店名の表記はオーク(orq.)。荻窪駅からすぐ、南口仲通りの商店街の一本目を曲がったビル2階にあるビストロだ。ここは小さな路地にコンビニや飲食店が密集しているエリアで、気づかず通り過ぎてしまいがち。しかし2階に上がって店内に入ると、フレンチモダンに少しオリエンタルな要素も融合させたような、おしゃれな異空間が広がっている。
ランチは野菜をたっぷり使った8皿とご飯付きのプレートランチ、夜は『トリュフのポテトサラダ』『有機人参まるごと1本 豚肉巻き バルサミコソース』『岩中豚の肩ロースのグリル』『フォアグラと美桜鶏(みおうどり)のパイ包み焼き』『海老の串焼き濃厚なアメリケーヌソース』など、野菜中心に炭火焼きも取り入れたメニューを提供。パイ包み焼きは店の名物料理で、サクサクのパイとこってり濃厚なフィリングが絶品だ。
いずれも丁寧に作られた味わいで酒も進む。ビールやハイボール、グラス売り含むワイン各種、モヒートなど様々なドリンクが並ぶ。アルコールはランチタイムの注文も可能だ。
住宅街にある店らしく、カウンター席にテーブルのほか、おもちゃや絵本を置いてある小上がり席まで完備。1人飲みや女子会、地元デート、ファミリーユースなどどんなシーンでも使いやすい。座席の絶妙な造りで、カップルと子ども連れ客が同じ時間に滞在しても、お互いにあまり気にならない。また、荻窪住民は必ずチェックしておきたい店の一つだ。平日夜は比較的空いているので穴場。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)