1. 日本博の歩み
多様な日本の文化芸術を国内外に発信
『日本博』は、文化庁および独立行政法人日本芸術文化振興会が中心となって展開する大型プロジェクトだ。日本の文化芸術の振興と「日本の美」の発信のため、2015年からさまざまな取り組みが海外で行われてきた。2016年にはイタリアでの『日本仏像展』、2018年にはフランスでの『ジャポニズム2018』、2019年にはアメリカと東南アジアで『Japan 2019』が開催され、2019年からは日本の全国各地でこの『日本博』が開催されている。
総合テーマは「日本人と自然」。長い歴史のなかで日本人が育んできた自然に対する美意識に着目し、さまざまな文化芸術を紹介している。
また美術展や舞台芸術公演だけでなく、訪れた人々が参加できる体験型プログラムが充実していることも特徴。そんなプログラムの一つ『Living History(生きた歴史体感プログラム)』では、縄文時代の食文化体験や、寛永時代の茶会体験など、さまざまな企画を各地の遺跡・史跡などで提供している。当時の暮らしや歴史を体験することで、文化をより深く理解することができるだろう。