ベストパーティーソング47選
Photo: Time Out / Shutterstock
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ベストパーティーソング47選

ファンクにHIPHOP、R&Bに最新チャートトップまで

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タイムアウト東京 > 音楽 > ベストパーティーソング47選

憂鬱な時、テンションを上げたい時、体を動かしたい時.....誰しもにあるこの普遍的な感情が訪れたら、パーティーソングを聴いて解消してみよう。気分は高揚し、踊りたくなること間違いなしだ。

パーティーソングと言ってもファンクやHIPHOP90年代のR&Bから2024年の最新チャートトップまでジャンルは幅広い。しかし、どれを聴いても虜になってしまうような名曲たちをタイムアウトで独自に厳選した。準備ができたら、このリストを見て最高のパーティーの幕開けをしよう。

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1. I'm Coming Out /ダイアナ・ロス

このリストに入れるべきダイアナ・ロスの曲は山ほどある。そのくらい彼女は「盛り上げ方」を知っているアーティストといえる。中でも「I’m Coming Out」は別格イントロが始まった瞬間、踊り出さずにはいられないはずだ。

特に、エクステンデッドバージョンが素晴らしい。11分間も続くイントロの中に、いつの間にか引き込まれている自分に気づくだろう。ただ、この曲はどのバージョンでも究極のパーティーソングとなる。たとえ、どんな意味が込められていたとしてもだ。彼女が世界に伝えたいのは、まさにそのことなのかもしれない。

Ella Doyle, Guides Editor
https://www.youtube.com/watch?v=vqUVFukbrbU

2. 365/チャーリー・XCX

もしあなたが2024年を世間から隔絶された場所で過ごしていない限り、チャーリーXCXのスイートな音楽がスピーカーから流れているのをどこかで耳にしたことがあるかもしれない。彼女はパーティーそのものであり、現場に実際に出向いて、ビートを刻んでもいる。

彼女が伝えようとしているのは、悲しみや困難を忘れてクラブに行き、朝まで踊り明かそうというメッセージだ。これ以上パーティーにぴったりな曲、ほかにないだろう。

Ella Doyle, Guides Editor
https://www.youtube.com/watch?v=Ol9CCM240Ag

 

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3. Love at First Sight/カイリー・ミノーグ

カイリー・ミノーグが手がけるダンスフロア向けアンセムの中で、特に象徴的な一曲。若い女性に向けたものだと思えるかもしれないが、この完璧なポップソングに引かれない人はいないだろう。

きらめくアップビートのこの名曲は、2002年にリリース。聞く者を瞬時に、よりシンプルだった時代へと引き戻してくれる。その時は、学校のダンスパーティーでスしようか、ということことが一みだった。カイリー、あのへ戻して。

Henrietta Taylor, Contributing writer
https://www.youtube.com/watch?v=wf421JsG004

4. 212/アジーリア・バンクス feat. レイジー・ジェイ

まえをしてやる、バカ野郎

であるアリア・バンクスによるこのードな曲のフレーズを、同じ空間にいる大勢の人間が全力んでいる光景には、あるしさを感じる。とにかくフロアは盛り上がり、引き込まれた人感情爆発ているからだ。瞬時にできるビートのあるハウスのバックトラック、過歌詞、そしてバンクスの比類なきーカルがそうさるのだろう。
さらに中のダンテンポパートが、不穏雰囲気を漂わせながらーディエンスしく力強いコーラスパートへとく。リリースから10年以上たったでも、この曲は変わらず人影響える存在で、時代をえたット曲といえる。
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5. Toxic/ブリトニー・スピアーズ

ッドけるサーフギター、魅力的なコーラス、そして本人が室乗務員るミージックビデ3つの素晴らしい音楽的素と、急降下しているときに絶にしたくないであろう光景奇妙混ざり合い、この曲のイメージをり上げているといえる。

元々Toxic」はカイリー・ミノーグへ提案された楽曲だったが、彼女が見送ったことで、ブリトうことになり、彼女の代表となった(カイリーはえていたんだろうか)。依存症をテーにした歌詞と、さままな音楽スイルが混ざり合った特なサンドをつこの曲は、彼女のそのャリアや人こる出来事予感るような内容となっている。

Chris Waywell Deputy Editor, Time Out London
https://www.youtube.com/watch?v=LOZuxwVk7TU

6. One More Time/ダフト・パンク

フレンチハウスデュオによるこのダンスアンセムは、力強いビートがみ出す見ない引で、出だしから我々をダンスフロアに固定る。どうればこんな曲がれるのか、まるで分からない。

