Into the Bright Kyoto
Photo: Saffron Consultants
Photo: Saffron Consultants

京都で「日本的寛容」に着目した国際フォーラム、INTO THE BRIGHT KYOTOが開催

世界的起業家ら5人がゲスト参加、村上隆展夜間特別ツアーや禅などの文化体験も

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世界で活躍するグローバルリーダーを迎え、日本文化の根底に流れる「日本的寛容」を体感することを目的とした国際フォーラム「INTO THE BRIGHT KYOTO」が京都で開催される。

島国である日本は、古来より海外から伝来する多様な文化、人、物を受け入れてきた。時にはそのままに、また時には日本の生活に馴染む形に変容させたり、既存の日本文化と新たに伝来したものを融合させてイノベーションを起こしたりしながら、独自の文化を創り上げてきた。 このようにして培われた文化の多様性は、「日本的寛容」によってもたらされたと言えるだろう。そして、分断の時代と言われる昨今において、この「日本的寛容」は、世界の社会課題解決に取り組むグローバルリーダーたちに必要な資質として求められるかもしれない。

「INTO THE BRIGHT」は、FacebookをMetaにリブランディングしたことで知られる世界的なブランドコンサルティング会社「Saffron Brand Consultants」が生み出した、世界で活躍する卓越したリーダーたちを古都・京都に迎え、日本文化の神髄から社会課題解決のヒントを探る国際フォーラムである。第1回は2023年12月に英国「テート美術館」で開催され、YouTube、IBM、UNICEFといった世界的企業からブランドやクリエーティブに関わる5人のビジネスエグゼクティブをスピーカーに迎え、ブランディング、デザイン、マーケティング、テクノロジーの視点からVUCA時代を切り開くさまざまな意見が交わされた。

第2回となるINTO THE BRIGHT KYOTOは、2024年8月29日(木)に京都で開催される。「日本的寛容の発見」をテーマとしたこのフォーラムには、スペインのスタートアップ「Idealista」の創業者兼最高経営責任者(CEO)で、「スペインのマーク・ザッカーバーグ」の異名を持つ著名な起業家ヘスス・エンシナルら、ブランディング、生成AI、テクノロジー、建築、デザイン、現代アートなど多彩な分野の第一人者5人を海外からがゲストとして招へい。少人数制のインタラクティブな交流やディスカッションを重視し、刺激的な対話型セッションを展開プログラムが展開される予定だ。

INTO THE BRIGHT
画像提供:INTO THE BRIGHT徳岡邦夫

さらにフォーラム前日の28日(水)には、「京都市京セラ美術館」においてフォーラム参加者限定のウェルカムレセプションを実施。レセプションでは、12年連続でミシュラン三つ星を獲得している「京都吉兆 嵐山本店」のシェフ・徳岡邦夫による特別な一品が味わえる。

村上隆 もののけ 京都
(デザインデータ)©2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.《村上隆版 祇園祭礼図》(右隻)

また、同館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」展を閉館後に巡る特別夜間観覧ツアーも実施される。

INTO THE BRIGHT KYOTO
Photo: coward_lion/Adobe StockKennin-ji Temple in Kyoto

さらに、INTO THE BRIGHT KYOTOでは、フォーラム当日の朝に京都最古の禅寺と言われる建仁寺で、心安らぐ早朝の禅体験といった日本文化を五感で体感できるプログラムも用意する。

とくし丸
2024年1月の朝市付近の様子(Photo: Akiko Toyo)

フォーラム参加者には、令和6年能登半島地震により大きな被害を受けた、日本を代表する漆器「輪島塗」の産地として知られる輪島市の被災地、および震災で甚大な被害を受けた「田谷漆器店」を訪問する日帰りのオプショナルツアー「ディスカバー能登ツアー」(別途購入)が用意される。

ツアーは8月28日(水)から31日(土)まで開催。公式ウェブサイトで8月16日(金)まで予約ができる。

伝統と革新が共存する京都で、先の見えない時代を切り拓くグローバルリーダーたちに新たな知見とネットワークを得る貴重な機会になるだろう。

行程

1日目(8月28日)

ウエルカムレセプション(京都市京セラ美術館
18時30分〜20時00分 「村上隆 もののけ 京都」見学

2日目(8月29日)

「INTO THE BRIGHT KYOTO」
8時00分〜9時30分 座禅体験と精進朝食(建仁寺)
10時00分 開場 京都文化博物館 別館
10時45分 開会のあいさつ「日本的寛容の発見」
11時00分 セッション1: Building Adaptive Futures
12時00分 昼食
13時15分 セッション2:Empowering Human-Centric Change
14時25分 セッション3:Bridging Collective Change
15時35分 閉会のあいさつ
16時30分 終了
17時00分〜19時00分 カクテルレセプション(エースホテル京都

