京都御苑近く、神宮丸太町駅から歩いて5分ほどのところにあるレコードショップ。小さなビルの3階でひっそり営業しているので、初めて訪れる場合は「MEDITATIONS」と書かれた石の看板を目印にするといい。
店内には、アンビエントやニューエイジ、ドローンといったジャンルを中心に、独自の審美眼で世界中からセレクトしたレコードやカセットテープがずらりと並ぶ。そのセレクトには、日本のみならず、海外のファンも多いそうで、この店をめがけてやってくる外国人客も多い。
もし、レコードにややハードルの高さを感じている人は、カセットテープから「音の聴こえ方」にまつわる楽しさに触れてみるのもいい。「デジタル音源で聴くとちょっと微妙かなというものでも、カセットで聴くといい楽曲もあるんです」と話すのは、店主の潮田宜久。予算や作業的に一人でも作れるというカセットテープは、レコードよりも安価で手に入るので、この機会にサブスクリプションでは手に入らない音楽の深みに足を踏み入れてみてはどうだろう。
店にふわりと漂うのは、インドで作られている同店オリジナルのお香。潮田が買い付けや瞑想(めいそう)で度々インドを訪れている縁で作られた商品で、販売もされている。ちなみに、中央テーブルに置かれた石はインドの川で手に入れたものだそうで、こちらも購入可能だ。
お香の香りもあってか、店を出るころには不思議と気分がリフレッシュされている。まさに浄化スポットのような同店で、未知なる音との出合いを楽しもう。