オープンから2年経つが、ミスター・ケバブの知名度はいまだに低い。店主は「みんなケバブについて何も知らないんだよ」と嘆く。これは本当に残念なことである。この店のケバブラップは、ぴったりとしたピタパンに入っているのではなく、他の店とは違う特徴がある。アラブのシャワルマのように、ふんわりとラップが巻かれているために、肉と野菜の間にたくさんの隙間ができ、肉汁やソースが全体にいきわたる。だが、ラップ自体がぼろぼろに崩れそうになってしまう。伝統的な味わいがお好みなら白いソース(ガーリックとヨーグルトのソース)がお勧め。ただし、気をつけないと、ソースがラップからこぼれて、我々がやってしまったようにジーンズに怪しい染みをつけてしまう羽目なる。ミスター・ケバブの特長としてもう一点。リモコン操作で串からお肉を削ぎ切る機械が使われている。地味なケバブもここでは現代的。“渋谷風”とでも言うべきだろうか。
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