BECK25周年記念原画展
Photo: ©ハロルド作石/講談社BECK25周年記念原画展
Photo: ©ハロルド作石/講談社

11月から12月に行くべきアニメ展示

BECKや鬼滅、森薫と入江亜季など注目の展覧会

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2024年11〜12月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。バンド漫画「BECK」の25周年記念展や、漫画家の森薫と入江亜季に注目した特別展など、見逃せないイベントが続く。 

緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。

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  • 京橋

新たなクリエーションと出合える美術館「クリエーティブ ミュージアム トーキョー(CREATIVE MUSEUM TOKYO)」が京橋に誕生する。オープニングを飾るのは、アニメ『鬼滅の刃』の大規模展覧会「柱展 ーそして無限城へー」だ。

原作は累計1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による人気漫画で、今回の展覧会では鬼殺隊最高位の剣士「柱」に初めてフォーカスする。9人の柱それぞれの個性や思いに迫る展示は、約1000枚の原画や映像を駆使して圧倒的なスケールで繰り広げられる。

入場時に受け取る「柱札」を使えば、柱の名言や特別収録の音声を楽しめるインタラクティブな体験が楽しめる。また、隣接するカフェでは、柱にちなんだコラボレーションメニューが登場。ここでしか楽しめない特別な体験をしてほしい。

なお、本展の入場は日時指定制なので、詳細は公式ウェブサイトで確認してほしい。

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「漫画家・森薫と入江亜季 展 ―ペン先が描く緻密なる世界―」が2024年11月2日(土)から「世田谷文学館」で開催される。

同時期にデビューし、『コミックビーム』『ハルタ』『青騎士』と同じ雑誌で連載を重ね、ともに成長してきた漫画家・森薫と入江亜季。アナログの手描きにこだわり続けるという共通点もあり、繊細な線で描かれるキャラクターやダイナミックさと精緻さを持ち合わせた背景など、力強く観るものの心に残る作品世界を創り上げてきた二人だ。

同展では、原画とともに、同人誌時代の作品やイラストレーション作品、机周りや創作メモ、取材の様子など執筆の現場も紹介。物語の世界はもちろん、一枚の原稿が生まれる道程まで紹介する。 

会期は2025年2月24日(月・祝)まで。チケットなどの詳細は、公式ウェブサイトをチェックしてほしい

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  • 中野

競馬漫画の金字塔『みどりのマキバオー』の特別展が、「中野ブロードウェイ」の「墓場の画廊」で開催。1994年の連載開始から30年を記念したイベントで、笑いと感動が入り乱れる独自の世界観が堪能できる。

ここで注目したいのは、会場ならではのアイデアが詰まったグッズの数々だ。名シーンを再現したアパレル商品、アクセサリー、生活雑貨など、多種多様なアイテムが並ぶ。買い物と併せて、名場面の複写原稿やフォトスポットも楽しもう。

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  • 有楽町

人気漫画『Dr.STONE』の原画展が、「有楽町マルイ」で開催。本作は、人間が石化した未来でゼロから文明を再開させるというストーリーが注目を集めた。

会場では、原画や資料の展示のほか、フォトスポットも設置される。正装に身を包んだ主要キャラクターの書き下ろしイラストをあしらったグッズは、ぜひ手に取ってほしい。オリジナルアイテムが当たる抽選会にも参加してみては。

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  • みなとみらい

遠藤達哉による人気漫画『SPY×FAMILY』の展覧会が、「横浜ランドマークタワー」で開催。2023年7月に東京から全国の巡回をスタートさせた本展が、再び関東の地に戻ってくる。

作者の総監修の下で選び抜かれた展示の数々が、どんな層でも分け隔てなく作品の世界観を楽しめるという本展の魅力を支えている。名シーンのイラスト展示や立体造作、映像展示など、ここでしか得られない体験があるはずだ。

最後には、本展のオリジナルのアイテムを含む総勢100点以上のグッズをチェックしよう。

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  • 横浜駅周辺

根強い人気を誇るバンド漫画『BECK』。本作の連載開始から25周年を記念した原画展が、「マルイシティ横浜」で開催される。

本展の見どころは、連載当時の原画が楽しめる点だ。キャラクターの豊かな表情、感動のシーンなどが、貴重な展示からよみがえる。巨大なアクリルキーホルダーやロゴが入ったパーカーをはじめ、本展のために作られたグッズにも注目したい。

本作を知らない人から往年のファンまで、作品の世界観を存分に堪能してほしい。 

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  • 上野

世界中で親しまれるキャラクター「ハローキティ」。サンリオのアイコンとして活躍し続けるハローキティの生誕50周年を記念した大規模展覧会が、「東京国立博物館」の「表慶館」で開催される。

