping, hiking, trails, nature
Photo: Minchun Chen/Dreamstime Tateyama mountain range, Toyama
Photo: Minchun Chen/Dreamstime

日本で最も美しいキャンプ場7選

奥多摩や上高地、立山連峰など、大自然の中にテントを張る、開放感あふれるキャンプ場

Emma Steen
翻訳:: Hanako Suga
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近年、豪華なドーム型のテントを備えたグランピング施設が人気を博している。しかし、大自然の中での開放感を求める冒険家にとっては、物足りないという部分もあるだろう。ここでは、「テントを張ったり、険しい山道を歩いたりすることこそキャンプの醍醐味(だいごみ)だ」という、アウトドア愛好家に訪れてほしいキャンプ場を紹介する。

地図を読んだり登山経験を有する場所もあるが、熟練していなくてもたどり着くことはできるはずだ。また、簡単にアクセスができ、最低限の準備だけで楽しめるリラックスしたキャンプ場もリストアップしたので、アウトドア初心者もチェックしてほしい。

本栖湖(山梨県)

本栖湖は1,000円札に描かれている富士山のモデルとなった、のどかな湖畔。湖の北岸に位置する浩庵キャンプ場は、富士の絶景を目の前に快適なキャンプ体験ができる。

場内にはオートテント用のスペースとキャビンがあり、トレッキングをしなくても車での乗り入れが可能。ハンモックやポータブルバーベキューなどの道具を用意すれば、スタイリッシュにキャンプをすることができる。また、きれいに掃除されたトイレや共同のキッチンもあるので安心だ。

そのほか、ウエットスーツを着て淡水ダイビングをしたり、ウインドサーフィンのレッスンを受けたりと、スポーツに挑戦してみるのもいい。夜はたき火を囲んで友人と語らいながら一日を締めくくろう。

ベストシーズン:初春から晩春まで。

奥多摩(東京)

東京郊外に位置する奥多摩は、都会の喧騒(けんそう)から逃れたいと願う東京人にとって完璧なアウトドアスポットだ。電車でのアクセスが楽というだけではなく、日本酒の試飲や温泉、洞窟探検やラフティングなどさまざまな過ごし方ができるのも魅力。川や滝のある緑豊かなこの場所で、テントを張って週末を過ごすのもいいかもしれない。

川沿いに位置する氷川キャンプ場では、マス釣りをしたり、せせらぎを聞きながら居眠りをしたりと、大自然を身近に感じられるさまざな体験ができる。直火禁止のキャンプ場が多い中、同キャンプ場ではまきを500円で販売しているので、日が沈み始めたらたき火をしてマシュマロを焼いてキャンプ飯の調理をしよう。駅からほど近い場所にあるため、車を使わずにも済む。

ベストシーズン:初春から晩春まで。

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北岳(山梨県)

山梨の南アルプス市にそびえる北岳は、富士山に次いで日本で2番目に高い山として知られている。登山の難易度はやや高めだが、頂上に登れば雲の上から富士山の雄大な姿が眺められる。

登山コースはいくつかあるが、どのコースも山頂までの道のりは険しい。初心者が一人で挑戦するのは危険だといわれているので、ガイドや経験者と一緒に早朝から登るのがいいだろう。

標高3000メートルにある北岳 肩の小屋では、1人500円でテントを張ることができる。軽量の荷物で登山をしたければ、寝袋を持参して小屋での素泊まりもOK。小屋から山頂までは約50分ほどだ。

ベストシーズン:北岳 肩の小屋は6月下旬から10月末まで営業。天気予報をよく確認してから出かけよう。

上高地(長野県)

北アルプスの飛騨山脈に囲まれた上高地は、鏡のような湖と澄んだ川に囲まれた、美しい渓谷だ。特に秋には紅葉スポットとしても人気が高い。高原にはいくつかのキャンプ場が点在。澄んだ空気とドラマチックな風景を満喫したい人はぜひ足を運んでみるべきだ。