シンセサイーの音から心地よい重低音ビートにるまで、2000年代のこの名曲の11純粋至福そのもの。我々に踊ることをやめさない。まさに「もう、一」だ。

Laura Osborne, Editor, Time Out Canada
https://www.youtube.com/watch?v=FGBhQbmPwH8

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7. Celebration/クール&ザ・ギャング

楽しい時間が続く限り、パーティーも続く。そして、ダンスフロアを盛り上げるのちょっとしたディスコソングほどぴったりなものはない(あとは、ミラーールも)。だから、ドリンクとパートナーをして、もしくはただって、1980年のットソングで盛り上がろう。https://www.youtube.com/watch?v=3GwjfUFyY6M

8. In Da Club/50セント

子どもたちは10代のある時点で、自分の誕生日に定番の「ハッピーバースデートゥーユー」を歌うことをダサいと感じるものだ。2003年、彼らの誕生日ソングにおける「空白」を埋めたのが「In Da Club」だ。

「調子はどうだい/誕生日おめでとう/誕生日みたいに盛り上がろうぜ」という、今や象徴的な歌詞で始まるこの曲は、炭酸飲料ではなくショットが出されるパーティーにもぴったりである。
https://www.youtube.com/watch?v=5qm8PH4xAss

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9. 1999/プリンス

「もしパーティーをしに来ていないなら、俺のドアをノックしないでくれ」

ミネアポリスの小柄な天才は、自身の「紫の時代」の初期の大ヒットの一つでこう宣言した。ジョージ・オーウェルの「1984」やスタンリー・キューブリックの「2001」のように、プリンスの「1999」は単なる年号ではない。影響力の強いアートによって、時代を越えて伝えられた予言であるといえる。

(我々は人間だから)1999年のように常にパーティー気分ではいられないが、この曲がかかれば、参加している結婚式がどんなに退屈でもアガるはずだ。
https://www.youtube.com/watch?v=rblt2EtFfC4

10. Poison/ベル・ビヴ・デヴォー

1990年にリリースされたこの驚異的ヒット作品の冒頭を飾るドラムマシンサウンドほど、記憶に残る音がほかにあるだろうか。その後に続くのは、ニュージャックスウィングの見本のような曲だ。

描いているのは、魅力ある女性による誘惑的な物語。短く刻まれたシャッフルビートにノッていると、リッキー・ベルのキャッチーなメロディーが聞こえてくる。そう、まさにダンスフロアの毒々しさそのものである。
https://www.youtube.com/watch?v=hgnhVcyLy1I

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11. SOS/アバ

アグネタ・フォルツコグ、ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース、アンニ=フリッド・リングスタッドは、ポップの殿堂に何度も名前を刻んでいる。彼らのベストソングは何だろうか。我々の考えでは「SOS」だ。

純粋な心の痛み、弾けるシンセサイザー、胸に響くほど哀愁漂うボーカル、そして忘れがたい2つのコーラスが連続して続く構成が特徴。(恐らく「The Winner Takes It All」を除いて)結婚パーティーで流されることが最も少ないアバの曲の一つに思われるが、実はフィットし、場の盛り上げにも一役買う。
https://www.youtube.com/watch?v=cvChjHcABPA

12. Hey Ya!/アウトキャスト

アメリカ・ジョージア州出身のアンドレ3000とビッグ・ボーイから成るアウトキャストは、1994年のデビュー以来、高評価を受けてきたデュオだ。しかし、2003年になるとその未来に暗雲が立ち込めた。

というのも、その年に彼らがリリースした2枚組みアルバム「Speakerboxxx/The Love Below」は、グループのニューアルバムというより、互いに密接に関連しながらも、実質的には独立性を担保して作ったそれぞれのソロアルバムを抱き合わせたような作品だったからだ。2人が共作した曲もあったが、「ゲスト参加」程度にとどまっていた。

しかし、批評家たちはアンドレ3000が主導して作った「Hey Ya!」という文句のつけがたいシングルを耳にし、言葉を失った(しかもそれは、独創的で楽しいミュージックビデオが公開される前のことだ)。しなやかなファンクのベースライン、手拍子のリフレイン、そしてシンプルで忘れられないコーラスによって、この楽曲はダンスフロアの「マスト」となっている。
https://www.youtube.com/watch?v=PWgvGjAhvIw

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13. Like a Prayer/マドンナ

本当に素晴らしいパーティーにはドラマが必要なものだ。その担い手として「ポップの女王」であるマドンナほどふさわしい人物はいない。「Like a Prayer」には、1989年にシングルが発売される前からすでにドラマがあった。あのペプシの広告キャンペーンを覚えているだろうか。

