フードテックに対する投資額は5倍に
ここ数年、世界では食の分野にテクノロジーを掛け合わせた「フードテック」が、大きな潮流になっている。アメリカの調査会社によると、フードテックに対する2019年のスタートアップ投資額は、5年前の約5倍、150億ドルに達した。
この流れの中で、日本でもフードテックのスタートアップが徐々に増え始めるととともに、味の素やパナソニック、東京建物など大手の食品、家電メーカー、不動産デベロッパーなども参入している。
年間150億ドルもの資金が投じられ、多様な業種の企業が関心を示すのは、フードテックがカバーする領域が非常に幅広いからだ。食材そのものほか、レシピや調理法、調理器具などのキッチンまわり、デリバリーを含む物流、ロボティクスなど多岐にわたる。