渋谷マークシティのレストランアベニュー4階にあるスペイン料理店。赤坂や日本橋にも系列店を展開するチェーンだ。同店ではスペイン北東部にあり、フランスにもまたがる美食の街、カタルーニャ地方の伝統料理を提供する。メニューを監修するのは、小笠原伯爵邸の初代料理長や、2005年の「愛・地球博」のスペインパビリオン内のタパスバーのプロデュースを務めた日本のスペイン料理の第一人者、ジョセップ・バラオナ・ビニェスだ。
昼は「ハモンセラーノ」(スペインの生ハム)や「本日の手作りスープ」の前菜に、好みのパエリアか肉のメインを組み合わせたランチセット(1,000〜1,500円)、夜はスペインワインやシェリーと一緒に、「スパニッシュオムレツ」「ソパデアホ(にんにくのスープ)」「たらのブニュエロ(フライ)」など60種類以上のタパス(小皿料理)を提供する。
渋谷駅直結なので立地が便利で、80席ある店内は広くゆったりしている。同じ駅ビル内や周辺で働く会社員、シニアや女性同士のグループ客、外国人客、そして家族連れまで幅広い客層に利用されており、メニューはスペイン語と英語表記にも対応している。
パエリアはディナーでも注文可能だ。ほどよく米の歯ごたえを効かせながらも、芯までしっかりだしが染み込んだ味わいは、一度食べてみてほしい。
テキスト:浅野 陽子(フードライター )