Photograph: 501room / Shutterstock.com
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2021年、世界のベストシティランキング

未来を考える都市に注目、東京は10位にランクイン

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新型コロナウイルスの影響で都市に住む意味が失われつつあると考えている人もいるかもしれない。ロックダウンの間、都市生活を特徴づける楽しみや文化、社会生活の多くが台無しになった。小さな部屋にいること以外何もできないとなると、少し窮屈だと感じることもあっただろう。

しかし我々が住む街は、存在意義を失ったのではなく、パンデミックにうまく適応したといえる。コミュニティーはかつてないほど団結し、ビジネスを存続させるために戦った。そして、置かれた状況を楽しむ方法も見つけた。

ロックダウンから抜け出し、普通の生活に戻るための暫定的な段階を踏んでいる今、過去18カ月間で各都市がどんなことを達成したのかを知りたいと考えた。 そこで、全世界対象の大規模な都市調査「Time Out Index」を実施。メルボルンやマドリード、テルアビブ、東京などに暮らす2万7000人から回答を得た。

タイムアウトでは、今回の調査でどの都市が本当に力を発揮し、協力し合ったのかを知りたいと考えた。過去の調査のように食や文化だけでなく、コミュニティープロジェクトやサステナビリティーに関しても質問に加えた。つまり、注目したいと考えたのは、今だけでなく、未来のことも考えている都市。自分たちだけはなく、子や孫たちにとっても、より良い生活を実現しようとしている都市だ。

ランキングを見てみよう。

原文はこちら

街の素晴らしさ:サンフランシスコは基本的に、ほかの都市に同調しない街だ。2020年の危機的状況下、この街は行動を起こしアメリカで最も厳しい感染症対策を実施。しかしその中でも、​​ベイエリア地域のコミュニティー精神は失われなかった。

経営を維持するため、企業はクリエーティブ力を発揮。『SFニューディール』のような革新的な取り組みを通して、レストランの従業員は困っている人々のために食事を作った。 また、地域の人たちは互いの面倒を見るために、広範囲に及ぶ相互扶助ネットワークを形成。人々がパン作りに専念できるようにと、サワードウの種菌を木につるすことを思いついた天才も現れた。

街の自慢:美しく作られた何百もの「パークレット」屋外の駐車スペースを歩道の延長として活用したスペース)

街を巨大なストリートパーティー会場に変えた。うれしいことに気候が良く、一年中屋外で食事ができる。

調査で高評価を得たこと:進歩的な政治

かつてヒッピーが住んでいたサンフランシスコ。今回の調査では、地元回答者の73%がこの街を「進歩的」と答え、この項目で1位となり、「サステナビリティ」では2位だった。またこの街は「受容性」が高いと言いわれることも多い。

クララ・ホーガン(タイムアウトサンフランシスコ)

街の素晴らしさ:パンデミックにより、文化や社会生活が欠如することのつらさをどこよりも痛感したのはこの街かもしれない。しかしそうした時間を賢く使い、街を有名にしている美しさ、歴史、コミュニティー精神に注目し、活性化。一方で中心部の歴史地区を荒廃させていたコーヒーショップ、売春宿、騒ぐ酔っ払いたちをなくすことを誓った。

今年の世論調査では、地元回答者の47%がこの街を「グリーン」と答え、27%が「サステナビリティー」がある街だと答えた。低いと思うかもしれないが、これらの項目における、アムステルダムの評価は、全体でも高いレベルにある。 

昨年のロックダウンで、環境に配慮した近代的な都市としての地位を確立することを目指していたが、その戦略が功を奏したようだ。

街の自慢:街の中心部にあるフォンデル公園

広大な敷地では、音楽ライブ、演劇、スポーツなどあらゆるイベントが開催されており、まさに屋外で新鮮な空気が吸える都会のオアシスだ。

調査で高評価を得たこと:グリーン

この街では全てが「グリーン」だ。「サステナビリティ」「グリーン」で3位、「自然の中を散歩できる」という項目では2位と評価されている。

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3. マンチェスター(イギリス)

街の素晴らしさ:マンチェスターは間違いなく回復力のある場所といえるだろう。最も厳しい時期でもコミュニティーは団結し、この1年間、この街はあらゆる面で繁栄した。そして、マンチェスターの人々は非常に誇り高い。今年の調査では、地元の回答者の71%がこの街を「創造性」で評価したのも不思議ではない。

マンチェスターはファクトリーレコード、ザ・フォール、ザ・スミスの故郷。2021年にはマンチェスター・インターナショナル・フェスティバル(MIF)やグレイソンズ・アート・クラブなど、大規模で派手な文化的イベントを開催することで、この街の実力を証明した。

よりローカルなレベルでの取り組みも盛ん。Result CICのような小規模な企業が現場の労働者にメンタルヘルスを無料でサポートしたり、パブであるThe Eagle and Childが地元の社会的弱者に4500食の食事を提供したりした。

街の自慢:The Factory

まずこの新しいをオープンさせたビジョンが素晴らしい。MIFの恒久的な拠点となり、世界レベルのアートやパフォーマンスを一年中マンチェスターにもたらしている。

調査で高評価を得たこと:素晴らしいバイブス

今回の調査で「ナイトライフ」「創造性」「コミュニティー精神」「親しみやすさ」「近所付き合い」などの項目でトップに選ばれたことは、この街の人にとって、驚くべきことではないだろう。