曲自体にも、もちろんドラマティックだ。エレキギターの鋭い音が続いた後、鳴り響くのは大きく響くドラムの一撃。天使の声のようなコーラスが漂い、「人生は謎/誰もが一人で立たなければならない/あなたが私の名前を呼ぶのが聞こえる/そしてそれはまるで……(少し間があり)ホーム」という歌い出しがある。そして、ドラムのビートが入り、そのままサビに突入する。

Like a Prayerは、狂おしくとっぴで、想像力に満ち、馬鹿げている。ダンスフロアでの成功によって、この曲は笑われながらも好かれる存在となった。さらに世界的なスキャンダル、バチカンからの反発、そしてポップソングで最も凄まじいゴスペル風のフィナーレが加わり、史上最も偉大なパーティーソングとして確立したのだ。https://www.youtube.com/watch?v=79fzeNUqQbQ

14. Nanana/ペギー・グー

ペギー・グーには長年のリスナーが付いていたが、2023年にソーシャルネットワークで注目されてからは、メインストリームでより多くのファンを獲得している。彼女の代表曲となるパーティートラック「Nanana」は、同年6月にTikTokクリップで大バズり。正式リリース後も、人々の期待を裏切ることはなかった。

この曲は軽やかでキャッチー、そしてイビサの船上で踊っている自分を思い描かせる。当然、2019年の曲「Starry Night」にも正当な賛辞を送りたい。彼女のこれからの活躍にも期待したい。

Ella Doyle, Guides Editor
https://www.youtube.com/watch?v=sCz5y84dwuA

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15. Push It/ソルト・ン・ペパ

女性ラップクルー、ソルト・ン・ペパの最初で最大のヒットの一つ。単に踊ることだけではなく、実際にダンスフロアに立ち、汗をかくことを求めている曲だ。鳴り響く重低音ビートを考えると、その要求を無視するのはほぼ不可能といえよう。ゲスト参加しているハービー・ラヴ・バグ・アゾーの「この曲はセクシーな人だけのもの」という主張については、ここで触れないでおく。

https://www.youtube.com/watch?v=vCadcBR95oU

16. Got to Be Real/シェリル・リン

シェリル・リンのデビューかつ最も知られているシングル。脳内にドーパミンの洪水を確実に引き起こす、冒頭のホーンの旋律は、まさに「条件反射」好例だ。その後に続くのは、ディスコミュージックの天国へと真っ逆さまに落ちていく感覚。その心地よさから、ずっとその状態でいたいと思うだろう。

この曲は、リリースから30年以上たった2010年に再びイギリスのシングルチャートに登場し、リバイバルヒットした。また、正真正銘のそして純粋に喜びに満ちた「LGBTQ+アンセム」としても受け入れられている。

https://www.youtube.com/watch?v=fI569nw0YUQ

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17. Wannabe/スパイス・ガールズ

確かにスパイス・ガールズには、ディスコミュージックをアップデートしたような「Who Do You Think You Are」や、モータウンへのオマージュである「Stop」のような「より良い曲」があるかもしれない。しかし、この勢いあふれるデビューシングルは、今でも魂に電撃が走るような衝撃を感じさせる。

彼女たちの登場は1990年代ポップスのルールを塗り替え、「これまで男の子たちのものとされてきた領域を、女の子たちも堂々と手にできる」ということを証明した。この曲は、強気な5人組による恐れを知らない決意表明なのだ。その時代を体験した人なら、きっと今でも歌詞の一言一句を覚えているはずだ。そう、「zig-a-zig-ah」も含めてだ。
https://www.youtube.com/watch?v=gJLIiF15wjQ

18. Gonna Make You Sweat/C+C ミュージック・ファクトリー

叫ぶような繰り返しのフレーズがそう告げる通り、この曲のビートが始まったら体を揺らさずにはいられないだろう。

アメリカのプロデュース・デュオ、C+C ミュージック・ファクトリー(デヴィッド・コールとロバート・クリヴィレス)によって生み出された「Gonna Make You Sweat」は、1990年代初頭にヒットチャートで成功するハウスミュージックの先駆け。そして、サイクルパンツを堂々と履くことを許してくれた。さあ、一緒に楽しもう。
https://www.youtube.com/watch?v=LaTGrV58wec

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19. Rio/デュラン・デュラン

デュラン・デュランは自分たちを「シックとセックス・ピストルズの融合」と表現した。しかし、彼らの跳ねるようなサウンドは完全に独自のものだった。軽快なドラムビート、アクアブルーのようにきらめくシンセサイザーの音色、そしてアイドル的存在のジョン・テイラーが奏でる疾走感のあるベースラインが特徴的だ。

Rio」は、単に1980年代のベタな雰囲気を醸し出している曲ではない。もはやあの時代へのタイムマシンなのだ。耳にすれば、髪にはジェル、目にはサングラス、足元には砂浜を感じることだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=nTizYn3-QN0

