白金高輪駅から歩いて4〜5分ほど、静かな住宅街にポツンと佇むピッツェリア、タランテッラ ダ ルイジ(TARANTELLA da luigi)。ナポリで2人の巨匠ピッツァイオーロ(ピッツァ職人)に師事した寺床雄一が、直球勝負のナポリピッツァを焼く店だ。
現地のピッツェリアでは定番の、小さく切ってカリッと揚げたピッツァ生地をトマトやルッコラ、ペコリーノと和えた『アンジョレッティ』や、セモリナ粉をまぶして揚げた魚介の盛り合わせ『フリットゥーラ・ディ・パランツァ』など、食欲をそそる一皿を提供する。
トリッパが好きな人であれば、『トリッペリアのサラダ レモン風味』はぜひ頼んでほしい。ていねいに下ゆでし、まったく臭みのないトリッパは触感もよく、レモンの酸味と香りが特徴的な、さわやかな一皿で白ワインとの相性が抜群だ。
薪窯前で忙しくピッツァを焼き上げるライブ感や、雑然として騒がしい、イタリア現地らしい雰囲気を楽しみたいのなら、奥の個室風テーブル席ではなく、店中央のテーブル席がおすすめ。料理が出てくるスピードは若干遅めだが、ピリピリせずに『アペロールスプリッツァー』(カンパリに似たイタリアのハーブリキュールをソーダで割ったもの)や、キリッと冷えた白ワインでも飲んで小皿前菜をつまみつつ、イタリア気分で料理が運ばれてくるのをゆっくり待とう。
なお、平日のランチ営業は不定休のため、電話で確認してから訪れるのがベター。
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