八重洲地下中央口近く「グランスタ八重洲」に店を構えるうなぎ一筋、生きたまま仕入れる活鰻(かつまん)卸問屋の直営店。「日本うなぎ(ジャポニカ種)」にこだわり、身が柔らかく、ほどよく脂が乗っている三河一色産とまるまると太った中国産を使用する。
千葉県成田市にある本店の調理法は、「焼いて、蒸して、また焼く」方式の関東風の江戸焼きだが、東京駅に出店する際、蒸さない関西風の地焼きメニューも取り入れた。例えば、うな重(松・竹・梅)は江戸焼き、ひつまぶし(上)は地焼きに仕立てる。メインの商品は7種類あり、それぞれ特大や大のうなぎが贅沢に使われている。
タレは関東風の辛口ではなく、若干甘めでまろやか。独自の調合で作られ、長年受け継がれた歴史が込められているという。フレッシュな山椒は香り高く、肝吸いはダシがきいた、丁寧な仕事だ。落ち着いて食事ができるシンプルな空間で、とことんうなぎの味を追求する姿勢がゲストを魅了する。