今年で没後10年となる映画監督、大島渚の作品上映と展覧会が「国立映画アーカイブ」で開催。戦後の日本に鋭いメスを入れ、社会性や政治性の高い映画を作り出し、型破りで刺激的な作風により多くの人を魅了させた大島。本展では、計45作品(34プログラム)の上映と、膨大な製作資料の展示を通して彼の映画人生を振り返る。
上映リストには、若かりし日に「松竹撮影所」で撮影された「日本の夜と霧」(1960年)、「青春残酷物語」(1960年)や、独立後のプロダクション「創造社」で製作した「絞死刑」(1968年)、「少年」(1969年)、「儀式」(1971年)などがラインアップ。国内でブームを起こし、世界的にも高い評価を受けた「戦場のメリークリスマス」(1983年)も見どころだ。
2023年4月11日(火)、15日(土)に開催されるトークイベントには、俳優の小山明子をはじめ、映画監督の大島新や成田裕介、映画評論家の樋口尚文が登場。回によって内容やゲストは異なるので、詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。