奥大井湖上駅
Photo: Thattaphon Sukborwornophat/Dreamstime
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日本の美しい駅7選

東京、京都、金沢など、日本各地の鉄道駅を訪ねる旅に出かけよう

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日本に世界最高の公共交通があることは周知の事実だ。ただ、こうした素晴らしい列車に乗っていると、「駅」のことを忘れがちかもしれない。中には迷路のように分かりにくい駅もあるが、それ自体が目的地になるような美しい駅も多い。

日本全国を見てみると、美術館を思わせる素晴らしいものや、1900年代初頭にさかのぼる歴史的建物を復元したもの、地域文化からインスピレーションを得たモダンなデザインの駅もある。このような駅舎で列車を待つのは、きっと苦にならないだろう。ここではタイムアウト東京英語編集部が選んだ美しい駅を紹介する。

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日立駅(茨城県)

小さな崖の上に突き出たガラスの箱のような印象的な日立駅からは、きれいな海の景色が楽しめる。2011年に完成したこの駅舎は、日立市出身の日本人建築家、妹島和世の設計によるもの。明るく風通しのいい駅舎にいると、この太平洋の景色を長く眺めていたいがために列車の遅延を期待してしまう。

日立駅へは上野駅から特急ひたちで約90分。この駅を訪れたならネモフィラやバラ、コキアなど四季折々の花で有名な「国営ひたち海浜公園」に立ち寄ってみよう。日立駅からJR常磐線で勝田駅まで行き(約30分)、勝田駅東口の2番乗り場からバスに乗れば公園に着く。

東京駅(東京都)

東京駅は都内最大級の駅であるだけでなく、建築的に最も美しい駅の一つでもある。果てしなく続く地下通路に閉じ込められていると信じられないかもしれないが、丸の内側に出れば、この駅の最高の「顔」を見ることができる。

1914年に開業した丸の内駅舎は、赤れんがのファサードが特徴的な東京を代表する建築物の一つ。第二次世界大戦中に被害を受けたものの、丁寧に修復・保存され、現在では国の重要文化財に指定されている。この駅舎を訪れたら、干支(えと)の彫刻で飾られた美しいドーム屋根を見上げるのも忘れないように。

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金沢駅(石川県)

金沢は古寺や歴史的な街並み、伝統的な日本庭園で知られているが、その鉄道の玄関口はより現代的だ。金沢駅は2005年に改築され、現在では「もてなしドーム」として知られる東広場の巨大なガラス張りの建物でよく知られている。このドームは素晴らしい建築物であるだけでなく、タクシー乗り場やバス停を覆うように広がっており、雪が多い金沢には欠かせない構造といえる。

駅の入り口にあるのは、伝統的な能楽で使われる鼓を模した鼓門。夜は、もてなしドームを背景にライトアップされれる。金沢へは東京駅から北陸新幹線で約2時間30分で行くことができる。

奥大井湖上駅(静岡県)

静岡県中部、接岨湖の崖の上にある奥大井湖上駅。駅の周辺はハイキングの人気エリアで、駅には小さな「湖上駅カフェ」がある(営業時間は金~月曜日の11~18時)。鉄橋を渡って展望台まで行けば、エメラルドグリーンの湖を一望することもできる。

この駅は人里離れた場所にあるため、訪れるのは簡単ではない。まず東海道新幹線の静岡駅か浜松駅からJR東海道線に乗り換えて、金谷駅まで行こう。その後、大井川鐵道の大井川本線で千頭駅まで行き、同井川線に乗れば、奥大井湖上駅までたどり着ける。静岡駅や浜松駅からは、およそ4時間の旅となる。

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京都駅(京都府)

鉄道で到着したあなたを「京都」という歴史豊かな街へ迎え入れてくれるのは、この近未来的な見た目の駅だ。日本の有名建築家の一人である原広司によって設計されたこの駅舎は1997年に開業し、現在でも素晴らしさを保っている。その中心は金属とガラスでできた驚くべき吹き抜けで、昼間は陽光が降り注ぎ、夜はスタイリッシュな輝きを放つ。

西エリアの10階と東エリアの7階を結ぶ総延長147mの空中遊歩道「スカイウェイ」からは、駅の内部がよく見える。また屋上の展望台「大空広場」からは京都の街が一望できるので、ぜひ訪れてみよう。

道後温泉駅(愛媛県)

松山市にある「道後温泉本館」から徒歩5分の場所に位置する駅。1894年築の同温泉施設は、スタジオジブリの名作「千と千尋の神隠し」に登場する、湯婆婆が営む湯屋のモデルの一つとしても知られている。同じような見た目の道後温泉駅は、1911年に建てられたの旧駅舎のデザインを踏襲したものだ。

道後温泉駅は路面電車である伊予鉄道の終点で、松山駅からは約20分。土・日曜日・祝日には、100年以上前に松山を走っていた蒸気機関車を復元した車両で松山駅と道後温泉駅を結ぶ「坊っちゃん列車」に乗るのがいいだろう。

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門司港駅(福岡県)

北九州市の門司港は1889年に国際貿易港として開港した。​​当時の面影は、現在もこの地域の洋風建築に色濃く残っている。

赤れんがの「門司赤煉瓦プレイス」や華麗な洋館が点在する中にあるのが、1914年に建てられた門司港駅。現在では国の重要文化財に指定されている。

ルネサンス様式の2階建てのこの建物は、外から見ると風格があり、中も同様に印象的だ。かつての待合室や元レストランや、20世紀初頭に大正天皇が使用した客室が保存されており、ホームにもレトロな駅名板が残る。門司港駅はJR鹿児島本線の起点で、山陽新幹線の小倉駅から約15分で着く。

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