ロブ・マーティン(タイムアウトマンチェスター)

街の素晴らしさ:デンマークは世界で最も幸せな国の一つとして広く知られている。だからこそ、今回の調査でコペンハーゲンの回答者の66%が自分たちの街を「リラックスできる」と評価したのも納得だ。

「グリーン」と評価したのは60%。生活の質が高く、革新的な環境保護活動が行われていることも、市民の安心感につながっている。 しかし、コペンハーゲンの魅力はヒュッゲや、複数の機能を持つ発電所コペルヒルだけではない。

実際82%が、この街では「新しくて驚くべきもの出合える」と感じている。

街の自慢: サイクリング向けのインフラ

地球への負荷を軽減するだけでなく、住民の通勤時間を短縮している。

調査で高評価を得たこと: グリーン (アムステルダムには悪いが)

調査では「サステナビリティ」で1位、「グリーン」では2位となった。

ソルチャ・マクローリー

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街の素晴らしさ: ニューヨーカーを特徴づけるものがあるとすれば、それはある種の生意気なまでの回復力だろう。だからこそ、今年の調査で街の質の高さを評価され、北アメリカで最も「回復力がある」都市に選ばれたことは、驚きではない。

歩道を活気あるコミュニティーハブに変えた取り組みである『Open Restaurants』の継続的な成功や、ワクチン接種を推奨する新しい『Key to NYC』プログラムなど、ゴッサムシティー(ニューヨークの愛称)はこの12カ月間、何とか生き残りに成功してきた。

この街を象徴するような「やればできる」という姿勢があったからこそ、変化に対して創造的な解決策を見いだせたのだろう。その結果、街は再び活気づいている。

街の自慢: 独自の浮島公園「Little Island」

誰もが無料で参加できる文化的なイベントも開催されている。

調査で高評価を得たこと:人をワクワクさせる場所

世界で最も「エキサイティング」な都市に選ばれ、「新しくて驚くべきもの出合える」では2位になった。

ウィル・グリーソン(タイムアウトニューヨーク)

街の素晴らしさ:モントリオールのコミュニティー精神の強さは有名だ。昨年パンデミックが発生した時、この街の人々は団結。近年で最大の危機に直面しながらも、どんなことでも自分たちの誇りにするべく、力を最大限に発揮した。

モントリオールが持っている協調性は決してファッションではない。住民の73%が「多様性」があると答え、さらに多くの人が「自分らしさを表現するのが簡単」と回答。 モントリオールは冬が寒く、夏が暑い。また、工事や抗議活動が続いていると思うかもしれないが、少なくとも人々がお互いを理解し合っているのだ。

街の自慢: 緑化プロジェクト

使い捨てプラスチックの使用を禁止したり、大通りを都市の森に変えたりと、革新的な取り組みを積極的に推進している。

JP カーワキ(タイムアウトモントリオール)

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街の素晴らしさ:プラハの街は突然、厳しいロックダウンに見舞われた。だが幸いなことに、この街の美しさは損なわれていない。今年の調査では、住民の82%が、街の美しさを称賛。

カレル橋を独り占めしたり、旧市街広場で小鳥のさえずりを聞いたり、人通りの少ない小道でコーヒーを飲んだりと、パンデミック以前には考えられなかったシンプルな楽しみ方が、徐々に再開されてきている。

89%の人が、プラハは非常に歩きやすく「車なしで移動できる」と回答。世界で最も住みやすい都市の一つであることは間違いようだ。

街の自慢: 6区にある広大な緑地

ジョギング、読書、ピクニック、フリスビー、そり遊びなど、一年中楽しめる遊び場だ。

調査で高評価を得たこと: 美しさ

プラハは本当に「美しい」。地元の回答者がそう評価したのは、プラハが最も多かった。それに関連してか「リラックスできる」部門では2位。

デビッド・クライトン

街の素晴らしさ:観光業とハイテク産業で知られるこの地は、 新型コロナが流行した時「リセットボタン」を押した。普段はまさに「止まらない街」だったが、パンデミック後は、必要な小休止を取り、ディゼンゴフ広場やハメシラ公園などが、ピクニックやライブ、上映会、講演会などの会場となった。

ロックダウン後は、イスラエルは予防接種の速さでほかの都市をリードし、やがて人々はカフェでカプチーノを飲み、ビーチでヨガをするようになった。また、地域最大のプライドパレードが開催され、ビーガンの選択肢が最も多い。ナイトライフシーンは層が厚く、本物のオルタナティブを探すことも苦ではない。

調査では、回答者の81%が自分たちの街は「楽しい」、84%が「自分を表現できる」と答えている。

街の自慢:カーメル・マーケット

地元の人が、スパイスやフムス、ファラフェルのほか、新鮮なオーガニック野菜やフルーツを販売している。また、ビールやアラックなどのアルコールも楽しめる。

調査で高評価を得たこと:たくさんのことで高評価

2年連続、世界で最も「楽しい」街に選ばれ、「自分のような人間に合う」という声も多い。「食事とアルコール」の項目では、上海に次いで2位だった。

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街の素晴らしさ:73%が自分たちの街を「文化的」と評価したポルトでは、たとえコロナ禍であっても、そのことを否定することは難しかっただろう。