20. Rock with You/マイケル・ジャクソン

マイケル・ジャクソンのヒット曲は「Bad」の時代に入るにつれ、どんどん硬派になっていった。一方で初期の代表作には、極上のソファに体を沈めるような、驚くほど柔らかく心地よい雰囲気が感じられる。「Off the Wall」に収録された「Rock with You」もそうだ。

ダフト・パンクが「Get Lucky」を作る際、この曲の超ラグジュアリーなディスコグルーヴを参考にしたのは間違いないだろう。ストリングス、ホーン、完璧に調整されたテンポ、そして将来の「キング・オブ・ポップ」に引き寄せられる誘い。これこそが純粋な「クラシック」だ。
https://www.youtube.com/watch?v=OvzJZTkWYoY

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21. Barbie World (with Aqua) /ニッキー・ミナージュとアイス・スパイス

2023年、みんなが夢中になった映画といえば「バービー」。その熱狂に合わせて豪華なサウンドトラックもリリースされた。参加したのはデュア・リパ、ビリー・アイリッシュ、チャーリー・XCXなどだ。

まさにスターだらけのアルバムだが、目玉はニッキー・ミナージュとアイス・スパイスの「Barbie World」だろう。もしパーティーが始まる前にこの曲が流れたら、女性たちは大盛り上がりするはず。当然、クラブで流れたらみんなのテンションが間違いなく一気に上がる。2000年代のディスコの雰囲気を最高に再現した曲で、まさに「人形の人生、最高!」という感じだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=CUj2AWEJnwQ

22. I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)/ホイットニー・ヒューストン

ホイットニー・ヒューストンの悲劇的な死から何年もたった後、この不朽の名曲が、どのポップクイーンのシングルよりも、パーティーやバーにおいて大音量で流れるのをよく耳にしたものだ。

その理由は明白だろう。1987年のヒット曲「I Wanna Dance with Somebody」は、我々が心に刻みたいと思う、自由で陽気、あふれんばかりの感情を抱いていた彼女の姿そのものを内包しているからだ。

音楽自体もそのような特徴を持っており、1980年代のダンスフロアの金字塔として、時を超えて今でも愛され続けている。この曲が流れると、誰もが思わず笑顔にならずにはいられない。
https://www.youtube.com/watch?v=eH3giaIzONA

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23. Nasty/ジャネット・ジャクソン

ジャネット・ジャクソンの最初の2枚のアルバムは健全な内容だった。彼女のイメージは、厳格で有名な父親によって徹底的に管理されていたのだ。そんな彼女がついに自身のキャリアの主導権を握ったのが、1986年のアルバム「Control」である。

プロデューサーのジャム&ルイスと組み、最先端のファンクとR&Bを展開。その中でも特に、この鋭く力強く衝撃的なセカンドシングルは、彼女の意思表明として際立っている。それ以来、我々は彼女を「ミス・ジャクソン」と呼び続けている。
https://www.youtube.com/watch?v=ujnq2v6R02U

24. Groove Is in the Heart/ディー・ライト

「史上最高の一発屋によるヒットの一つ」と見なされているが、それだけでは表現が足りていないだろう。「Groove Is in the Heart」はダンスミュージックの金字塔であり、ジャンルを代表する大物たちが発表したほかの曲に匹敵するほどの名曲だ。マドンナがハウスミュージックを大衆に広めたのと同じ年にリリースされたこの曲は、ニューヨークのイースト・ヴィレッジのクラブシーンから虹色のサーチライトのごとく飛び出した。

しなやかなベースライン、ブーツィー・コリンズの魅力的なゲストボーバル、レディ・ミス・キアーの誘惑的なリードボーカル、Q-Tipによるラップのカメオ参加、信じられないほどファンキーなスライドホイッスルといった魅力的な要素が、甘美なサウンドを作り出している。今日でもダンスフロアをひっくり返すほどの力を持つ曲だ。
https://www.youtube.com/watch?v=etviGf1uWlg

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25. Stayin’ Alive/ビージーズ

「ダサかっこいい」ビージーズは、どれだけ夜が更けていようと、宴を盛り上げることができる。ほかに有効な手段はないぐらいだ。

超ファンキーなベースラインとギブ兄弟のファルセットハーモニーが際立つ「Stayin’ Alive」は、その曲の魅力でどんなパーティー会場も「スタジオ54」の黄金時代さながらの雰囲気に変えてしまう。さあ、上着のボタンを外し、ディスコダンスのステップを磨き直して、グルーヴに身を委ねよう。
https://www.youtube.com/watch?v=I_izvAbhExY

