森の芸術祭 晴れの国・岡山
ジェンチョン・リョウ《Looking towards the Home》2023 Photo: mt.project/森の芸術祭 晴れの国・岡山
ジェンチョン・リョウ《Looking towards the Home》2023 Photo: mt.project/森の芸術祭 晴れの国・岡山

2024年、下半期見逃せない芸術祭

猿島から神戸、岡山まで、全国各地の風土の特徴を生かした一大祭典

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地域の風土を生かしながら、国内外の刺激的なアート作品やパフォーマンスが一気に集合する芸術祭。ここでは、この秋開催予定の全国各地の芸術祭を紹介する。

神戸の六甲山の自然とアートを楽しめる芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート 2024 beyond」をはじめ、今年初開催の「森の芸術祭 晴れの国・岡山」や、京都発の舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT」、2年ぶりに猿島と横須賀市街地でリニューアル開催される「SENSE ISLANDLAND |感覚の島と感覚の地」など、一度は訪れたい注目の芸術祭ばかりだ。

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芸術祭2024

2024年9月28日(土)~11月24日(日)に、岡山県北部の12市町村(津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、⻄粟倉村、久米南町、美咲町)をエリアとする国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が初開催。

本芸術祭は、多様性と豊かさを象徴する「森」がもたらす「恵み」を芸術の力で未来に向けて活性化することを目的とし、「本当に必要な資本とは何か?」を問いかける。

アーティスティックディレクターは、キュレーター・美術評論家・金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子が務める。参加アーティストは、海外からレアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)、アンリ・サラ(Anri Sala)、キムスージャ(Kimsooja)などの16組。

国内からは、坂本龍一+高谷史郎、森山未來、川内倫子、蜷川実花、妹島和世、上田義彦、磯崎新など20組で、合計13ヵ国35組が参加する。

開催エリアは広範囲に及ぶため、どの会場にも公共交通機関で訪れることができ、周辺の観光なども楽しめるようバスの運行を計画している。

2024年11月2日(土)~12月1日(日)に、静岡県熱海市内で、芸術祭「ATAMI ART GRANT 2024」が開催。滞在制作型プロジェクトである「ATAMI ART RESIDENCE」と、アーティストをサポートする仕組み「ATAMI ART GRANT」を二本の柱とする本芸術祭は、今年で4回目となる。

「ATAMI ART GRANT」では、「超 -Beyond ATAMI-」をテーマにアーティストを公募し、20組が決定した。RESIDENCEアーティスト合わせて、合計50組によって制作される作品は、熱海市内で広く展示される。

また、今年初のオンラインの試みとして、アーティストのPRサポートやファン獲得のための新たなプラットフォーム「ATAMI ART LINK」を発足。ファンディング型MEMBERSHIP NFTを各作家毎に50枚限定で販売する、国内のアートイベントとしては先駆的な取り組みだ。

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  • アート
  • 横須賀

猿島と横須賀市街地で、「SENSE ISLAND/LAND |感覚の島と感覚の地」が2年ぶりにリニューアル開催。2019年に猿島でスタートした夜間芸術祭が大幅にエリアを広げ、夜間だけでなく日中も楽しめるようになった。

「横須賀のまちと無人島猿島を舞台にした感覚/地層/アート」をテーマとした本芸術祭は、さまざまな歴史・文化・産業が集積する横須賀の「地層」に目を向け、アートによる時間と大地の可視化・文脈化を試みる。初開催から引き続き、総合プロデュースを齋藤精一が務め、今回はゲストキュレーターとして青木彬も参加。

各会場では、国内外13組のアーティストによる作品展示と、5組のパフォーマンスアーティストによる多様なパフォーマンスイベントが行われる。

会期中のイベントチケットは9月中旬以降に販売開始で、市街地会場でのアート作品の鑑賞は無料だ。点在するアート作品を通じて、日常とは異なる特別な横須賀を感じてほしい。

2024年8月24日(土)~11月24日(日)に、「神戸六甲ミーツ・アート 2024 beyond」が開催。神戸を象徴する山・六甲山の自然とアートを楽しめる芸術祭で、今年で15回目となる。出展アーティストは、過去最多となる61組で、のん、川俣正、クゥワイ・サムナン(Khvay Samnang)、宮永愛子などが参加する。

今年は芸術祭の拠点エリアを六甲山上の9会場に拡充し、会期外でも四季を通じてアート作品を鑑賞できる場を充実させた。さらに、山中の散策路沿いに作品を展示することで、トレイルエリアをさらに広げ、アート鑑賞の楽しさとともに六甲山探索も堪能できる。

日常を少し離れ、六甲山の魅力に触れながら旅をするように、さまざまな価値観と出合ってほしい。

9月の予定を立てるなら……

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暦の上では秋だが、まだまだ残暑が続くであろう9月。東京では、それを吹き飛ばすような注目のジャズライブが目白押しだ。若手からベテラン邦人プレイヤー、さらに来日公演まで頭を振り絞ってピックアップした5公演をぜひチェックしてほしい。

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厳しい暑さも少しずつ和らぐ9月こそ、音楽フェスティバルに出かけよう。ここでは、スターバンドの原石を発掘できるサーキット型フェスティバルや8年ぶりに復活するジャズフェスティバル、山梨のキャンプ場を舞台に繰り広げられるディープなレイヴなどを紹介する。

素晴らしい音楽に出合いに、街や山に繰り出してみては。なお、参加の際には急な天候の変化に十分気を付けてほしい。

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  • アート

タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 9月から10月に行くべきアニメ展示

2024年9〜10月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。50周年を迎えたハローキティの体験型ポップアップショップや、テレビアニメ「うる星やつら」の企画展など、見逃せないイベントが続く。 

緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。

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