この1年、ポルトの伝説的なグラフィティアーティストたちはかつてないほど忙しく、街に必要な彩りを与え、ギャラリーも驚くほど活発。そのほかにも、歩行者天国やサイクリングインフラの整備、テラスの拡張、コミュニティーガーデンの新設など、市民に公共空間を還元する動きも多買った。

市民は、公園でのコンサートに参加したり、地元のビジネスを支援したり、新しいビジネスを発見したりした。自宅でパンやケーキ、クッキーを焼く人が増え、今ではその多くがプロになっている。

街の自慢:アートスペース Maus Hábitos

このアートスペースは、パンデミックの間、人々を支えた包括的な場所だ。街のほとんどのバーが閉まっている中、ライブやドラァグショー、上映会、スタンダップコメディーなどを開催。おいしいピザやクラフトビールも楽しめる文化的なオアシスだった。

調査で高評価を得たこと: 友達が作りやすい 

ポルトはマンチェスターに次いで、新しい友達を見つけるのに世界で2番目に適した場所に選ばれた。

アナ・パトリシア・シルバ(タイムアウト・ポルト)

この街の素晴らしさ: パンデミック時代の典型的なアイテムであるマスク。東京では、実は新型コロナウイルスがまん延するずっと前から、人々の間で一般的な日用品として定着していた。

今回の調査で、回答者の82%が、この街は「新しいものを発見できる」と評価している。見渡せばこの1年半の間、新しい施設や観光アトラクションが次々と登場した。

また、73%が「車なしで移動できる」と回答。この街は、非常に効率的な公共交通機関が整備されておかげで、本当に誰もが気軽にその魅力を楽しむことができる。

街の自慢:デザイナーズ公衆トイレ

この1年の間に、一流の建築家がデザインした最先端のトイレが街中に出現した(「THE TOKYO TOILET」というプロジェクト)。スター建築家の隈研吾による木製デザインのアートなものや、音声で操作できるほどハイテクな佐藤和夫による真っ白なドーム型トイレなどがある。

リム・チーワ(タイムアウト東京)

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街の素晴らしさ:ロサンゼルスの魅力はもともとアウトドアにあった。しかしこの1年半で、通年開催のファーマーズマーケットや冬のビーチ、渓谷の小道でのちょっとした癒やしなど、新たな魅力を発見することができた。 この街の人々は常に創造性に富んでいる。

だからこそ、今回の調査で2番目に「創造性」のある都市になったのだろう。パンデミック以降、街のブロック全体がアート作品になり、特別に作られたドライブスルーアトラクションには、ホリデーシーズンの歓声が響いた。さらに相互扶助組織の活動は歩道で展開され、多くのパーキングロットはドライブインシアターと化した。

この創造性を住宅危機の抑制に生かすことができればよりいいだろう。この調査ではロサンゼルスの回答者の87%が、この街は「高い」と回答(残りは、2ベッドルームのバンガローを高値で売ったばかりの人だろうか)。

街の自慢: 美しい植物園がたくさんある

必要な時にいつでも開いていて、平和と新鮮な空気を提供してくれる。

調査で高評価を得たこと: 多様性

驚くことではないが、全て人を引きつけるこの広大なメトロポリスは、世界で3番目に「多様性」のある都市に選ばれた。

マイケル・ジュリアーノ(タイムアウトロサンゼルス)

街の素晴らしさ: シカゴは、全都市の中で3番目に回復力の高い都市に選ばれた。1871年の大火事を皮切りに生き延びてきた歴史を考えれば、驚くことではないかもしれない。

2020年困難に直面したシカゴ市民は、食べ物を分け合ったり、失業中のミュージシャンを支援したり、不正に抗議したりするために団結。だからこそ「コミュニティー精神」や「親しみやすさ」という点でも高い評価を得ているのだろう。このことはまた、アメリカ中西部の魅力と言ってもいいかもしれない。

そして、ついに毎週のように街中でパーティーを開いたり、夏の祭りを再開したりして、街の再開を祝っている。

街の自慢: 黒人やトランスジェンダーの人々が運営するLGBTQ+センター

コミュニティーが資金を提供し、街の最も弱い立場にある人々に支援や食料、住居を提供している。

調査で高評価を得たこと:魅力的で楽しい

シカゴは世界で「楽しい」都市であると同時に、「美しい」都市として認められたようだ。どちらの項目も、全都市中2位である。

ザック・ロング(タイムアウト・シカゴ)

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街の素晴らしさ:コロナ禍以前から、多くのロンドン市民は自分たちの街の素晴らしさを当たり前のように思っていた。そして、不満を声にするのが好きだ。そのおかげで、長くて無慈悲なロックダウンは終わり、フードシーンやパブシーンを再び謳歌(おうか)し、愛せるようになった。

しかし今回の調査結果を見ても分かるように、街の最大の魅力は「多様性」だ。実際、回答者の88%が、ロンドンを「多様性」のある街と評価している。世界のどこにも、これほど混ざり合った場所、これほどインクルーシブな場所はない。

街の自慢:Dom Cools-Lartigueのような人

ロンドン出身の彼は、1年間コミュニティーに焦点を当てた大きなポップアップレストラン、Tramshed Projectや、効果的なチャリティーPlate For Londonを立ち上げた。こうした活動は尊敬に値する。

