『鉄男』や『六月の蛇』など、国内外でカルト的人気を誇る塚本晋也の戦争作品である『ほかげ』『野火』が、池袋の新文芸坐で、2本立てで上映。その後に行われる、塚本本人によるトークショーも見逃せない。
大岡昇平の小説を原作とした『野火』は、 第二次世界大戦末期のフィリピンの島をさまよう飢餓状態の日本兵を通して、戦争の恐怖を映し出した作品。塚本が構想から20年の歳月をかけて完成させたもので、彼が小説を読んで感じた「戦争のリアル」を、鮮明で忠実な映像で表現している。
また最新作となる『ほかげ』は、終戦直後の闇市を舞台に、戦争が終わってもなお苦しみながら生き続ける人々の生活を描いた作品。その震えるほど鬼気迫る俳優の演技や音の気迫は、まるで今目の前で起こっていることを見ているかのように感じるだろう。
8月15日は終戦記念日。池袋の「新文芸坐」で、映画監督・塚本晋也が作品を通して表現した「戦争の恐ろしさ」を、映画館ならではの音と映像でより生々しく体感できる。
座席には限りがあるので、早めにチェックすることをおすすめする。
※18時25分〜/料金は1,900円、60歳以上・22歳以下1,500円