神保町駅から徒歩5分ほど、錦華(きんか)通りに立つ四川料理店。アジアの屋台街を思わせる空間で、麻婆豆腐やよだれ鶏、坦々麺など四川風の辛いメニューを酒と一緒にカジュアルに楽しめる。
一年中提供している『麻辣(まーらー)おでん』が名物。大根やコンニャク、ちくわといったおでんの具を四川風の辛いスープで食べる。
店主の菊池正寛(きくち・まさひろ)が「中国の火鍋をヒントに考えた」というオリジナル料理で、一口目はあまり感じないが、後からビリビリした辛さが追いかけてやってきて、食べ終わる頃には全身から発汗。甘みやコクも感じる不思議な刺激感はクセになる。ハイボールや中国酒のソーダ割りとの相性も抜群だ。
客は神保町周辺で働くビジネスマンが中心だが、この『麻辣おでん』を求めて遠方から来る辛いもの好きもいるそう。点心や麺類など辛くない料理もたくさんあるので、中華料理で気軽に飲みたいときに仲間と訪れたい。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)