調査で高評価を得たこと:そこら中にある驚き

回答者の88%が「新しくて驚くべきもの出合える」街と答えている。これは世界のどの都市よりも高い数値だ。

ジョー・マカーティク(タイムアウトロンドン)

街の素晴らしさ:2021年はバルセロナの人々が想像していたようにはいかなかったかもしれない。しかし創意工夫と連帯感が助けとなり、人々は間違いなく楽観的でいられたはずだ。

この街は「#CulturaSegura(文化は安全だ)」というモットーのもとに一体となり、カルチャー系オーガナイザーたちはコロナ禍にライブや展示会、演劇や映画の上映などを行うための巧みな方法を見つけ出した。

調査では回答者の83%がバルセロナは「文化的」と答え、85%が「食事とアルコール」について高く評価したのも不思議ではないだろう。

新型コロナの危機で得られた良いことの一つは、レストランやバーによる路上駐車スペースの拡張。多くの都市とは異なり、今後はこれらのスペースが定常化される予定だ。

街の自慢:2021年4月にオープンした書店 Librta Finestres

600平方メートルの広さがあり、読書の喜びを追求できる店だ。新しい本を探すのに最適な場所であるだけでなく、座って本を読めるスポットがあり、とてもリラックスできる。

マリア・ホセ・ゴメス(タイムアウトバルセロナ)

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15. メルボルン

街の素晴らしさ:メルボルンはロックダウンが何度あっても、立ち上がれる。1年半で6回もロックダウンを経験しているが、それでも愛すべきものはたくさんある。

メルボルンのフードシーンがオーストラリア随一なことは明らかで、94%以上の回答者がバーやレストランを高く評価。ロックダウン下でも、メルボルンの人々は、一流のラザニアやインドネシア料理、デザートなどをデリバリーで楽しんでいる。

街の自慢:Sikh Volunteers Australiaなどの素晴らしいグループ

彼らは隣人に食料や生活必需品を配るような、地域に根ざした活動をしている。

調査で高評価を得たこと:平等

メルボルンを「不平等」と評した回答者はわずか10%で、これは世界のどの都市よりも低い数値だ。

レベッカ・ルッソ(タイムアウト・メルボルン)

街の素晴らしさ: 今回の調査で地元回答者の3分の2以上がシドニーを「美しい」と評価したことは、驚くべきことではない。国立公園にいても、100以上あるビーチで日光浴をしていても、湾沿いにあるオペラバーで夕方にカクテルを楽しんでいても、目に入るものは常に美しい。

しかし、ただ美しいだけではない。シドニー、特に西側の郊外はオーストラリアで最も多様な文化が共存する地域の一つだ。 幸いなことにシドニーのワクチン接種率は国内で最も高い。

(南半球での)夏を前に、人々はロックダウン解除後に街を復活させるための準備をしている。

街の自慢:Greening the Cityの取り組み

公園の整備、屋上の緑化、数千本の新しい木の植え付けを行う大規模なプロジェクトで、2050年までに市内の40%以上を緑で覆うことを目標としている。

マキシム・ブーン(タイムアウトシドニー)

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街の素晴らしさ:上海は厳しいビジネス都市かもしれないが、オフタイムに食事をして酔っぱらうには最高の都市でもある。調査の地元回答者の97%がこの街を「食事とアルコール」で高評価したとおり、上海では屋台からミシュランの星付き高級レストランまで、あらゆる料理が楽しめ、クラフトビールやカクテルのシーンも急成長している。

当然のことながら、世界で最も新しい人に出会いやすい都市の一つである(73%の住民が「とても簡単」だと回答)。どうしても話の中心がビジネスになるかもしれないが、それは気にしなければいい。

街の自慢: 黄浦江

象徴的な新旧の景観に加えて、世界最大のプラネタリウムである上海天文館など、文化的なオプションも増え続けている。

調査で高評価を得たこと:安全性

物理的な面でトップになっただけではない。新型コロナにおける効果的な検査と接触者追跡のおかげで、感染拡大が抑えられ、通常の生活が送れていることの評価も高い。

マーク・アンドリュース

街の素晴らしさ:バルやレストランのないマドリードはどうなるだろうか? 美術館や劇場がなかったら? このような疑問の答えは明白かもしれないが、これらがあることで、街の人々は自分たちがマドリードに住んでいる理由を再認識するのだ。

困難や制限があった時期、マドリードは自分たちの精神に忠実であり続けた。今では訪れるにも住むにも、世界で最高の都市の一つである文化的な豊かさを取り戻しつつある。

回答者の64%が「新しい友達を作るのは簡単」と答えているが、正にそのとおりだ。

街の自慢: 光のある風景(Paisaje de la Luz)

パセオ・デル・プラドとレティーロ公園から成るユネスコの世界遺産。

調査で高評価を得たこと:文化

マドリードは、パリに次いで世界で2番目に「文化的」都市になった。

マルタ・バック(タイムアウトマドリード)

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街の素晴らしさ:この1年半の間に、メキシコシティは大きな変化を経験したが、決して悪いことばかりではなかった。街のあちこちにテラスが出現し、以前は荒れ果てていた大通りには新しい自転車道が完成。さらに、この街初のゼロウェイストバー、Casa Prunesもオープンした。

