『Default vol.2 -前提と認識と騒動』(Photo:Daiki Suzuki)
『Default vol.2 -前提と認識と騒動』(Photo:Daiki Suzuki)
『Default vol.2 -前提と認識と騒動』(Photo:Daiki Suzuki)

砂原良徳、AOKI takamasaによるトークセッション第2弾が開催

新型コロナ時代のメディアの果たす役割と実態

広告

先鋭的エレクトロニックミュージック アーティストの砂原良徳とAOKI takamasaによるトークセッション『Default vol.2 -前提と認識と騒動』が、2020年11月21日に恵比寿のタイムアウト カフェ&ダイナーで開催された。 トークショーは9月20日に行われた『COVID-19と消えた小説について』の続編となる。

今回は、マスメディアの報道の仕方やそれら媒体の成り立ちから、日本の教育などについてトークが繰り広げられた。ここでは、その一部を紹介したい。

変わらないマスメディアへの不信感

砂原は前回に引き続きマスメディアの報道の仕方に違和感を覚えると切り出した。家にテレビがないというAOKIはYouTubeで(テレビのコンテンツを)見たことがあるものの、全てがハリウッド映画のような作り物に見えたという。

新聞についても触れ、昔は各紙ごとに思想が右か左かではっきりしていたが、最近はどこも(内容が)同じだという。そしてそれは広告代理店が広告主を束ねている状況や、記者クラブの存在に起因すると話す。

今年ほどマスメディアに対して違和感を感じたことはないという。情報の出し方に偏りがあり、死者や重症者があまりクローズアップされていない点などについて指摘した。

また、驚くほどに悲惨なニュースや、恐怖と不安をあおることで消費を促したり、数字を上げるようなことばかりが目につく。映画も人が殺されるものばかりで、それを多くの人が観て、それをあたかも本物であるかのように再現できた人に賞を与える。ということにも違和感を覚えていると話した。

そして今、以前ほど人と人が会わないコロナ禍において、情報源としてのメディアの果たす役割が大きいのだ。

そのほかにも、メディアの成り立ちや日本の教育、宗教などについて触れながら「前提」と「認識」「騒動」をテーマにトークが繰り広げられた。

広告

オンラインでの配信も予定

トークショーは、2021年1月2日(土)に特別配信を予定している。さらにディープな内容が語られた本編をぜひ確認してほしい。詳細は以下。

『Default vol.2 -前提と認識と騒動-』

出演:砂原良徳、AOKI takamasa

日時:2021年1月2日(土)21時から(チケットは12月27日、10時から発売開始、詳細はこちら

料金:前売り 1,000円、当日1,500円

配信に関する問い合わせはTime Out Cafe & Dinerまで。

登壇者プロフィール

砂原良徳(すなはら・よしのり)

1969年9月13日、北海道札幌市生まれ。電気グルーヴに1991年に加入。それぞれが強烈なインパクトを持つメンバーの中で、サウンドクリエイターとして最もクールなたたずまいで人気を集めたが、1999年に脱退。オリエンタルなサウンドが海外で高く評価され、DJ、プロデューサーとして幅広く活躍している。

AOKI takamasa

大阪府出身。2001年初頭に自身にとってのファーストアルバム『SILICOM』をリリースして以来、ライブや DJ、楽曲制作を中心に国際的な活動を続ける。2004年から2011年にはヨーロッパに拠点を置き、2011年に帰国した。国内外のアーティストのリミックスやプロデュース、ミキシングなども行っている。

新型コロナを読み解くなら……

  • Things to do

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、私たちは今、かつてないほどの変化の時代を迎えている。グローバルなシティガイドとして東京のさまざまな情報を発信してきたタイムアウト東京は、ポストコロナ時代のシティライフを読み解くための試みとして、国内外の識者によるインタビュー企画をスタート。ここではアーカイブを紹介していく。

  • Things to do

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)時代における「英雄」的な場所と、「悪者」的な場所が明らかになりつつある。前者には香港、韓国、台湾が含まれる。後者は特に中国だ。北京はウイルスを制圧したかもしれないが、それは明らかに独裁主義的なやり方であった。否、制圧できたのだろうか? そのデータには大きな疑問が残る。

広告
おすすめ
    関連情報
    関連情報
    広告