川沿いにある小梨平キャンプ場は、上高地のバス停から徒歩10分ほど。常設テントや炊事場、寝袋のレンタルも可能なので手ぶらで気軽にキャンプができる。

テントを持参した場合、繁忙期(7~8月)以外は事前予約不要だが、キャビンでの宿泊は予約が必要なので注意してほしい。

渓谷の奥深くまで足を延ばしたい場合は、メインルートで岩場を6時間かけて登り、涸沢カールを目指そう。この氷河渓谷一帯には、9月中旬から10月下旬にかけて色鮮やかな紅葉が広がる。日本一の紅葉を一目見ようと、シーズンには多くの登山客でにぎわっている。

涸沢ヒュッテ3つの宿泊棟を構えるほか、渓谷のテント場も管理。テント泊の場合は受付で登録を行う必要があり、料金は大人2,000円、子ども1,000円だ。

ベストシーズン:初春から晩春まで。

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立山連峰(富山県)

雷鳥沢キャンプ場は、北アルプス北部にある立山連峰のふもとに位置するキャンプ場。空を遮るものが一切ないこの場所では、美しい星空を一晩中眺められる。

テントスペースが広々としているのも、このキャンプ場の魅力。アクセスは、室堂バスターミナルから徒歩で1時間ほど。キャンプ場までの道も比較的歩きやすい道なので、重い荷物を背負っていても安心だ。テント泊の事前予約は不要だが、利用は大人1,000円。

ベストシーズン: 花々が咲き乱れる夏が、最も人気の季節。雷鳥沢キャンプ場は通年営業しているが、11月以降はトイレが閉鎖しているので注意。

燕岳(長野県)

上りも下りも一本道の燕岳(つばくろだけ)は道に迷うことはないため、登山キャンプ初心者にも勧めたい場所だ。燕岳を登るのに専門的な知識や経験は必要ないが、標高が2763メートルあるため、山頂まで6時間以上かかる。登山道が整備されているとはいえ、登るのにはそれなりの覚悟が必要だ。

「体を動かしたのがいつだったか覚えていない」という人は、頂上までの険しい道のりを、始終息を切らしながら登ることになるはず。しかし、山頂からの美しい夕日を見れば喜びもひとしおだろう。

山頂付近にある燕山荘は、1921年に創設された歴史ある山小屋だ。宿泊施設と基本的なキャンプ場があるが、どちらも予約が必要。トイレもあり、飲料水などの食料は山小屋で購入できる。 キャンプ場は山の稜線(りょうせん)上にあるので、早朝には寝袋の中から天空の日の出を見ることができる。

ベストシーズン:営業は4月下旬から11月下旬まで。標高が高いため、夜は真夏でも冷え込むことがある。防寒対策は万全にして挑もう。

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大雪山(北海道)

大雪山は、日本で最も美しい国立公園の一つ。面積は広大で、登山の際にはしっかりと地図を読み、ルートを調べておく必要がある。

2020年に全面的に改築された白雲岳避難小屋は、公園のなだらかな丘陵や山脈を探索する際に最適な宿泊施設。施設内には定員25人が宿泊でき、料金は1泊2,000円、テントエリアは1人1泊500円だ。夏場は管理人が常駐している。

周辺ではここでしか見られない高山植物や、北海道のありのままの自然の姿を望むことができる。

ベストシーズン:7月から9月末まで。

自然の中で快適に遊ぶなら......

  • トラベル

昨今、旅の選択のなかでも、広大な大自然で3密を回避しながら楽しめるアウトドアを視野に入れる人は多いのではないだろうか。特に近年続々と新施設がオープンしているグランピングは、その人気に拍車がかかっている。

「グラマラス」と「キャンプ」を語源とするグランピングだが、グラマラスの定義はさまざま。物理的な快適さや手軽さから始まり、ホテル顔負けのサービスや、おしゃれな内装など多様化している。ここではそんな全国のグランピング施設から人気の施設をピックアップして紹介。好みの施設を見つけて、レジャー計画の参考にしてほしい。

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