初台駅から徒歩2分、初台商店街の入り口近くにある中華料理店。「蘭蘭酒家(ランランチュウジャ)」と読む。1972年創業の老舗で、定番の炒飯や麺類、『カニ玉』『海老のマヨネーズソース炒め』のほか、『上海風ふかひれの姿煮込み』(6,000円〜)『北京ダック』や、『蟹の卵と蟹肉入り海ツバメの巣のスープ』(4,000円)『鮑のXO醬(エックスオージャン)炒め』(4,200円)などの高級素材を含む各種メニューと、ワインや紹興酒、中国茶を提供。舌の肥えた地元住民に長く愛されている人気店。三世代にわたって通うファンもいて、店内には子連れ客も多く見掛ける。
単品メニューのほか、昼は平日、週末ともに手軽に利用できる1,000円前後のランチセットもある(『ふかひれスープセット』のみ2,500円)。そのランチでも食べられる『蘭蘭酒家特製餃子』(4個600円)は、大ぶりでジューシー、皮は薄めでしつこさがなく、本当においしい。
また同じく名物の『土鍋入り四川麻婆豆腐』(1,500円)も週末はランチのセットになっている。汗が吹き出てくるほどのビリビリした深い辛味だが、痺れる味わいの中にうまみとコクもあり、病みつきになる。
甲州街道を挟んで東京オペラシティの反対側のエリアにあり、パークハイアット東京なども近いため、一度足を運んでみては。ただしクレジットカードの使用は不可で、支払いは現金のみなので注意を。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)