今のところ、状況は少し不安定だが、退屈はしない。実際、今年の調査では、自分たちの街を「退屈」と答えた人はわずか1%だった。これは世界のどの都市よりも少ない数字だ。これは、物事が速いペースで進む「CDMX」(メキシコシティの愛称)の生活にお墨付きが与えられたと考えていいだろう。

街の自慢: Arca Tierra ​​

メキシコシティはおいしい料理を生み出しているだけではなく、コミュニティーを形成する方法も知っている。ソチミルコにあるこの多目的レストランは、チナンパ(浮き庭)で、地元の生産者の食材を使ったおいしいオーガニック料理を提供。また、同じ野菜や果物、蜂蜜、ミルク、チョコレートなどを一般のスーパーよりも安く販売している。

アナイド・ラミレス(タイムアウトメキシコシティ)

街の素晴らしさ: 香港は完全ロックダウンを避けることができた数少ない主要都市の一つであり、人々はこの1年を比較的平常通りに過ごした。 イベント会場などが段階的に閉鎖され、厳しいソーシャルディスタンスも求められたにもかかわらず、レストランやショップ、交通機関は営業を継続。徐々にアートバーゼルやアートセントラルなどの大きなイベントも復活した。 今では街中でワインや食事を満喫したり、クラブで盛り上がったりすることもできて、まるで2019年の香港にいるかのように感じる。

街の自慢:起業家精神と一体感 世界的なパンデミック拡大の際、この街が住民の安全を守るために発揮した力はこれだといえる。

調査で高評価を得たこと: 公共交通機関

香港は「車なしで移動できる」都市の3位に選ばれた。

タトゥム・アンチェタ(タイムアウトホンコン)

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街の素晴らしさ:パンデミック前のリスボンは盛況だった。フードシーンはかつてないほど話題豊富で、世界中からの観光客を迎え入れていた。 しかし新型コロナにより、新しい環境に適応せざるを得なかった。

そうした中、新しいコレクティブ(グループ)やコラボレーションが花開き、小規模かつニッチで、ものづくりを軸にしたビジネスが街中に出現した。 リスボンでは商品やサービスのクオリティーと季節感が重視される。

タイムアウトの読者も、街の努力を評価しているようで、調査の地元回答者の87%もの人が「食事とアルコール」についてこの街を高く評価。文化的なイベントが休止されていた中ではあるが、「アート」についても75%の人が同様の回答をした。

再び外出できるようになった今、南ヨーロッパの都市がそうしているように、リスボンでもテラスや川岸など、あらゆる屋外スペースを活用している。

この1年で学んだことがあるとすれば、それはあらゆることを屋外でするということだ。この街は、そのことをよく理解しているということだろう。

街の自慢:若いシェフの集団 New Kids on the Block

高級レストランでの調理経験を持つシェフたちが、小さなレストランで、伝統的なポルトガル料理に新しい命を吹き込んでいる。

ヒューゴ・トーレス(タイムアウトリスボン)

街の素晴らしさ:パンデミックのおかげで、ボストン市民は、いかに魅力的な街なのかを知ることができた。 250平方フィート(約23平方メートル)のワンルーム(80%が「高過ぎる」と回答)に閉じ込められていたダウンタウンの住人たちは、屋外に目を向けるようになった。

パンデミック前には屋外席を設けることはほとんどなかったレストランには、にわかにパティオが出現。屋外での食事のニーズに応えてくれるようになった(座れるかどうかは、不安定な天候にもよる)。

また、人々は「在宅勤務戦士」が足を伸ばして正気を取り戻すための安全な空間を提供してくれた公園にも感謝の念を抱いている。実際、公園での散歩が大好きになった人は多いようで、地元回答者の80%がボストンを「緑地を散歩するのに最適」と答えている。

街の自慢: ローズ・ケネディ・グリーンウェイやエメラルド・ネックレス

これらの豪華な公共公園は、市内の多くの地区をつなぎ、コミュニティーに平和な「逃避場所」を提供している。

オリビア・バンニ(タイムアウトボストン)

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街の素晴らしさ:ミラノは、2020年初頭にヨーロッパで発生した新型コロナウイルス危機の中心地だった。ロックダウンが終わると、真面目なこの街の人々は、パンデミックが街の精神を殺してしまうのを防ぐために、すぐに奮起。

何キロにもわたる自転車専用道路が整備され、多くの通りが車の通行を禁止した歩行者天国となり、レストランやバーは屋外でも客をもてなすことができるようになった(北イタリアの気候が屋外での飲食に適しているとは限らない)。

調査では、91%が「料理」を高く評価している。

街の自慢:18世紀に建てられた農家 Cascina Cuccagna 

ポルタ・ロマーナの近くという都会的な場所にあるにもかかわらず、持続可能性と都市農業推進の集いの場になっている。

改装された、広大なスペースには、レストラン、料理教室、ファーマーズマーケットを併設。2つの中庭と大きな庭もある。

調査で高評価を得たこと:変化

地元回答者の中で最も多かった街への評価が「ダイナミック」(81%)、次に多かったのが「野心的」(64%)だった。多くの分野で先を行っているということの象徴だろう。特に中心部の緑化には力が入っている。

