青山通り沿いの路地の地下で30年にわたって営業を続ける老舗プラッサオンゼは、ブラジルの音楽をライブで楽しみながら、本場の家庭料理も味わえるライブレストランだ。平日を含めほぼ毎日ライブ演奏が行われているステージには、ラテンミュージックに精通した日本のプロミュージシャンや国内在住のブラジル人ミュージシャンなどが連日登場している。ジャンルはサンバやボサノバ、MPB(60年代の欧米のロックやポップに影響を受けたブラジルの音楽)、ショーロなどで、ブラジル音楽のミュージシャンたちのコミュニティースペースとなっている側面もある。
仕込みに相当な手間ひまをかけているという同店自慢のフェイジョアーダは、都内でも随一の味。フェイジョアーダらしい黒インゲンマメの風味もしっかりと残しつつ、ホロホロになった豚肉から染み出た旨みがたっぷりの、日本人好みの味に仕上がっている。ピンガ系をはじめとするカクテルは、すべてシェーカーを振って丁寧に作ってくれるのも嬉しい。クラッシュアイスの塩梅も完璧だ。
関連記事
『東京、ブラジル10選』