除夜の鐘は、過ぎゆく年を惜しみながらその最後を締めくくり、新たな年を迎える伝統行事だ。大晦日の深夜から鐘をつきはじめ、肉体や精神が抱える欲望、他人に対する怒りや執着など、人間誰もが抱く「108の煩悩」を振り払う。本記事では、一般人でも無料で除夜の鐘をつける東京の寺院を紹介。年越しの過ごし方は様々だが、もし溢れる煩悩に気づいたら、凛とした空気に包まれる境内に足を運び、鐘の音とともに別れを告げてみてはいかがだろう。なお、108回にこだわらず、参拝者全員に鐘をつかせてくれる寺院もあるので、つきそびれてがっかりしたくない人にはおすすめだ。
富士山は東京で楽しむ。ー12月11日は国際山の日
12月11日は、2003年の国連総会で制定された、国際山の日。国際社会が山岳地域の環境保全と持続可能な開発について考えるため制定された。今日、本格的な登山をする時間がない人は、富士塚を登ってみてはいかがだろうか。おすすめは、駒込駅から7分ほど歩いた場所にある富士塚、駒込富士。江戸時代に盛んだった富士信仰の拠点のひとつで、初夢に見ると縁起がよいとされる江戸時代から伝わることわざ「一富士、二鷹、三なすび」の富士は駒込富士のことを詠んでいると言われているそうだ。