池尻大橋エリアの食好きから圧倒的な支持を得ているのが、「『食材・酒・人』火を入れる」がテーマの熱燗ペアリングの店「高崎のおかん」だ。ここでは茶の湯をイメージした劇場のようなカウンター席で、丁寧に作られたコース料理とそれに合う熱燗が堪能できる(ペアリングコース1万8,000円)。
日本酒は、自然栽培の米から作られた酒を採用。昔ながらの燗床を使って客の目の前で湯せんし、同店ならではの新しい発想で提供している。例えば、同時に出される、徳利にレモンピールを入れた熱燗と別の容器に入れた冷たい炭酸水。レモンの香りのある熱燗を飲んだ後、炭酸水を飲むと、口の中でレモンサワーのような爽やかな風味が立ち上がってくる。
料理は新鮮な「ヒラメのお造り」や昆布だしのうま味と素材の甘みが調和した「グリンピースすりながしイカソーメン」など、そのときどきの旬 を感じられるメニューを揃えているところが魅力だ。
「日本のアイデンティティーを伝えていくためにも、世界に向けてこの場所から熱燗文化を発信していきたい」という同店。独自のペアリングで熱燗と食材の新しい化学反応を楽しんでみたい人は、ぜひ足を運んでみてほしい。