ミシェル・シェヌング

街の素晴らしさ: 平日の午後、アモイ通りにあるタイムアウトシンガポールのオフィスから外をのぞくと見えるのは、レストランの前の行列。周辺道路には車が走り、近くのホーカーセンターには人だかりができている。 この街は普段の生活に戻ったように見える。ただ、この1年で多くのことが変わった。

バーやレストランでは、いまだに22時半以降のアルコール提供が禁止。ほとんどの人がここ数カ月、ライブに行っていない。 良い面としては、奇妙でゆっくりとした期間があったおかげで、人々が周囲の環境や緑地に感謝するようになったということだろう。

そのためか、今年の調査で世界で最も「グリーン」(そして、クリーン)な都市に選ばれた。

最近街では、ハイキング、カヤック、ロングボードと並んで、廃虚や隠れた場所の探索を娯楽として楽しんでいる人が増えている。

そんな風に自分の「庭」を観光することで驚くような発見があること、そして、小さな島に高層ビルと熱帯林が共存していることが、最大の強みといえるだろう。

街の自慢:青々としたたくさんの屋上庭園

美しさだけでなく、居住者が一息ついたり、隣人と知り合ったりするのにも最適な場所だ。シンガポールだからといって、いつもビジネスのことばかりではない。

調査で高評価を得たこと:環境への取り組み

コンクリートとスチールでできたこの巨大都市にしては、意外なことかもしれない。今回の調査では、シンガポールが最も「グリーン」と評価され、「汚い」という項目では最も低かった。

デルフィナ・ウトモ(タイムアウトシンガポール)

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街の素晴らしさ:マイアミのロックダウンは線香花火のように一瞬だった。まさに、閉まったと思ったらすぐ開いたという感覚だ。これは進行中の健康上のリスクを否定するものとも考えられるかもしれないが、自分たちをより優しい目で見ることを選んだのだ。この街はまさに回復力に富んでいるといえるだろう。

アメリカで通常の経済を再開した最初の都市の一つであるマイアミは、国内の多くの人々の憩いの場となった。サウスビーチは海辺のラスベガスと化して、復活したクラブの雰囲気は、2019年と変わりない。

今回の調査でマイアミが「ナイトライフ」の項目で3位になったのも不思議ではない。また、回答者の72%の人が「楽しい」都市だと答えた(順位は2位)。

街の自慢:人を大歓迎する傾向

マイアミは世界で最も多様性に富んだ都市の一つになった。あらゆる国の人々、食べ物、文化を街中で楽しむことができる。

調査で高評価を得たこと:​​パーティー

マイアミは「遊び」では2位、「ナイトライフ」では3位という結果に。これほどナイトシーンを満喫できるは街は、ほかにはないだろう。

バージニア・ギル(タイムアウトマイアミ)

街の素晴らしさ:2021年4月にオープンしたタイムアウトマーケットドバイはもちろんのこと、世界で最も高いビルや、最も大きいショッピングモールがあり、10月には世界最大の展望台Ain Dubaiのオープンを控えている。都市開発に関して、大きなことを考えている街だ。

実際、回答者の66%が、自分たちの街を「野心的」と評している。 ドバイでは外出を好む人が多い。しかしステイホームが求められた時、スタイリッシュに適応した。高級レストランはホームデリバリーに移行し、大みそかのショーは世界中にライブストリーミングされたのだ。

2021年には、ライブやドバイで最も人気のある娯楽であるブランチが、ドバイの生活に戻ってきた。これは厳格なソーシャルディスタンスやマスク着用などのルール、ワクチン接種プログラムのおかげだろう。

間近に迫った『2020年ドバイ国際博覧会』の会場では、190もの国や地域がそれぞれのイノベーションと文化を披露するべくスタンバイしている。

これも​​、回答者の79%が自分たちの街を「多様性」があると評価している理由の一つであるに違いない。

街の自慢:2020年万博

持続可能性、移動性、機会をテーマにした182日間のイベント。大物パフォーマーやたくさんのフードポップアップも登場する。

調査で高評価を得たこと:大きなこと ​​

自分たちで認識しているように、本当に考えることがビッグだ。地元回答者の3分の2近くが、ドバイは「野心的」な街だと答えているが、刻々と変化する高層ビル群の景色もそのことを象徴するものの一つといえる。

エイミー・マジソン(タイムアウトドバイ)

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街の素晴らしさ:北京は、中国の若者が世界に向けて自分たちの力量をアピールする場所。この街は、中国の芸術、文化、メディア、ビジネスの中心地だ(そして、残念ながら政治も)。

感染収束後の2020年3月以降、次々オープンしたSchool BarやModernistaなどのヴェニューで客をわかせるミュージシャンから、バイクで街を走り回って家族に送る金をためている配達員まで、北京の人々は夢想家、革新者であり、真の勤勉者だ。

回答者も同じように考えているようで、51%が北京を「ダイナミック」と感じていると答えた。​​73%が「汚染された」と考えていることも明らかになった。

しかし、それでも彼らがこの街に住む理由はきっと「北京が居るべき場所」であるからだろう。

街の自慢:老北京人

北京に古くからあるフートン(路地)に住む、実直でプライドが高く、口下手で、チェスをする退職者たちのこと。

彼らは、過ぎ去った時代の飾り気のないスラングで話し、政府を批判することも、自分の芝生から出て行けと言うことも恐れない。

アンソニー・タオ

街の素晴らしさ: パリを抜きにして、世界の大都市を語ることはできないだろう。2020年のロックダウンの際には、非常に厳しい外出禁止令や移動の制限などがあり、市民にとっては浮き沈みの激しい時期が続いた。

