歌舞伎町のラブホテル密集地帯を抜けた、バッティングセンターの向かいにある上海料理店。あっさりとした優しい味つけの料理が多く、なかでもおすすめしたい『水晶海老』は、シンプルに塩のみで味付けしてあり、ぷりぷりした歯触りがたまらない一品。前日までの予約が必要だが、ウナギをまるごと1尾使う『活鰻の姿蒸し』は、ふっくらとした身ととろみのあるスープが絶品。また、上海蟹の時期には、『上海蟹の姿蒸し』や『紹興酒漬け』、同店の看板メニューでもある『上海蟹みそ入り豆腐のうま煮』などから成るコースがあり、都内の中国料理店と比べてもなかなかコストパフォーマンスが高い。内装はひと昔前の中国料理店といった印象だが、流暢な日本語を話すスタッフは、料理の説明や距離感の取り方なども巧みでサービスもなかなか気持ちがいい。12名が座れる円卓を備えた個室があるので、大人数で上海蟹をつつきながら宴会というのも忘年会シーズンにはいいだろう。
関連記事
『新宿でしかできない101のこと』