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東京、ベストストリート7選

渋谷や谷中など、魅力あふれる通りと商店街を紹介

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東京には、一生かかっても見きれないほど、曲がりくねった道や横丁がたくさんある。そうした場所のジグザグな形は、思わぬ発見をするのに最適だ。東京では意外な場所でおいしい店を見つけたり、にぎやかな交差点のすぐ裏にひっそりと鎮座する神社を目にすることも珍しくない。

では、新たな発見のためにはどこへ行けばよいのだろうか。そう思う人のために、このリストを用意した。クールなショップ、落ち着いたカフェ、おいしいレストランなどが連なり、1日かけて散策するのにぴったりな東京の「ベストストリート」を紹介する。各エリアで必ず訪れたい3つのおすすめスポットも挙げているので、見どころを逃すことはないはずだ。

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思い出横丁(新宿)

東京には、狭い路地に飲食店が並ぶ「横丁」が数多くあるが、新宿の思い出横丁ほど象徴的な場所はないだろう。戦後の闇市から始まったこの横丁は、今や新宿の食通と酒好きが集う夕食時の定番のスポットとなっている。

その名の通り、この場所には昔ながらのスタイルが根付いていて、クレジットカードはあまり好まれない。現金を用意して向おう。

食べる:居酒屋のたっちゃんは、この街で一番おいしいつくねを提供している。熱々のつくねを卵黄にくぐらせて、日本酒で流し込むことに勝るものはない。

飲む:横丁が活気づくのは17時以降だが、但馬屋珈琲店は朝から営業。昭和の喫茶店の面影を残す魅力的な店で、自家焙煎(ばいせん)の豆が豊富にそろっている。

買う:特別な「ジャパニーズウイスキー」のボトルを探しているならウイスキー王国へ、高品質な日本産ウイスキーをリーズナブルな価格で買うことができる。

目黒銀座商店(中目黒)

中目黒には美しい川があり、多くの人が川沿いを歩く。しかし、目黒銀座商店街も知っておきたいストリートの一つだ。中目黒駅から南西に徒歩2分ほどにある商店街には、雑貨屋、レストラン、ビンテージショップ、カフェなどが軒を連ねている。週末には通りの一部が車両通行止めになるため、友人や家族と一緒に散策するのに最適だ。

夏になると、毎年恒例の『中目黒夏まつり』が開催され、阿波おどりの踊り手たちが通りを練り歩く。フリーマーケットも定期的に開催されており、地元の人たちがさまざまなものを売っている。

食べる:トラスパレンテは、地元の小さなベーカリー。焼きたてのデニッシュ、食パン、サンドイッチなどを販売していて、軽食やおやつを買うのにいい。

買う:日本製キッチンツール、陶器、衣類、インテリアなどを扱う雑貨店、ミグラトリーがおすすめ。

乗る:有名な自転車店トーキョーバイクでは、レンタルサービスを提供。自転車を借りて、中目黒周辺を巡るのはどうだろう。

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キャットストリート(渋谷)

その名前とは裏腹に、キャットストリートは猫とはあまり関係がない(猫を見たければ谷中へ)。渋谷と表参道を結ぶこの歩行者天国には、東京で最もクールなレストランやカフェ、国際的な大手ブランドやインディーズブランド、季節ごとのポップアップまで、さまざまなショップが立ち並んでいる。

キャットストリートから分岐する小さな道にも注目してみよう。特に人混みから離れたい時に、歩いてみるといいかもしれない。

食べる:キャットストリートから少し入ったところにある麺散は、自家製麺、揚げたての天ぷら、おにぎりなどで知られるヒップなうどん屋。

買う:人気古着ショップであるラグタグが、3階建ての巨大店舗を展開。ヨウジヤマモト、コム・デ・ギャルソン、sacaiといった日本のカルトファッションレーベルのユーズドアイテムを探しているならここへ。

見る:The Massは、モダンアートやコンテンポラリーアートの企画展を毎月開催している洗練されたアートギャラリー。クールなコンクリートの建物は、建築家の荒木信雄アーキタイプが設計したものだ。

国際通り(蔵前)

蔵前と浅草を結ぶ道。今はモダンな街として知られる蔵前だが、昔から職人の町として知られ、革製品や陶器、玩具などのものづくりで発展してきた。この通りには蔵前の過去と現在が混在し、さらに浅草の古き良き伝統的な魅力も加わっている。