しかし街は立ち直ったといえるだろう。昨年でさえパリのアート界の人たちは工夫を凝らし、フランシス・ベーコン、ジャン=ミシェル・バスキア、マリーナ・アブラモヴィッチなど、近現代アートの粋を集めた『A Visage Découvert』のような屋外展示会を開催した。

今年の調査では、地元回答者の76%が、パリでは「新しいものを発見できる」と答えている。6月に入ってからも、パリでは8つもの巨大な倉庫群が再生され、大きなイベント、充実した文化プログラム、そして都市の誇れとなるコミュニティー活動などが行われている。

今後も革新的なプロジェクトが次々と立ち上げられることを期待したい。

街の自慢:Bourse de Commerce

2021年、かつての取引所の建物にオープンした美術館。非常に野心的で、世界最大のプライベートコレクションを収蔵している。

調査で高評価を得たこと:文化

パリの回答者の96%がこの街が「文化的」だと高く評価。これは当然だろう。

ウシーヌ・ブシャマ(タイムアウトパリ)

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街の素晴らしさ: 今年の調査では、この街の回答者の72%がブダペストを「美しい」と評した。しかし、これは素晴らしい建築物のことだけを指しているわけではない。

パンデミックにより、7区のバー街は閉鎖を余儀なくされたため、ブダペストのソーシャルライフはダウンタウンから緑の多い地域へとシフト。ブダ山地でのハイキング、川辺のテラスでのアルコール、公園でのピクニックなどが人気を博した。 都心部でも屋外での活動が盛んになり、バーやレストラン、カフェのテラスは、再び交流が可能になった時、最初の集いの場となった。

今では、ドナウ川沿いの国会議事堂前を歩行者天国にするなど、屋外の憩いの場にもっと投資しようという動きがある。

街の自慢:ブダ山地

美しいハイキングスポットがあり、ドナウ川のほとりには公園やバー、そして場所によってはビーチもある。

ジェニファー・ウォーカー

街の素晴らしさ:ドバイのような華やかさや摩天楼はないかもしれないが、アラブ首長国連邦(UAE)の首都であるアブダビは、生活の質、ワールドクラスのレストラン、大規模な観光アトラクションという点では、遜色はない。

コロナ禍にもかかわらず、今年の調査におけるアブダビの回答者の72%がこの街を「リラックスできる」と答えた。これは、一年中太陽の光が降り注ぎ、世界最速のジェットコースター(フェラーリワールド)で熱気を吹き飛ばせるからかもしれないし、街のレイアウトのせいかもしれない。

アブダビには200以上の島があり、海を眺めたり、海岸を散策したりするのに不自由ない。99%がこの街を「過密だとは思わない」と答えている。

ソーシャルディスタンスが必要とされている今、こうした環境は非常にありがたい。

街の自慢: 無料の予防接種や簡単で安価なPCR検査

UAEのほかの地域と同様、当局は迅速かつ適切に対応している。

エイミー・マジーソン(タイムアウトアブダビ)

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街の素晴らしさ:移り変わりの激しく、常に変化し続けているこの街には世界中のクリエーターが集まり、足跡を残している。だからこそ、この調査で全都市中3番目に「ダイナミック」と評されたのも納得だ。

コロナ禍にあるが、変化は止まっていない。巨大なグラフィティが街の壁に描かれ、古いクリエーティブスペースは新しいものに生まれ変わっている。

市内の美術館の多くは、新進気鋭のブラジル人の作品を展示するために再開。Lona Galeriaのような小さなアート施設でも、展示の補助としてデジタルオプションを取り入れているのが印象的だ。

街の自慢:Señoritas CourierやAppJusto

配達員などの労働条件改善のために戦い、より公平で共感できる都市を作るために努力しているクリエーティブな活動。

ビジュ・ベリン

街の素晴らしさ:2021年のヨハネスブルグでの生活は大変なものだった。しかしこの街の特徴は何と言っても「回復力」だ。人々は順応し、ビジネスも再開されている。外出禁止令は出ているが、街の人たちはその時間をうまく利用し、楽しむ方法を見つけている。

2021年7月に起きた暴動で街中の多くのビジネスが閉鎖されたこともあり、地元の人々の多くは収入が減少しているが、これまで同様、街は最終的に一つにまとまっている。

調査では、回答者の約54%がジョバーグ(ヨハネスブルグの愛称)の「コミュニティー精神」を高く評価。これは混乱の後に、成長と学びの時期があることでも証明されている。

街の自慢: Cradle Moon

運動不足解消に最適な都心のハイキングエリア。壮大な滝の景色も楽しめる。

調査で高評価を得たこと:近所付き合い ヨハネスブルグの回答者の56%が、近所の人と知り合いになるのは難しくないと答えている。これはマンチェスターに次いで2位だ。

サンド・ムペンベ

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街の素晴らしさ: 伝統に根ざした街、ローマもパンデミックの影響でようやく「21世紀」に突入。真新しい自転車専用道路の出現、電動キックスクーターシェアリングサービスの台頭、屋外での食事の増加などを経験した。

