鈴木春信「煙管」 テキスト:マット・シュリー 9月19日、東京都の永青文庫が、果敢にも春画と呼ばれる日本の官能的な芸術の展覧会の開催に踏み切った。作品は歴史的な性質を持つものだが、この展覧会には論争がついて回る。春画は今だに猥褻であると多数の人々は考えており、2年前の大英博物館での展示には成功したものの、永青文庫が展覧会の開催を決めるまでに10以上の日本の美術館がこの展覧会を却下している。数百年前の芸術様式が今の日本でこのような事態を引き起こすのはどうしてなのだろうか。
ヂルに会いに行く。ー10月4日は古書の日
今日は、全国古書籍商組合連合会(全古書連)が2003年に制定した古書の日。「古」の字を分解して「十」「口」とし、これを組み合わせた「田」を4冊の本に見立てて10月4日を記念日とした。今日は古書店巡りをしてみてはいかがだろうか。吉祥寺でおすすめの古書店が、古本 すうさい堂。店名もさることながら、狭い店内には『死体はみんな生きている』『閻魔帳』など、サブカル、アングラ系の本や漫画がずらりと並ぶ、ディープな古書店だ。運が良ければ、今は亡き漫画家のねこぢるをリスペクトして名付けたという黒猫のヂルが出迎えてくれるだろう。