伝統的な藍染めの技術は、古くから日本で用いられてきた。藍を発酵させることでできる泡を使う染色方法は、130年以上前から行われている。デニムや衣服、ハンカチなど、自然染料を使った染め物は、日常生活の中でもたくさん見つけられるだろう。数ある染め物の工房の中で、染色を体験できる場所もある。この特集では、伝統的な藍染めに触れることができるおすすめの場所を紹介する。全身ジャパンブルーのコーディネートを選んでみてはどうだろう。
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東京の都心から電車で1時間半、青梅市の西にある静かな工房、壺草苑(こそうえん)で藍染めを学んでみてはどうだろう。青い山と美味しい空気に囲まれた地にあり、1900年代初めから1世紀以上にわたり、藍染めが行われてきた。現在の工房は、村田家の兄弟2人が1989年、江戸時代からの藍染めの工芸品作りを伝承しようと開いたものだ。天然藍灰汁醗酵建(てんねんあいあくはっこうだて)という染色方法は、天然の素材のみを使用するため、人体や環境などに優しく、色にも深みがある。工房では衣類から室内装飾品まで、様々なものを染めている。藍染め体験も可能。併設のショップでは、村田兄弟がデザインと染色をした衣類やアクセサリーを購入できる。
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年代物の着物を楽しむなら...
最後に着物を着たのはいつだろうか。UNIQLOやZOZOTOWNに依存する人にとって、着物は最も縁遠い衣服のひとつかもしれない。しかし、このリストで紹介する8軒が扱う着物は、値段は平均1万円前後と手軽な上、デザインなども驚くほどモダンなものばかり。なぜならすべて中古だからだ。一口に中古と言っても、明治〜昭和前期ころまでのものはアンティーク、それ以降のものを中古に分類される。今風と古風の絶妙なかけあわせで生まれる「かわいい」にはまだまだ可能性があるような気はしまいか。個性豊かな8軒の門戸を叩いて、ディープな着物の世界を覗いてみてはいかがだろう。
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