「永遠の都」を屋外で楽しむのにこれほど適した時代はないだろう。 回答者の90%が、自分たちの街は「文化的」と答えた。その評判通り、市内の主要な美術館や観光アトラクションには新しい事前予約システムが導入され、旅行者に安全で楽しい体験を提供している。

また30%が、これまで訪れた都市の中で「最も環境に優しい都市」の一つであると回答。信じられないかもしれないが、これは他都市に比べて多い。

さらに、お気に入りのトラットリアをオンラインで予約することができるようになるなど、さらなる希望の光も見えてきている。

街の自慢:噴水

街中に点在する何百もの噴水からは、新鮮な飲料水が流れ出ている。リユース可能なボトルを持参するのを忘れずに。

リビア・ヘンゲル

街の素晴らしさ:2021年に建都870年を迎えたモスクワは、赤の広場や聖ワシリー聖堂など、息を飲むような壮大な光景が世界的に知られている。しかしこの素晴らしい都市は、完全に歴史の中だけで生きているわけではない。

今のモスクワには素晴らしい博物館や一流レストラン、驚くべき現代建築などが多く点在。選択肢も豊富で、変化に富んだ街といえる。

今年の調査では、回答者の50%がこの街は「野心的」と評価。一方、地域社会への意識は仲間意識の強かったソ連時代に比べて低下しているようで、この街に「コミュニティー精神」があると答えたのは、34%だった。

ただ、そうした欠点は​​文化的な側面で補っているためか、95%の回答者が「文化的」という評価だった。きっと、アレクサンドル・プーシキンも誇りに思っていることだろう。

街の自慢: 地下鉄

ヨーロッパで最も美しく効率的な公共交通機関であるといえる。電車は頻繁に運行されていて、3分以上待たされることはない。

調査で高評価を得たこと: 文化

あらゆる形態の文化を大切にしている。モスクワは全都市中3番目に「文化的」な都市となった。

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街の素晴らしさ:自分の体重分のステーキやスキンコタンクトワインを味わったり、タンゴを踊ったりと、ブエノスアイレスはさまざまなことを深夜まで楽しめる街だ。パンデミック前のにぎわいを完全に取り戻すまでには至っていないが、それでも今回の調査で「ナイトライフ」は、全都市の中で2位に選ばれた。

6カ月間にロックダウンが厳しかったのにもかかわらず、回答者の62%の人が、ブエノスアイレスは「新しいものを発見できる」と答えていることだ。

コロナ禍でも、市民は1000以上の広場や公園で開催された、メレンゲやボクシングの野外レッスンを受けたり、都市部の庭の手入れを手伝ったりしていた。中には180もの新しい庭を作った団体もある。

街の自慢:美術館や文化センターの入場が無料

芸術へのインクルーシブなアプローチにより、Centro Cultural Kirchner(CCK)のような多くの文化的拠点で開催されるワールドクラスの展覧会への入場料は一銭もかからない。

この街の回答者の86%の人がブエノスアイレスが「文化的」と評価したことも不思議ではない。

ソーレル・モセレイ・ウィリアムス

街の素晴らしさ:大打撃は受けたものの、イスタンブールはパンデミックに負けたわけではない。この街の勇敢な企業家たちは、嵐を乗り切るために最善をつくし、ワクチンの展開に合わせ、しっかり団結した。

パンデミックの期間中、イスタンブールは、例えば『Sen Güvende Kal(「元気でいよう」の意)』のようなコミュニティープロジェクトで元気を取り戻した。

これはメゼバー、Muuttoのシェフであるウムト・カラクシュによる取り組みで、ユネスコも推奨したコミュニティープロジェクト。市内の65歳以上の人々に、シェフが調理した食事を提供するというものだった。

また市長のエクレム・イマモールも、裕福な市民が危機の影響を受けた家庭を支援することを推奨した。

今回の調査では、回答者の71%がこの街の「アート」を高く評価。これは、ヨーロッパの中でも最も優れた文化を提供してきた結果だろう。ロックダウンが解除された時に、真っ先に活気を取り戻したのが劇場だったのもうなずける。

街の自慢:Küçükçiftlik Parkのような屋外イベントスペース

こうしたスペースでは、地元の人々の協力により、厳しいソーシャルディスタンスに対応した演劇イベントがいくつか開催されている。

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街の素晴らしさ:バンコクの回答者の96%がそうであるように、自分たちの街の食文化を愛しており、2021年はそれを支援するためにできることは何でもするということが証明された年だったといえる。

多くのフードビジネス、特に小さなレストランや屋台が生き残りに苦労していたときは、非営利団体が手を差し伸べ、消費者に地元のお気に入りの店をひいきにするよう促した。また、デリバリープラットフォームは手数料を下げ、地元のメディアも地域のヒーローをたたえる活動に積極的だった。

これを受けて食の世界では、ミシュランで認められたシェフが、前線で働く人々などのためにおいしい料理を作るなど、恩返しが行われている。

この1年半、バンコクの人々の決意と気概が試された時期だったが、同時にかつてないほどの人間味と共感を目の当たりにできた。

街の自慢:見知らぬ人同士が近所の中小企業を支援するオンラインコミュニティー

その一例であるAri Communityには、3万3000人以上のメンバーがいて、家庭料理から便利なサービスまであらゆるものを提供している。

トップ・コアゾンブーン(タイムアウト・バンコク)

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