26. Wake Me Up Before You Go-Go/ワム!

パーティーにはクールなもの、演出がきいたもの、特別な出来事を祝うものなどがある。しかし、最高のパーティーというものは、何にも束縛されない喜びに満ちているものだ。ワム!の1984年のヒット曲は、喜びそのもののエッセンスを100パーセント凝縮したものだといえる。

もちろん、「Jitterbug!」と歌われる冒頭から、ミュージックビデオでジョージ・マイケルが着ている白いパンツと「Choose Life」と書かれたTシャツまで、全てが滑稽。しかし、何といっても、あのハイトーンボイスやスラップベース、そして管楽器パートは最高なのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=pIgZ7gMze7A

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27. Don’t Start Now/デュア・リパ

デュア・リパは、2020年に発表した素晴らしいアルバム「Future Nostalgia」でポップミュージック界のトップに登り詰めた。このアルバムはそのユニークなタイトル通りにスタイリッシュで、ノリの良い曲が詰まっている。

先行シングル「Don’t Start Now」は、別れを告げる歌として秀逸。自己の再生について徹底的に生意気でボジティブ、そして魅力あふれるサウンドで表現している。最も乗り気でない友達をダンスフロアに引き込むなら、この曲しかない。
https://www.youtube.com/watch?v=oygrmJFKYZY

28. Mo Money Mo Problems/ノトーリアス・B.I.G

現実とは、クリエーションより先に存在するものだ。ブルックリンのラップマエストロであるノトーリアス・B.I.G.(ビギー)が、「Mo Money Mo Problems」というナンバーワンヒットのリリース前に銃撃されて命を落とした事実がそれを証明している。

誇張や虚勢、東海岸と西海岸の争いが早過ぎる死を招いた原因であったとしても、彼がは常にパーティーを盛り上げていたという、揺るぎない事実に我々は焦点を当てるべきだろう。

この曲では、アルバム「Harlem World」で知られるラッパーのメイスや、あらゆる場所に現れてビギーのパフォーマンスを盛り上げていた「ハイプマン」のパフ・ダディー(当時はダディーではない)が彼をサポートしているが、全てはビギーのラップに向けた序章に過ぎない。

さらに、彼は一晩限りの狂乱を一つにまとめる力も持っている。そのことは、ビギーから「ロレックスを空に掲げ/左右に振って見せろ」という言葉が放たれた時に実感するだろう。それを聞いた全員、つまり変わり者やオタク、アスリートやヒップスター、のんびり屋、ビジネスマンであっても、ニューヨーク人やロサンゼルス人であっても、ビギーの呼びかけに素直に反応するからだ。
https://www.youtube.com/watch?v=gUhRKVIjJtw

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29. The Power/スナップ!

スポーツイベントで頻繁に流れる特定のフレーズでよく知られているが、そのタイトルの通り、曲自体も強烈。スリリングで疾走感があふれる中、アメリカ人MCのターボBがしっかりと支えている。ジャッキー・ハリスが力強く叫ぶ「I’ve got the power!」というフレーズの方が一歩勝っているかもしれないが、それでも見事である。

今もなおエネルギッシュで、パーティーを大いに盛り上げる力を持つ。
https://www.youtube.com/watch?v=nm6DO_7px1I

30. All Night Long/ライオネル・リッチー

コモドアーズのボーカルで、絹のように滑らかな声を持つライオネル・リッチーが、1983年にリリースしたこの曲は、今聴いてもまったく古びた印象を与えずに鮮やかだ。彼がビデオで「Fiesta, forever」と歌いながら顔を輝かせる姿を見れば、何をすべきかすぐに分かるだろう。

ポップミュージック界で最も感じのいい人物の一人として知られるリッチーの自然な温かみと陽気な雰囲気は、まさに聞き手が影響を受けるほど魅力的といえる。
https://www.youtube.com/watch?v=nqAvFx3NxUM

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31. SexyBack/ジャスティン・ティンバーレイク

テレビ番組「ミッキーマウス・クラブ」の元出演者で、ボーイズグループにも属していたジャスティン・ティンバーレイク。2006年にリリースしたこのシングルの冒頭で彼は、自身がより自然体で成長したことを主張するかのように、「セクシーを取り戻す」と宣言している。

ティンバーレイクの挑発的な態度に、ゲスト参加しているティンバランドのしなやかで弾むようなグルーヴが加わる。ダンスフロアでエネルギーを爆発させた後は、きっとロマンティックな気分になるだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=3gOHvDP_vCs

32. Y.M.C.A./ヴィレッジ・ピープル

ビレッジ・ピープルの多大な成功は、ディスコ時代におけるゲイ文化の主流化を最も顕著に示す例といえる。5人のメンバーは、男性らしさを極端に強調した衣装を身に着けて、船員や警官、マッチョな男たちをたたえるように歌った。

