西麻布にある高級おでん店。おでんのだしはシェフが毎日6時間かけて仕込むカモのコンソメで、このスープで煮込む「フォアグラ大根」やトリュフスライスをかけた「半熟玉子」、「フルーツトマト」などのおでん種をコース形式で提供する。新しいフレンチスタイルのおでんだ。
ワインのラインアップが秀逸で、同店のオーナーソムリエがフランス産を中心に世界各国の銘醸地(有名な産地)のワインを200種そろえている。
コクのあるコンソメがじわりとしみたダイコンや半熟ゆで卵に、フォアグラやトリュフといったフレンチの高級食材が合わさるとまた絶品。ワインとの相性は言わずもがなだ。
古民家を改装した一軒家の店舗も、自宅で贅沢なおでんを味わっているようで居心地がよい。全14席しかないため、ワイン好きや大人のグルメ客でいつも埋まってしまいなかなか予約が取れないそうだが、大切な人との食事やデート、ビジネスの場にはもってこいの店だ。個室もある。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)