コインランドリーの前を過ぎ狭い階段を下りると、そこは東京の実験音楽シーンの中枢の一つ。オープンから15年近くが経ってもSoupのDIY精神はいまだ健在である。出演者らがセットを終えた後にバーカウンターの後ろで(ここだけの話、素晴らしい焼酎がそろっている)何やら作業をしていることもしょっちゅうだ。
風変わりなインディー・ポップやハードコア・パンクのライブも開かれるが、音楽メニューの傾向の中心はノイズ、フリー・インプロヴィゼーション、アンビエント、エクスペリメンタル・テクノなど。このライブハウスのサウンド・エンジニアNobuki Nisiyama(西山伸基。自身もこのスペースで演奏し、遊ぶ)によってきっちりチューニングされたパンチの効いた音響システムは非常にクリアで音の分離が良い。