中野駅北口すぐ、アーケード先の脇道に入ったビルの2階にある肉バル。2011年に開業、熟成肉がほとんど知られていなかった時代からメニューに出した都内の肉バルの先駆け的存在だ。肉ブーム到来とともに繁盛店となった。
店主が「うちが目指すのはミートワンダーランド」とコンセプト付け、『名物!田舎風豚肉のパテ』『鶏レバームース』『肉食系シャルキュトリー盛合せ』『牛スジ赤ワイン煮込み 八丁味噌仕立て』といった前菜から、メインの『長期熟成アンガス牛の肩ロース 炭焼き』『大山鶏丸ごと1羽のロティサリーチキン』『本日の熟成肉の炭焼き』まで、あらゆる肉料理をそろえる。ドリンクはワイン、ハイボール、ビール、サングリアなどを肉と合わせて提供。どのメニューを食べてもおいしいが、やはり目玉の熟成肉は最高。脂身の乗ったジューシーな国産牛と、赤身中心で旨味の濃いアメリカ産牛を各種取りそろえるが(品種は日によって変動)、熟成肉独特の香りとコクのある味わいは非常に満足感がある。シンプルに炭火焼きした熟成肉をワサビ、塩、甘醤油で食べるメニューだ。
外国人観光客に注目され、飲食店も盛り上がる中野の街だが、地元の住民や会社員を中心に強く支持される地域の繁盛店だ。週末はファミリー客の利用も多い。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)