本展では「キティとわたし」の50年をテーマに掲げている。ハローキティが半世紀も愛される存在になった理由は、「ファンひとりひとりとの関係性」が大きく関わっているようだ。このようなオリジナルな視点から、ハローキティだけが持つユニークな魅力を探っていく。

さまざなカテゴリーに分かれたコーナーはもちろん、史上最多数のグッズが展示される。アーティストとのコラボレーション作品や映像コンテンツなども見逃せない。

ハローキティと私たちの歩みをひもといてみては。

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  • 立川

尾田栄一郎による漫画作品の『ONE PIECE』。海賊王になるため、たった一人で大海原へ乗り出したルフィは数々の冒険の中で仲間を増やし、ともに困難を乗り越えてきた。その壮大な物語の裏側では、作者をはじめ、出版社や印刷所など製作に携わるプロフェッショナルたちが、ひとつなぎのリレーを繰り広げている。その製作過程を体感できる展覧会が「プレイ ミュージアム」で開催される。

本展では、尾田が描いた1000話のネームや、コミックス100巻のカバー原画、印刷に関わる貴重な資料を通じて『ONE PIECE』の本質に迫る。

見どころは、『ONE PIECE』の1巻から109巻に掲載された全1100話を貼り合わせて展⽰する、高さ3.6メートル、全⻑140メートルにおよぶ圧巻の「大絵巻」だ。また、世界に類を⾒ない発行部数を誇る「週刊少年ジャンプ」とコミックスが生まれる印刷現場を、超⾼速カメラで捉えた臨場感あふれる映像インスタレーションも必見だ。

⼀枚の紙に描かれた線から、読者の手元に届くまでのプロセスをリアルに感じられる本展に、ぜひ足を運んでほしい。

なお、本展の入場は日時指定制なので詳細は公式ウェブサイト」で確認してほしい。

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  • 水道橋

漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の『怪獣8号』。本作初となる展覧会が「東京ドームシティ」の「ギャラリー アーモ(Gallery AaMo)」で開催される。圧倒的な迫力で描かれたバトル漫画の世界観を体感できる空間が登場予定だ。

  • アート
  • 六本木

漫画家、エッセイスト、作詞家、脚本家であり、新しいキャラクターやエッセーを次々と世に送り出し続けた希代のアーティスト・さくらももこに迫る展示会。原画や直筆の漫画原稿、扉絵、エッセー、脚本、作詞などの手書き原稿をはじめ、へんてこな落書き、スタッフも初めて目にする絵など、約300点におよぶ創作物が鑑賞できる。

さくらが漫画家デビューをする前の少女時代の私物や、当時の情景を描いたイラストから始まり、ヒット作品『ちびまる子ちゃん』やエッセー集『もものかんづめ』などから名言や名場面を紹介。多忙な中でも大切にしていた、出産や子育てなどの日常的エピソードについても触れる。

ほのぼのとしたタッチの画風や雰囲気から、独特のブラックかつカオスなユーモアセンスまでを包括し、魅力あふれる世界観にどっぷりと浸れるだろう。

アニメが好きなら……

  • アート

海外旅行どころか、東京都心へ出かけることすらままならない非常事態が続いている。そんな生活に潤いを与えてくれるのがアニメだ。スクリーンと想像力の中でなら、私たちはどこまでだって羽ばたける。

ここでは、Netflixや各種の動画配信サービスで視聴できる、東京近郊を舞台にした良作なアニメを紹介。『鬼滅の刃』に引き続いて大きな話題を呼んでいる作品から、30年の時を経てアニメ映画化が決まった名作まで、すでに知られた作品ばかりだが、今こそ見直す理由がある。

作品の特徴を表す、三つのハッシュタグから気になる作品を見つけてほしい。

  • 映画
  • アニメーション

 平成は日本のアニメ史においても重要な転機であり、重要な作品を多く生み出した時代だった。「オタク」というワードが世界中に浸透し、アニメ文化そのものが国境を越えたのは、平成時代に生み出されたアニメが国際的に評価されるようになったからだろう。また、この30年の間に制作面でも手描きからCG技術へと大きな進歩もあった。

令和を迎えて早くも2年。現在はスタジオジブリの新作から、大人向けのマニアックな作品までが多言語に訳され、アニメの舞台を訪れるために訪日する外国人も増えている。ここではもう一度じっくり見たい、アニメの黄金期を代表する作品を紹介しよう。

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