永青文庫

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タイムアウトレビュー

江戸時代から戦後にかけて所在した、広大な細川家の屋敷跡の一隅にある美術館。旧細川侯爵家の家政所(事務所)として昭和初期に建設されたものだ。

旧熊本藩主細川家伝来の歴史資料や東洋の古美術を中心とし文化財を保存、研究し、一般に公開している。武器武具、能道具、茶道具、禅画、近代日本画、中国陶磁など16代当主、細川護立の収集品なども収蔵する。

なお、最新情報については公式SNSを確認してほしい。

詳細

住所
東京都文京区目白台1-1-1
Tokyo
アクセス
JR『目白』駅「目白駅前」バス停から都営バス「白61 新宿駅西口」行きで「目白台三丁目」下車 徒歩5分/東京メトロ有楽町線『江戸川橋』駅(1a出口)徒歩15分
営業時間
10時〜16時30分(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)

開催中

くまもとの絶景―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」―

「永青文庫」で、熊本県指定重要文化財の『領内名勝図巻』に焦点を当てた「くまもとの絶景―知られざる日本最長画巻『領内名勝図巻』―」が開催される。 『領内名勝図巻』は、熊本藩のお抱え絵師・矢野良勝(やの・よしかつ、1760~1821年)と衛藤良行(えとう・よしゆき、1761~1823年)によって制作された。主に熊本領内の滝や名所、川沿いの風景などの絶景が全15巻にわたって描かれた作品で、写生図巻の先駆的作例だ。 巻物は縦約30センチほどの大きさが一般的だが、本作は約60センチあり、大迫力のパノラマが展開。全巻の長さの合計は400メートルにも及ぶ。これほどまで長大で迫力に富んだ作品は類がなく、日本最長の画巻と見られ、そのスケールの大きさを実感できるだろう。 矢野と衛藤は名所や絶景ポイントを実際に訪れ、この実景図を描いた。会場では、現存14巻の中からえりすぐりの7巻を通して、本作の迫真の風景描写や制作背景を、現地写真とともに紹介。比較すると、絵師たちが滝や奇岩の特徴をよく捉えていることが分かる。とりわけ滝の描写は、その流れ落ちる音が聞こえてきそうなほど圧巻だ。 また画面には、洞窟を探検する一行の姿や温泉で体を癒やす人々といった、ごく小さな人物が描きこまれている。現地を取材した絵師たちの姿と重なり、鑑賞者を画巻の世界へと誘い込むだろう。 豊かな水と緑をたたえる熊本の大自然が広がる本作。旅人になった気分で楽しんでほしい。 ※10時〜16時30分(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(5月5日は開館)、5月7日/料金は1,000円、70歳以上800円、学生500円、中学生以下無料
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