浅草寺の北側にある甘味処の梅むらは、言問通り裏の路地という人通りの少ない場所にありながら、開店と同時に行列ができる。『豆かん』が有名だが、訪れたことのある人ならば、看板の屋号の隣に“御膳しるこ”の文字があることを御存知だろう。そんな同店の影の主役『御前しるこ』は、塩味のきいたこし餡に、柔らかくよく伸びる焼き餅をふたつ載せたシンプルな一品。シルクタッチとでも表現したくなるこし餡のなめらかな口当りは、梅園と双璧をなす浅草の名店という賛辞に恥じない、極上の喉越しだ。
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