歌詞には公共のジムでのホットな男性たちとの出会いを祝うメッセージが含まれているが、違う意味でも解釈できるように巧妙に書かれていた。世界中の結婚式、ビーチリゾート、スポーツイベントで有名なサビを歌いながら踊る人々にとっては、単に体でアルファベットの形を作るための曲だったのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=CS9OO0S5w2k

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33. Da Ya Think I’m Sexy?/ロッド・スチュワート

ブラジルのカルトスター、ジョルジ・ベンジョールの「Taj Mahal」からフレーズを「拝借」し、ロッド・スチュワートがリリースしたこの曲は、「反ディスコミュージック」時代の絶頂期にダンスフロアで大ヒットした。ベンジョールは今もカルト的英雄であり、スチュワートも健在。この魅惑的で色っぽい曲は、かなり前からその「罪悪感を伴う楽しみ」を超越し、堂々と楽しめる名曲になっているといえる。
https://www.youtube.com/watch?v=Hphwfq1wLJs

34. Heart of Glass/ブロンディ

ブロンディのボーカルであるデボラ・ハリーは、「Heart of Glass」について「ブロンディで最初に作った曲の一つでした。でも、ちゃんと録音するまでに何年もかかったしまったのです。バラードとして試したり、レゲエ風にしてみたりしたけど、どれもイマイチでした」と語っている。

この失恋をテーマにしたこの曲は、最終的に1978年に機械仕掛けのようなディスコサウンドにアレンジされ、リリースに至った。透き通るようなシンセサイザーと躍動感あふれるリズムセクションに支えられながら、その上を漂うハリーの冷たくも夢見るようなティーンボイスが楽曲の魅力を一層引き立てている。

試行錯誤は結果として大成功を収めたといえるだろう。そして今なお、色あせていないのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=WGU_4-5RaxU

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35. Jump Around/ハウス・オブ・ペイン

カリフォルニアのヒップホップトリオが放った世界的なヒットシングル。サイプレス・ヒルのDJマグスがプロデュースし、リズム&ブルースのアイコンであるチャビー・チェッカーやモータウンの定番アーティストであるジュニア・ウォーカー&オール・スターズの曲が巧みにサンプリングされている。

それはさておき、若い頃は「Jump Around」がスピーカーから流れた時に、何をするかが重要だった。それは当然、モッシュ。ボディロールやバタフライではなかったのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=XhzpxjuwZy0

36. One, Two Step/ミッシー・エリオット feat. シアラ

シアラとミッシー・エリオットが組み、「Planet Rock」から影響を受けたオールドスクール風のヒップホップを作り上げた。最小限のクリエーションから生まれるミニマルな雰囲気が見事。レーザーのような音と手拍子は、ジャンルのエレクトロ的な起源を反映しているが、単に過去を踏襲するだけで終わっていない。
https://www.youtube.com/watch?v=iBHNgV6_znU

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37. Gold Digger/カニエ・ウェスト feat. ジェイミー・フォックス

「婚前契約が欲しい!」

これは、「イェイ」の名作「Late Registration」から生まれた、最大のヒット曲が持つ強烈な中毒性を象徴するフレーズだ。ユーモラスで頭の切れる、そして全くロマンチックではないこの楽曲は、2000年代半ばの結婚パーティーで定番となった。2005年にリリースされてから20年近くたった今でも、その勢いは全く衰えていない。https://www.youtube.com/watch?v=6vwNcNOTVzY

38. Pump Up the Jam/テクノトロニック

繰り返される「booty」(尻)という言葉、ドライブ感のある四拍子のドラムビート、そして体にフィットするネオンカラーの服を着た女性たちがくるくると回るサイケデリックなミュージックビデオ……1989年に発表された「Pump Up the Jam」は、空前の大ヒットを遂げ、メインストリームにおけるヒップハウスブームをムーブメントを牽引(けんいん)した。

軽薄で自信満々なボーカル(コンゴ出身のモデル、フェリー・キリンギが歌ったとされる)に、少なくとも15年は耳にしていないようなスラングがちりばめられている曲を誰が拒否できただろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=9EcjWd-O4jI

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39. Girls Just Want To Have Fun/シンディ・ローパー

奇妙なことに、この曲は元々男性のロバート・ハザードによって書かれ、女性に夢中な若い「バッドボーイ」の視点で歌われていた。その後、1983年にシンディ・ローパーが歌詞を改訂して再録音することで、女性同士の連帯感を歌うパーティーアンセムに変えた。40年たった今でも、時代を超えて愛され続けている。
https://www.youtube.com/watch?v=PIb6AZdTr-A

