2003年から「船場センタービル」で営業しているそば店。福井生まれ大阪育ちの店主が、会社員から和食の道へ入門後、そばの修行を経て独立し、福井の食材を使った料理を提供する店をオープンした。
場所柄、ランチはアパレル系の人々や買い物客、会社員と層が固まっていたが、周辺に高層マンションが多数建った近年は、家族客も増えているという。 福井といえば、魚介と「越前蕎麦」。天然の魚を作った刺し身は格別で、サワラの刺し身(1,500円、税込み)は弾力と脂身の絶妙なうまみが味わえる。
そばはかなり粗びきなのが特徴で、年間に必要なそばの実を福井から購入し、毎日必要な分のみを石臼でひいて手打ちで丁寧に仕上げている。
そのほか、料理の数々も魅力的だ。例えばジビエ。大阪の能勢や和歌山の猟師から仕入れる新鮮で臭みがないイノシシやシカで作る鍋も一味違う。酒はせっかくだからスッキリとして飲み口もよい「花垣」など、福井のものを合わせたい。