三軒茶屋の飲み屋街にあるギョウザ シャック(GYOZA SHACK)は、名前が示す通り、小屋のような外観が目印。スタッフ自らくぎを打ったという店内は手作り感に溢れている。メニューも自然を意識してか、化学調味料を使用せず、特注の餃子の皮には全粒粉を配合。女性人気が高いのも頷けるが、厚手の皮を延ばしながらたっぷり餡をつつむ餃子はどれもボリュームたっぷり。実はがっつり餃子を食べたいときこそ訪れたい店なのだ。
イタリア料理のラビオリにヒントを得たという創作餃子は、庄内豚を使用した『SHACK餃子』のほか、『粗挽きビーフ餃子』や、ゴルゴンゾーラチーズと鶏を合わせた『ゴルチキ餃子』、『スパイシーラム餃子』など、種類豊富。合挽きにするのではなく、それぞれの肉の個性を活かしている。メニューによって「焼」「水」「揚」が選べるものもあり、赤ワインソースや、レモンオイルなど自家製のソースやオイルも多数用意されているので、様々な楽しみ方ができる。ニンニク、ニラは一切使用していないが、翌日の予定に差し障りがなければ、卓上のガーリックオイルをたっぷりかけるのもよいだろう。
オーナーの狩野高光はソムリエや唎酒(ききさけ)師などの資格を持っており、ワイン、日本酒もこだわりを感じるラインナップだ。ワインは世界各地から自然派ワインのみをセレクト。様々なメニューに合わせやすいロゼがおすすめだと言う 。日本酒の仕入先は、山形の楯の川酒造のみ。そのなかでも餃子のしっかりとした味に負けないよう、香りの豊かな純米大吟醸に限定している。食事の締めには、バナナとクリームチーズが入ったデザート餃子を食べるのも忘れずに。