※2019年閉店
目黒銀座商店街の外れにあるホームランは、静岡B級グルメのひとつである静岡おでんを楽しめる小さなバー。カウンター席と立ち飲みスペース、テーブル席からなる店内では、スケボーフォトのドキュメンタリー映像が流れていたり、80年代洋楽ロックやダブ系などの幅広い音楽がかかっていたりと、いかにも中目黒らしい雰囲気だ。静岡県出身で野球好きだというオーナーの好みを反映した店作りで、ゆるゆるとおでんをつまみながら友達と飲むには良い一軒だ。
静岡おでんとは、静岡市内とその近郊で愛されている庶民派かつジャンクなおでん。真っ黒といってもいいくらいに濃い色味の出汁が特徴で、よく煮込んだおでん種に魚粉と青海苔をたっぷりとふりかけるのが特徴だ。出汁は昆布と鰹がベースだが、アジとイワシを使った静岡名物の『黒はんぺん』などの練り物系と『牛すじ』『白モツ』などを煮込むことで、魚介系と動物性の風味が合わせり、特有の味わいとなるのだろう。おでんのほかには、ハムカツを連想させるようなジャンクなつまみ『黒はんぺんのフライ』や、おでん種の白モツと牛すじを白飯に乗せて生卵を落とした『ホームラン丼』なども。朝4時まで営業しているのも嬉しいところだ。
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