一見するとほかの大通りと変わらないが、午後のひとときを過ごすのにぴったりなショップやベーカリー、カフェが点在する。それらは、必ずしも路地裏にひっそりとある訳ではない。国際通りには「2つの顔」を持つ店が多く、バッグブランドのショップの中に好みのコーヒーショップを見つけられるなんてこともある。

飲む:東京リバーサイド蒸留所では、廃棄される食品のカスや殻を活用した風味豊かでエコフレンドリーな蒸留酒を製造。併設されているレストランバーのステージでは、製造されている蒸留酒を使ったクリエーティブなカクテルを飲むことができる。

食べる:菓子屋シノノメでは、食べるのがもったいないほどの美しいスコーンや焼き菓子を購入できる。2階にあるカフェ、喫茶半月は一息つくのにちょうどいい。

買う:カメラは、この地域の特色といえるカフェを併設したショップの一つ。色とりどりのバッグや財布など、地元で作られた革製品を扱う。

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谷中銀座商店街(谷中)

日暮里駅にほど近い、昭和40年代の古い建物が並ぶレトロな商店街。陶器や手作り品、和菓子などを売る約60軒の店が集まっている。特に食べ歩きができる、たこ焼き、栗のアイスクリーム、コロッケなどが人気。観光客向けの店ではなく、八百屋や肉屋もあり、多くの住民が日々の買い物をするために足を運んでいる。そうしたことも、この商店街の魅力といえるだろう。

谷中は猫好きの街としても知られており、街歩きをしていると、猫の小物から猫のイラストが入った看板、猫の形をした食べ物まで、猫にまつわるさまざまなものを見かける。

食べる:和栗専門店の和栗や。注文を受けてから作るモンブランや栗のソフトクリームがおすすめ。

見る:通りの北端にある「夕やけだんだん」と呼ばれる階段。夕焼けがよく見えるスポットとして知られている。

作る:イラン、トルコ、ウズベキスタン料理のレストランであるザクロでは、トルコモザイクランプやキャンドルホルダーの制作が体験できる。あらかじめデザインされたものを選んで、部屋をポップに彩るのもいいだろう。

戸越銀座商店街(品川)

品川区にある下町情緒あふれる商店街。全長1.3キロメートルあり、東京で最も長い商店街として知られている。名物は、20軒以上の店で売られているコロッケ。夏には『とごしぎんざまつり』が開催され、大道芸やスタンプラリーのほか、サッカーやバレーボールなどのスポーツの試合も行われる。商店街の案内所では、かわいい猫のマスコットキャラクター、戸越銀次郎(ぎんちゃん)に会うことができる。

買う:雑貨店もくもくいしには、和風の急須、さまざまなモチーフの手ぬぐいなど、ミニマルで美しい陶器やキッチンウエア、テーブルウエアがそろう。

食べる:戸越銀座では世界各国の料理を味わうことができる。中でも、本格的なアイルランド料理を提供する巨人のシチューハウスはおすすめ。

喧騒から離れる:静かで緑豊かな戸越八幡神社に立ち寄ってみるのはどうだろう。にぎやかな商店街から完全に切り離されているように感じられる場所だ。

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茶沢通り(三軒茶屋)

三軒茶屋を訪れたことがあるなら、駅から続くメインストリート、茶沢通りで時間を過ごしたことがあるのではないだろうか。この通りは世田谷の中心的な商店街で、レストランやカフェ、地元の八百屋、パン屋などが並ぶ。

週末には車が通行止めになるので、のんびり街歩きができる。駅から北上し、一通り見て歩くのがおすすめ。その先には、下北沢がある。古着を買うために少し金を残しておいた方がいいかもしれない。

見る:ファミリーマートの上に不可解な巨大ゴリラがいる。きっと、東京で最も見られているモンスターの一つだろう。

飲む:グータラコーヒーでは、アイスクリームや新鮮なフルーツなどをトッピングした奇抜なクリームソーダが楽しめる。

買う:ジグは22時まで営業している小さな古着屋。厳選されたアイテムからお気に入りを見つけよう。

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  • Things to do

東京23区の中でも、特に個性的な区として名高い杉並区。「アニメタウン」としても知られ、ガンダムの生みの親サンライズ社をはじめとする、約70の制作スタジオを有している。杉並アニメーションミュージアムの存在は、アニメ産業が区の経済の柱を担っていることの証だ。

また、商店街に活気があるのもこの区の特徴。多くの駅前に、それぞれ独特の色合いと雰囲気を持った商店街が存在している。本ガイドでは、クールな高円寺を中心に、阿佐ヶ谷と荻窪、西荻窪の面白いヴェニューを紹介する。

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