1927年創業の尾張屋は、女将の気さくなおしゃべりと名物おでんを求めて、長年通うファンが多い店だ。濃い飴色をした出汁でくつくつと煮たおでん種は、ざっと30種以上。ほんのりと舌に甘みが残る、やさしい味わいの出汁は老若男女から好まれる味だ。
特におすすめしたいのは、「キャベツ巻」。たっぷりの合挽肉を肉厚なキャベツで巻いており、出汁をたっぷり含んだキャベツの甘さとジューシーな肉の味わいが口中で混ざり合えば、思わず笑みがこぼれるはずだ。また、客の箸の進み具合に気を配りつつ、きびきびと接客する女将と大将とのおしゃべりもまたこの店の魅力。
関連記事
『東京、おでんの名店15選』