INTO THE BRIGHT KYOTO
画像提供:田谷漆器店
画像提供:田谷漆器店

創業200年、輪島塗の老舗店主と巡る「ディスカバー能登ツアー」開催

能登半島地震から8カ月、被災地の声を聞き、ともに考える復興への道

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日本を代表する漆器「輪島塗」の産地として知られる石川県輪島市は「令和6年能登半島地震」によって各地で大きな被害を受けた。200年以上の歴史を持つ輪島塗の専門店「田谷漆器店」もその一つである。

同店といえば、2024年4月10日に、内閣総理大臣の岸田文雄からアメリカ合衆国第46代大統領ジョー・バイデンへの贈答品として手渡された輪島塗コーヒーカップとボールペンを手がけ、脚光を浴びたのが記憶に新しい。

とくし丸
2024年1月の朝市付近の様子(Photo: Akiko Toyo)

そんな田谷漆器店を訪れ、災害の実態と人々の強さを肌で感じられる「ディスカバー能登ツアー」が2024年8月30日(金)に開催される。代表である田谷昂大から震災体験と復興への熱意を直接聞くことができるが、英語ガイドが同行しているため、日本のみならず世界に向けてのプログラムとなるのが大きな特徴だ。

同ツアーは、京都で開催される国際フォーラム「INTO THE BRIGHT KYOTO」の一環である。世界で活躍するグローバルリーダーを迎え、日本文化の根底に流れる「日本的寛容」を体感することを目的にしている。

INTO THE BRIGHT KYOTO
画像提供:田谷漆器店

輪島市への訪問は、日本の伝統工芸と現代の復興努力が交差する特別な体験なのである。世界的に名高い「輪島塗」の聖地で、震災を乗り越え再起を図る職人たちの姿を見学する。それは、日本文化の本質に触れ伝統工芸の繊細な美しさを知るだけでなく、日本文化の本質に触れることでもある。困難を克服する力と、伝統を守りながらも革新を受け入れる柔軟性を学べるだろう。

ツアーは11時に金沢駅からスタートし、田谷漆器店の倒壊してしまった工房や仮設事務所をはじめ、被害を受けた大本山總持寺祖院や輪島朝市エリアなども巡り、被害・復興状況、復興への取り組みを知る。このほか、「ぐい吞み飲み比べ体験」なども行いながら、19時に金沢駅へ戻り解散となる。

同ツアーに参加すれば、幾度となく自然災害を乗り越えてきた日本のレジリエンスを目の当たりにすることができるだろう。

「Discover and support Noto Peninsula(オプショナルツアー)」のチケットは、公式ウェブサイトで8月16日(金)まで予約ができる。

※公式ウェブサイトは英語で表示されますが、右上の言語切替でメニューで日本語表示に変更することが可能です

INTO THE BRIGHT KYOTOとは……

  • Things to do

世界で活躍するグローバルリーダーを迎え、日本文化の根底に流れる「日本的寛容」を体感することを目的とした国際フォーラム「INTO THE BRIGHT KYOTO」が京都で開催される。

島国である日本は、古来より海外から伝来する多様な文化、人、物を受け入れてきた。時にはそのままに、また時には日本の生活に馴染む形に変容させたり、既存の日本文化と新たに伝来したものを融合させてイノベーションを起こしたりしながら、独自の文化を創り上げてきた。 このようにして培われた文化の多様性は、「日本的寛容」によってもたらされたと言えるだろう。そして、分断の時代と言われる昨今において、この「日本的寛容」は、世界の社会課題解決に取り組むグローバルリーダーたちに必要な資質として求められるかもしれない。

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