台湾発の老舗点心専門店、鼎泰豊(ディンタイフォン)。1972年から点心を販売し、現在では日本で20店、世界で110店舗を展開する超有名チェーンだ。ニューヨークタイムズ紙で「世界のトップレストラン10店」に選ばれたこともある。同店はまさに東京駅八重洲口のほぼ目の前にある店。
熱い肉汁がじわじわとあふれる小籠包(ショウロンポウ)が売りで、シュウマイや羽根付き餃子、麺類も提供する。アルコールも注文可能。
昨今、小籠包を出すレストランは増えたが、鼎泰豊の味わいは別格だ。程よい塩加減と餡のコク、薄めに仕上げた皮があとを引き、何個でも食べられてしまう。秘密は徹底した食材の鮮度管理と、熟練の職人が包む技術にある。台湾の本店をはじめ、世界の全店で毎朝手作りし、口当たりの良さを考えて小籠包のヒダを18枚に仕上げて包むのが特徴だ。
都内は新宿(新宿高島屋内)や銀座にもあるが、平日の日中含め行列ができている。しかしこの東京八重洲口店は、12時から13時などのピークを外せば比較的入りやすいので穴場だ。同店の入るビル1階には羽田と成田両空港へ直結する空港リムジンバスの発着所にもなっているため、海外からのゲスト接待にもおすすめ。メニューの英語表記もある。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)