升田:タイムアウト東京とのかかわりは2014年からになります。銀座にまだ公式ウェブサイトしかなかった頃、もう少し銀座の情報発信を拡散したいと思い、「グランド ハイアット 東京」や「アマン東京」といったさまざまなホテルのコンシェルジュさんにヒアリングを行ったんです。
そうすると、海外ゲストの多くはタイムアウトの英語のガイドマップを手に取ることが分かりました。けれど、(渋谷や新宿といったエリアガイドがある中)銀座のガイドはありませんでした。早急に提携ガイドブック「Things to do in Ginza」の第1版を2014年10月に作成しました。その後もご縁があって、継続して作っております。
東谷:その時は「101 Things to do in Ginza」というマップを発行しました。このタイムアウト東京の「Things to do in 〜(【場所】でしかできない『いくつか』のこと)」というマップは2012年からさまざまな街で出しているシリーズです。
タイムアウトは現在、世界の333都市に展開しており、それぞれの都市の編集者同士が気軽に情報交換ができるようなネットワークになっています。その中で、成功体験を共有し合い、世界中で評価されるコンテンツの知見を蓄えていくのです。
「Things to do」のスタイルは、タイムアウトの中で最も定番であり、多くの都市で愛されている形式です。その街でしかできないことを具体的に行動を喚起するような形で紹介していくというもので、これをマップにまとめたものが「Things to do in Ginza」マップです。