40. Don’t You Want Me/ヒューマン・リーグ

ヒューマン・リーグが1981年にリリースした画期的なアルバム「Dare」は、エレクトロポップの時代を切り開く手助けをした。そして、その革命ともいえる変化に最も貢献したトラックが「Don’t You Want Me」である。

この曲には、迫力のあるシンセリフやサビの印象的なフックといった、明らかな魅力がある。ただ、世界で最も頻繁に流れるパーティーソングの一つになったというのは、少し奇妙なことかもしれない。歌詞で描かれているのが、自身より成長した女性が自分の元へ戻らなければ悪いことが起こると男性がほのめかす、やや暗い話だからだ。内容には目をつむり、その壮大なサビを楽しむのが一番だろう。
https://www.youtube.com/watch?v=uPudE8nDog0

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41. What’d I Say/レイ・チャールズ

50年以上前の曲なので、あなたの祖父母がこれを聴きながら親密な時間を過ごしていたとしても不思議ではない。今でもなお、このリストの中でも最もセクシーでワイルドな曲の一つといえる。

特徴的なキーボードから入り、軽快なシンバルのビートが続く前半はかなり上品。だが、レイ・チャールズが「一晩中愛し続ける」という大胆な歌詞を歌い始めた後はブラスが鳴り響き、バックコーラスが加わる。そこにはホットで見事なカオスが広がっている。
https://www.youtube.com/watch?v=AMsm2Z13rC8

42. Modern Love/デヴィッド・ボウイ

1983年のアルバム「Let’s Dance」に収録されたこの曲。ナイル・ロジャースは、ダフト・パンクと「Get Lucky」でコラボレーションして盛り上がるより前に、デヴィッド・ボウイと共同プロデュースでこの名作を生み出しているのだ。力強い推進力があり、ボウイ作品の中でも間違いなく観衆を魅了する楽曲の一つである。

偉大なボウイは、アイコニックな語りでスタートし、独特の高音で曲のメッセージを歌う。「怖ろしくなる/でも踊りたくなる/神と人を信じてみよう」。ボウイよ、よく言った。
https://www.youtube.com/watch?v=HivQqTtiHVw

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43. Take on Me/アーハ

ノルウェーのアーハはポップアイドルといえるだろう。しかしながら、3人のメンバーたちは1980年代中期の全盛期に、本当に革新的で素晴らしい音楽を作り上げている。彼らのデビューシングル「Take on Me」は、その名にふさわしい宝石だ。

このシンセポップの名曲は、ダイヤモンドのように磨かれており、完璧なキーボードのリフとメジャーキーの間を行き来するメロディーが、モートン・ハルケットの歌声の「絶望」と「希望」の間を揺れ動く表現と見事に呼応している。先駆的なアニメーションビデオもユニークで、観た全ての人の脳裏に消えずに刻まれることとなった。
https://www.youtube.com/watch?v=djV11Xbc914&vl=en

44. Baby Got Back/サー・ミックス・ア・ロット

1990年代初頭のラップといえば「論争」というイメージが多く、天才的センスが作り出した「コメディー」ということはあまりない。

サー・ミックス・ア・ロットの「丸みを帯びた尻」へのラブレターは、音楽の規制運動を推進したティッパー・ゴア派にとってはただの過激で露骨な性的表現だったかもしれないが、実際はヒップホップのライフスタイルを皮肉たっぷりに茶化した反逆的作品だったのだ。映画「スパイナル・タップ」に登場した「Big Bottom」を黒人男性向けにしたようなものだともいえる。

そして、この曲は先見の明すらあった。その後、どれだけの「シリアス」なラップのミュージックビデオ、女性の下半身にフォーカスした映像を使ったことか。

この曲に対して、多くの人は「お気に入りの一節」を持っているだろう。サー・ミックス・ア・ロットの比喩や言い回しは、彼が嘆くバービー人形のさながらに次々と転がり出る。

Baby Got Back」は1992年の年間セールスチャートで2位のヒット曲となった。ちなみに1位を獲得したのは、まったく異なる形「愛の表現」といえる、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」である。
https://www.youtube.com/watch?v=X53ZSxkQ3Ho

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45. Higher Ground/トゥナイト

たとえその短命な全盛期を過ぎた後でも、トゥナイトはエレクトロニックミュージックの中でも最も強力な最近のコラボレーションの一つとして残り続けている。ベースの巨匠・ルニスのクラブを揺るがすビートは、カニエ・ウェストと関わりのあるプロデューサーであるハドソン・モホークの無謀にマキシマリストなシンセの狂乱と、凶暴なまでに激しく絡み合う。

