大阪は近年、世界から脚光を浴びている。その理由は、2025年に開催される「大阪・関西万博」だけではない。この活気に満ちたダイナミックな都市は、今、急速な勢いで注目の旅行先の一つになりつつあるのだ。
タイムアウト東京英語編集部は、2023年9月26日に「タイムアウト大阪」の特別版リーフレット「Over the Rainbow: 10 LGBTQ-Friendly Spots in Osaka」をリリースした。これは、大阪観光局と共同で製作したもので、在阪スポーツチーム・団体と連携して展開するLGBTQ+イベント「Sports Pride Promotion」の一環である。
近年、大阪はアジアのLGBTQ+コミュニティーにおいて注目エリアの一つとなりつつある。大阪観光局が主導で制作した、大阪を訪れるLGBTQ+旅行客のための総合情報英語サイト「VISIT GAY OSAKA」をはじめ、LGBTQ+フレンドリーな環境を育成し、LGBTQ+観光客にとっての最高の観光地になるべく、多様かつ包括的な取り組みを行っている。
それらの取り組みが実を結び、2024年度には大阪で「国際LGBTQ+旅行協会（IGLTA）世界総会」が開催される予定だ。
同リーフレットでは、カフェやレストラン、バー、クラブなど大阪のLGBTQ+フレンドリーなスポットに焦点を当てて、タイムアウト大阪の目線で10カ所を紹介。また、特別なツアーやイベントなども掲載する。この冊子を手に散策すれば、盛り上がりを見せる大阪のクィアシーンを満喫できるだろう。
さらに、関西最大の国際的なLGBTQIA+のドラッグパフォーマー集団であるHaus of KINKI（ハウス・オブ・キンキ）の団長ことNikuman.coへのインタビューを実施。大阪のLGBTQ+シーンの現状についてや、Haus of KINKIがオープンなコミュニティーとしての居場所であり、創造的なアイデアを実現する場であるということを、多彩なショーの内容などとともに教えてくれた。
おすすめのスポットコーナーでは、西日本きってのゲイタウンである堂山町などを紹介。中でも、ゲイのオーナーが運営する「ダイニングバー楽都」は、旬の食材を使ったタパスやピザ、パスタが堪能できるアットホームな居心地の良い店だ。性別の隔てなく歓迎しているので、ぜひ訪れてみてほしい。
このほか、堂山町で最も人気のあるダンススポットである「エクスプロージョン（EXPLOSION）」や、大阪ミナミの繁華街にある女性専用のカフェバー「檸檬」など、大阪のLGBTQ+コミュニティーの懐の広さを発見することできる。
同冊子は、イベントや協力チームの試合が行われる各会場で配布される。詳細は以下の通り。
【協力チーム・イベント対象試合日程】
2023年
10月14日（土）「東大阪市花園ラグビー場」・花園近鉄ライナーズ戦（ラグビー）
10月21日（土）「パナソニック スタジアム 吹田」・ガンバ大阪戦（サッカー）
11月11日（土）、12日（日）、12月6日（水）
「おおきにアリーナ舞洲」・JTマーヴェラス戦（バレーボール）
2024年
1月13日（土）「ヨドコウ桜スタジアム」・レッドハリケーンズ大阪とNECグリーンロケッツ東葛戦（ラグビー）
2月3日（土）「おおきにアリーナ舞洲」・サントリーサンバーズ戦（バレーボール）
3月2日（土）「パナソニック アリーナ」・パナソニックパンサーズ戦（バレーボール）
また、日程・会場調整中だが、大阪プロレスでも予定している。試合の詳細は各チームの公式ウェブサイトで確認しよう。
このほか、「東京国際（羽田）空港」「成田国際空港」でも無料配布される。ぜひ一読して、愛と多様性を祝福する大阪の一面に触れてみては。