タイムアウト東京 > ナイトライフ >東京、ネオンが輝く店9選
日照時間が短くなり、夜空に輝くネオンが美しい季節だ。ネオンといえば銀座や新宿などの繁華街が印象的だが、ここでは、思わず写真に収めたくなってしまうようなポップなネオンが光る、カフェやバー、ショップなどを紹介する。
鴬谷のラブホテル街にある、会員制のスナックよーかんちゃん。「宮内庁御用無し」とギャグの効いたメッセージが貼り付けられている、白い扉が目印だ。扉を開けるとおもちゃ箱をひっくり返した様な、まぶしい異空間が現れる。マスターのよーかんちゃんは、浅草の芸人として活躍していた人物。客や料理のタイミングを見て、オリジナル曲を披露するショータイムがこの店の見どころだ。歌舞伎役者で俳優の中村勘三郎がひいきにしていた店としても知られ、多くの有名人が訪れている。よーかんちゃんは「一見さんお断り」。初めての場合は、1度行ったことがある人と一緒でないと入店ができないので気をつけよう。
明治通りからキャットストリートに入ってすぐの所にある、「龍之紅粉」のネオンサインと金色の卵が目印のセレクトショップ。日本のロカビリーファッションやロックンロールシーンを牽引してきた故・山崎眞行が1983年にオープンして以来、何世代ものファンたちに愛されてきたロックンロールファッションの聖地だ。 洗礼された1950年代のスタイルで当時一世を風靡したブランド『クリームソーダ』の商品を中心に、スカル柄のシャツやラバーソール、スカジャンなど時代に流されないロックなアイテムが揃う。店の一角には山崎が愛着していた服が今も飾られている。
芸術品のような美しいスイーツが人気のピエール エルメ パリ。インテリアデザインは、ワンダーウォールの片山正通が務めている。店内に入ってすぐの1階部分で展開されるのは、手土産にも最適な華やかなスイーツたち。店内で焼き上げたクロワッサンやクグロフ、フィナンシェ、可愛らしいケーキやマカロンなどが販売されており、ショーケースにはピエール・エルメの世界観がぎゅっと詰まっている。かわいらしいネオンが輝くのは、1階とはまた雰囲気が変わる2階。天国をイメージしたという空間で、会話を楽しみながら作りたてのスイーツを味わってみてはいかがだろう。
入谷駅から徒歩7分ほどの言問通り沿いにあるコーヒーショップ。オーナーの松下大介は、ラテアートの世界大会でベスト8に入賞したこともある実力の持ち主だ。店のデザインは、メキシコの道路沿いにあるショットバーを参考にしている。屋内ではあるものの、1階のイートインスペースはテラス席をイメージしているため、本来ならば外にあるべき柵のようなものが店内に飾られているのも面白い。キーカラーとして、外観や店内用のカップに用いられている色はターコイズブルー。一押しメニューは、『カフェラテ』と『エスプレッソ』。
渋谷パルコの取り壊しのニュースが飛び交ったとき「もうあのサインは見れなくなる」と、思った人も多いのではないだろうか。新生パルコ建設中には、アート集団のチンポム(Chim↑Pom)がネオンサインを借用して展示に使用するなど、ファンを喜ばせてきた。
外壁への復活はなかったが、館内には渋谷パルコ パートIの外壁に設置されていたネオンサイン「P」「R」「C」の文字を現代アート作品として設置している。ここではあえて階数は書かないが、ビルを探検しながら見つけ出してほしい。「A」と「O」はどこにいったのかが気になるところだ……。
外苑前駅から歩くこと10分。閑静な住宅街にたたずむのは、本格的なアメリカン・ダイナーが楽しめるキャロライン・ダイナーだ。駅近とはいえない立地にもかかわらず、店内は若い女性客で満席。休日は開店直後から行列ができることも少なくない。 それもそのはず、市松模様の床、アイスクリームボックスのようなフォトブース、プロジェクターで洋画の映し出される壁など、店内は外の世界を忘れてしまうほどポップでムーディー。おまけに、アメリカ国旗を思わせるフラッグの挿さったクリームソーダはなんともフォトジェニックだ。
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