このグループをトラップミュージックの定番に押し上げたこの曲は、わずかな要素(ループするボーカルサンプル、地鳴りのような「808ドラム」、そして力強いホーンリフ)で構成されている。しかし、それらが組み合わさることで、間違いなく巨大なパーティーの音を作り上げることができるのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=6HzyUHxmkg0

46. U Can’t Touch This/M.C.ハマー

目立ちたい一心だけで奇抜な曲をダンスフロアの定番ヒットにしたい場合、既に実績のあるファンクの名曲をバックトラックに使うのは賢い選択といえる。スタンリー・カーク・バレル(M.C.ハマー)の場合は、リック・ジェームスの「Super Freak」だった。

ミュージックビデオも気合十分。ハマーのダボダボのパンツでさえ、自信に満ちあふれていることの象徴のように見える。https://www.youtube.com/watch?v=otCpCn0l4Wo

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47. Relax/フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド

フランキーの1983年のデビューシングルは、単なるアイコニックなTシャツを生み出しただけでなく、1880年代のクラブヒットの中でも最も超越的な曲の一つである。

40年後の今も、ハイエナジーダンスポップと自信満々なディスコロックが、絶妙に融合した心を奪うような強力なサウンドとして残る。ホリー・ジョンソンが同性愛的な愛の表現について歌っていることに気づいても、気づかなくても、その魅力を十分に感じることができる。どんなパーティーにも華を添える名曲だ。https://www.youtube.com/watch?v=Yem_iEHiyJ0

音楽で盛り上がりたいなら.....

  • 音楽

2010年代後半以降、「東京オリンピック」に向けたインバウンド需要を求め、渋谷を中心に音の良いDJバーがいくつも登場した。平日、週末関係なく深夜営業するクラブやDJバーの間を「ハシゴ」して楽しむことも珍しくはなくなった。

その一方で、コロナ禍中に「Contact」や「VISION」といったグローバルハーツ系列、「LOUNGE NEO」をはじめとする「clubasia」系列の中〜大型のクラブが相次いで閉店。出演者の多い大規模のパーティーに朝まで滞在する……というよりも、小〜中規模のイベントを移動するスタイルで朝を迎えるパーティフリークが一層増えたように思う。

そしてコロナ禍が収束し始めた現在、「ダンスミュージックが盛んなエリア」は渋谷だけではなく東京各所に点在している。ここ数年でオープンした店舗同士が、グループの域を越えて連携しながらサーキット(回遊)イベントを計画するなどのムーブメントも局所的に起きている。クラブやDJバー間の「ハシゴ」は、コロナ以前よりもっとスタンダードな遊び方になっていくのかもしれない。

では、あまり大きなタクシー移動をせず、スマートに回遊するにはどういったルートを組めば良いのだろうか。この記事では地域ごとに区切りながら、おすすめの回遊コースを紹介する。

  • 音楽

タイムアウトのグローバルミュージックチームが世界中の音楽フェスティバルを選出。壮大なスケールのものから、ハイセンスなインディーロックの祭典、森の中で行われる秘境系イベントまで、各国のエディターが独断と偏見で選出した。

日本からもいくつかリストされている。気になる海外フェスを探して、長期休暇のプランに組み込んでみては。

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  • ナイトライフ

多種多様な人が集まる東京の夜は、たくさんの選択肢がある。ふと、いい音楽を聴きながら酒を愉しみたいと思った日には、DJバーに行こう。どんな夜を過ごしたいかは人それぞれ。特集では平日もDJがターンテーブルに盤を乗せ、オーディエンスを盛り上げている店や、店主が密かにセレクトする音楽とともにしっとりと飲める店など、渋谷界隈の名店を紹介する。

  • 音楽

渋谷や下北沢など繁華街にほど近いながらも、どこか落ち着きのある街、三軒茶屋。三角地帯やすずらん通り、淡島通り、茶沢通りなど、ディープで魅力的な飲食店が集まるスポットが揃っている。

本記事では、どこかで遊ぶ前や飲食店からのはしご、帰路に着く前の終着地など、さまざまなシーンにぴったりなミュージックバーを紹介する。静かに音楽に耳を傾けたい夜も、誰かと踊りたい夜にも、立ち寄ってみては。

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  • 音楽

店頭で音楽を探す醍醐味(だいごみ)。それは、不意の導きや出会いがあふれていることだ。たまたま手に取ったジャケット、その時かかっていた新譜、店員との雑談から出てきた一枚など。スマホアプリのアルゴリズムが導く出会いとは異なる、不意の感動がそこにはある。

東京は世界でも有数の巨大なレコードコレクションを抱えた街であり、渋谷下北沢といったレコードショップ密集地帯だけでなく、各所に優れた店が点在している。本記事では、ビギナーでも楽しめる店からプロ御用達の店まで、さまざまなスタイルのレコードショップを紹介する。

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