日本旅館、星のや東京のメインダイニング。2018年1月より、ダイニングの利用は一般客は不可、宿泊者のみに限定された。料理長はフランスの国際料理コンクールで日本人初の総合3位に輝いた、フレンチの浜田統之が務める。
浜田の美意識と技術を結集させ、日本の旬素材を組み合わせて作るコース料理『Nippon キュイジーヌ』を提供する。 日本の豊かな海や風土、自然を表現し、魚をふんだんに取り入れてコースを構成。アンコウから煮出したエキスをコンソメスープに加えるなど、フランス料理では珍しいアンコウのほか、ゴマサバやカワハギなどの魚種、そして魚の骨やガラまでも無駄なく使い尽くすメニューが特徴だ。
靴を脱いだまま入店し、畳の上でくつろげるスタイルや、木材を使った和食器のあしらいなど、独特の世界観には日本人でも目を奪われる。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)