※各セッションは同時通訳付き

ゲストスピーカー

ジェイコブ・ベンブナン(Jacob Benbunan)

Saffron Brand Consultants CEO 兼共同創業者

2001年、ブランドアイデンティティのパイオニアであるウォーリー・オリンズと共同で、独立系グローバルブランドコンサルタント企業Saffron Brand Consultantsを設立。クライアントはYouTube、Meta、The Valuable 500、Gulf Air、Siemens、Repsol 、京セラ、アート・バーゼル、ロンドン、ウィーン市、トルコ、ポーランドなど。

Wolff Olinsのプリンシパルを務めたほか、カンヌライオンズのデザイン審査員・Collision・Web Summitなどの世界的なブランド、テクノロジー、デザイン会議において、基調講演者や審査員として貢献している。

『Disruptive Branding』の共著者であり、IE School of Architecture and Designの修士課程の学生向け講師経験を持つ。

アンドリュー・スターク(Andrew Stirk)

Reflective Works共同創設者、元Metaマーケティング・グロース事業本部長

Reflective Works創設者。テクノロジーとカルチャーの交差点で、世界で最も人気のある製品や愛されるブランドに25年間携わってきた経験を持つ。Meta社で製品成長およびグローバルマーケティング担当副社長を務め、Metaブランドの展開と、より革新的な企業ビジョンへの回帰を主導した。

2023年、AI技術の発展と、それが人間の意識を拡張する可能性に触発され、同社を退社。誰もが自分自身の人生のアーティストであるべきだという信念に突き動かされ、Reflective Worksチームは、iPhoneアプリであり人生のためのツールである「Monograph」を作り上げ、2024年夏に発表。AIで人間の意識と世界における主体性の拡大に挑む先見性豊かな若き起業家だ。

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ヘスス・エンシナル(Jesus Encinar)

IdealistaCEO兼創業者

スペイン、イタリア、ポルトガルの大手不動産プラットフォームidealistaの創設者。ICADEで経営学を学び、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。修士号取得後、シリコンバレーで働くためにボストンからサンフランシスコに移り、そこでIdealistaの設立を思いつく。1998年末にスペインに戻り、2000年1月に同社を設立。

エンジェル投資家としてテック系スタートアップを支援するほか、ミラノ・スカラ座など文化芸術への貢献も多数。四国遍路の旅をするなど親日家でもある。

マーサ・ソーン(Martha Thorne)

Henrik F. Obel財団シニアアドバイザー、元プリツカー建築賞エグゼクティブディレクター

人と地球のために貢献したインパクトのある建築に贈られる国際賞「オベル賞」を授与しているHenrik F. Obel財団シニアアドバイザー。建築界で最も権威あるプリツカー賞エグゼクティブ・ディレクターに15年間従事した。

スペインIE大学の建築・デザイン学部長も勤めた建築学者・キュレーター・編集者・作家と多様な活動を行なっている。現代都市と建築におけるサステナビリティとレジリエンスの第一人者現代都市と建築・デザイン・都市主義がいかにして最高品質の環境を作り出し、持続可能性と平等に貢献できるかについて研究・実践に努める。

ペンシルバニア大学で都市計画修士号、ニューヨーク州立大学バッファロー校で都市問題学士号を取得。さらにロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学ぶ。

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スザンヌ・ビルブラッヘル(Susanne Birbragher)

Liaisons Corporation代表取締役社長

アート、ライフスタイル、ラグジュアリーの分野に特化したマーケティング、イベント、キュレーションによる旅行体験を提供するグローバル・エージェンシー Liaisons Corporationの社長兼創設者であり、28カ国68都市以上で主導。受賞歴のあるArtNexus MagazineのウェブサイトArtNexus.comの共同設立者であり、クリエーティブディレクターとしてラテンアメリカの現代アートシーンに積極的に貢献している。

「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」のジュニア・ホスト・コミッティの共同議長を務め、「マイアミ・アートウィーク」の創設以来、さまざまな活動をプロデュース。慈善活動にも深く関わり、複数のアート団体や、コロンビアやイスラエルの女性や子どもたちへの支援活動活動にも長年携わってきた。

ヴォーグ誌の「ヴォーグ120人の女性」の一人に選出されたり、「ヤング・プレジデンツ・オーガニゼーション(YPO)」のメンバーに選ばれたりするなど、多方面から注目を集めている。

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